テラーノベル
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私だけの君になっちゃえばいいのに
私だけの君がいてくれればいいのに
何千回も 、何万回も
そう希っているのに
きっと君の心の海底には 、届いていないんだろうね
好きだよ
結婚しよ
愛してる
この言葉 、何回言ったっけな
きっと私は 、君の知らない誰かと勝手に幸せになる運命なんだろう
でも 、本当はね
君以外との運命には存外興味無い
そのことは
花束を抱えて 、哀しげに笑う君に
君だけに 、伝わればいいなと思う
「 絃羽 、卒業おめでとう! 」
私とは違う制服が桜風に揺れる
今日 、私は義務教育を終えた
そして 、君と同じ女子高生になる
これから先に期待がないなんて言えば 、それは嘘だ
でも 、一番の期待は将来じゃなくて君のこと
君がどんな大人になって
君がどんな人生を歩んで
君がどんな色へ染まるか
あわよくば 、空よりも澄んだ色に染まればいいなんて
あわよくば 、私の色に染まってしまえばいいだなんて
珠璃が一番だよって言えば 、信じてくれる?
なーんてね
人前ではいつも八方美人をしてる私が 、そんな事を言ったところで
君は私を疑っちゃうんだろう
自業自得だ
いっそ 、周りなんてどうでもいいと割り切ってしまえばラクかもしれない
「 珠璃 、ありがとうー! 」
私の笑顔は君のモノじゃないけど
私のキモチは 、君だけのモノ
ほんの少しの笑顔の変化に 、君が気付けばラクなのに
「 高校も楽しく過ごしてね 」
それ 、他の子にも言ったのかな
私だけの独り占めじゃないのかな
「 珠璃も 、高校最後まで楽しんでね 」
上辺だけの言葉が桜と共に散っていく
一番尊敬してるのも君
一番大っ好きなのも君
一番今会いたいのも君
そう言ったら 、重いって言われるかな
私の季節は春になったよ
だから 、君も冬なんて早く抜け出してよ
それとも 、私が迎えに行かなきゃだめ?
貴女がいない高校生活なんていらないよ
そんな言葉は必死に呑み込んだ
「 じゃあ 、またね 」
また 、そう言わないと
君は桜のように散ってしまいそうで
さよならなんて 、言わせないよ
ねえ 、珠璃ちゃん 。
年下の友達なんかやめようよ
二歳後ろでも 、君の隣に並んでみせるからさ
好きだよ
結婚しよ
愛してる
全部君が本当だと思ってくれるまで 、ちゃんと伝え続けるからさ
私は本気だよ
私だけがこんなに好きで、君はまたねって言ってもう逢いに来るつもりも無い癖に
好きだよって言ってよ
結婚しよって縋ってよ
愛してるって泣いてよ
私と一緒に生きてよ
「 ねえ 、珠璃ちゃん 」
口が滑ったことにして 。
言うつもりは無かったことにして 。
振られるのは怖いし 、嫌われるのは嫌だけど 。
「 愛してる 」
君がまた私に逢いに来てくれるように
君の初めてを奪ってしまおう 。
私のモノにしてしまえば 、君は私だけを見てくれるかな
そんな一縷の希望に縋って 、君の体温を私と重ねた
「 私も 、愛してる 」
君が私の色に染まってしまえばいいだなんて
君色に染まってた私が言えたもんじゃなかったね
桜色の君の頬が愛しくて
胸の高鳴りがうるさくて
どうにも今日は眠れそうにない
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瀬名 紫陽花
コメント
2件
お腹いっぱい
やっっっばいこれ、、 普通に終始ニヤケっぱなし タイトルだけじゃなくて文章構成とか表現まで私のとリンクさせてるの流石に愛を感じた この垢初のブクマは君にした🫵🏻