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「ねえ、ねえ、ーー君がさぁ、紗来ちゃんのこと好きなんだって!」
変にニコニコしながらやって来たのは、わたしはあまり仲良くないと思っている、同い年の三人の女の子達。
「へぇ~良かったね」
と他人事の様に返事をして、作り笑顔で別の子のところへ逃げ込んだ。
「紗来!ーー君が紗来のこと好きだって!」
正直、(お前もかよ)って思った。結構れいなとは仲良かったと思ってたのに。やっぱりれいなの口から出てきた言葉にもーーからの謎メッセージが。
「~君(ちゃん)が~ちゃん(君)のこと好きだって」
これは、わたしに限らず、沢山飛び交っている。何時かは来ると思ってはいたが、矢張面倒。わたしは、五歳の口から出る「すき」なんて興味ない。
(すぐに「すき」何て言うーーもどうかしてるよ)
そんな事件もあった中、保育園は散歩の時間になったらしい。背の順で並び、隣の人とてを繋いで歩道を歩く。あいにく、わたしもーー君も背の順だと後ろの方で、隣になってしまったが、…しかし、呑気なわたしは、事件の事なんて、とっくに忘れていた。
「手貸して」
ーー君に急に言われた。わたしが返事をする前にーーは、わたしの指の間と自分の指の間を合わせて、優しく握った。
「こいびとつなぎって言うんだって。兄ちゃんから聞いた。」
と、嬉しそうにしている。又、わたしは他人事の様に返事をした。
今日は、ここまでです。ありがとうございました!
(自分がリアルにあった話を題材にしています!)