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コメント
1件
わぁ…素敵な言葉が沢山、出て来て… 描写が綺麗なのも相まって 私は全体的に儚さと切なさを覚えるなぁ… しかも意味も解説してくれるから 知らない言葉が出て来ても 意味が分かってる状態で見れて 作品の内容をもっと知れると言うか… 考えさせられる…
白白明け_夜が明ける頃に、空がうっすらと白んでいく様子。
空の輪郭を撫でたあくる日の白白明け。
輪郭がぼけて交わりまた境界を作っていく。
あの雲はどこへ行くのだろう_。
空のパレットに映し出された色彩を眺め今日も思い耽る。
薄明_日の出前や日の入り直後の明るさのこと。
未来から目を背け、歩き続けている。
何時からだろうか。
ふと、光が僕を貫いた。
あぁ、薄明の明るさが身に染みる。
明日くらいなら生きてやろうか。
彼誰時_明け方の、あの人は誰とはっきり分からないようなまだ薄暗い時間のこと。
貴方と出会った彼誰時。
呼吸も忘れ、風が空気を切る音だけが耳に残ったあの日。
貴方が居なくなった彼誰時。
居ないと分かっていても、
人影が見えると貴方じゃないかと期待してしまいます。
有明_月がまだ空に残っているのに夜が開けること。
有明、月が夜に置いていかれた。
君もボクと同じ境遇だ。
君は暫くすれば夜と巡り会えるけど、
ボクも君みたいに誰かとまたやり直せるかな。
なんて、月に聞いても無駄だと今日も肺を黒く染めていく。
朝靄_朝にたちこめるもや。
私を、全てを隠す朝靄よ。
私を世から隠してくれるお前は優しいね。
あぁ、いっその事
朝靄が腫れると同時に私をここから連れ去って。
白昼夢_目を覚ましたままで想像の世界に浸ること。また、昼に見る夢のこと。
君の幻影を見た白昼夢。
嫌に鮮明で言葉が喉を爛れさせた。
真綿で首を締めるように、君との思い出を反芻した。
思い出す君の顔は屈託のない笑顔で、純粋で憎たらしかった。
気づいたら君は居なかった。
_あぁ、嫌な夢だ。
入相_日が暮れる頃のこと。
世界を闇に包み込む前の入相。
朝にも夜にもなれない中途半端な頃合に、
親近感を抱くから。
「今日も頑張ってるね」って、
少しだけのエールを送ろう。
暮れ泥む_日が暮れそうでなかなか暮れないでいる。
貴方への恋心、未だにずっと暮れ泥む。
曖昧な境界を一生保っているのです。
貴方の言葉が聞けたなら
貴方の顔が見れたなら
この思いに踏ん切りがつくでしょう。
そんな腐りかけた思いを今日こそ風にのせて、さよならしたい。
夕月夜_月がかかっている夕方のこと。
もう出たか、まだ早いぞ、夕月夜。
せっかちなのも良いけれど、自分の時まで休んでは。
頑張りすぎで、夜に月がなくなっては本末転倒。
まったり己の役目を果たしましょう。
月の船_空を海に例え、月が海に行くさまを、漕ぎ行く船に表している言葉。
どこへ行く、迷子の迷子の月の船。
お前の道は一つだから、迷わぬように行きなはれ。
どこへ行く、迷子の迷子のキミに告ぐ。
キミの道は沢山あるから思う存分悩みなはれ。
朧月夜_雲がかかってぼんやりとしている月の夜のこと。
雲に隠され、欲しいものも手に入らない朧月夜。
手を伸ばしても手が空を切るばかり。
いつかは月が見えるから、
その時まで待ちませう。
可惜夜_明けてしまうのが惜しい夜のこと。
こんな糞ったれな夜だって君といれば可惜夜。
いっその事ふたりでこの夜へ溶け込もうか。
ねぇ、知ってた、?
明けない夜はないけれど、暮れない日もないんだよ。
平凡な一日を特別な一日にしたいから_
あの地平線を追いかけてふたりのささやかでちっぽけな逃避行をしよう。
朝未だき_夜が明けきらない薄暗い時間帯のこと。
いつだろう、まだのぼりはしない朝未だき。
今か今かと待ちわびる。
夜はまだ残っているから、
気ままに待つのもありでしょう。