「よっしゃダンデはいないな!もしかして俺の方が早く着いた?ならこのまま先にバッジを貰う!覚悟しろ毒タイプのジムリーダー!」
2日目、俺は今エンジンスタジアムの中にいる。最近までここはカブ選手が受け持ってたんだけどマイナーに落ちちゃって……あ~カブ選手とバトルしたかったなぁ~……今は毒タイプ専攻のジムリーダーが受け持ってる。毒タイプだから鋼タイプのジュラルドンは有利、地面タイプのフライゴンも有利だ。やるぞ~!!
結果:勝利
やっぱりタイプ相性って大事だなぁ。それとストリンダー?だったかな?がキョダイマックスしたんだ!≪キョダイカンデン≫っていう技を使ってきたんだけど、めっちゃ強かったんだ~……相手を毒にするか麻痺にするっていうやつなんだけど、ジュラルドンが鋼タイプで助かった、麻痺にはなったけど。
「おめでとう、これが毒バッジだよ」
「ありがとうございます!」
「ねぇねぇ君、あのジュラルドンってキョダイマックス個体だよね?なのになんでダイドラグーンを指示しているの?」
「なんでって……ダイマックスしたらドラゴン技はダイドラグーンに変化するんでしょ?」
「う~ん……じゃあ私のストリンダーが撃った≪キョダイカンデン≫って何かわかる?」
「それは……あれ?」
そういえば≪キョダイカンデン≫ってなんだ?ダイマックスしたら技は全て《ダイ○○》という技に変化するはず。≪キョダイカンデン≫なんて聞いたことない。じゃああの強かった技は一体………
「怖?!よく考えたら全く知らない技だ!さっきジュラルドンは得たいの知れない技浴びせられてたのか?!」
「あのね、キョダイマックス個体は姿形が変化するだけでなく1部のタイプの技も変化するんだよ」
「えっ」
「例えばストリンダーだと電気技が≪キョダイカンデン≫に変化する」
「な、ならジュラルドンも?」
「もちろん。ドラゴン技がキョダイゲンスイに変化するんだったかな?1度見たことがあるよ」
「≪キョダイゲンスイ≫……?」
「相手の最後に使った技のPPを一回分減らすことができるキョダイマックスジュラルドンの専用技」
「へ~!……ということは俺がダイドラグーンを指示していた時って……」
「さっきのバトルでもキョダイゲンスイだったから、多分全てのダイドラグーンの指示をキョダイゲンスイに置き換えているね」
「うわぁなんて賢い子だ!……ごめんよジュラルドン💧」
「さぁ私に勝ったチャレンジャーさん、次に挑戦するのはラテラルタウン。今年からだし分からないことも沢山だけど、キョダイマックスを使いこなせるように頑張ってね」
バッジを合計3つ貰ったことによりワイルドエリアを介してエンジンシティからナックルシティへ横断できるようになった。折角だしワイルドエリアから歩こうかな
ここはワイルドエリア・エンジンリバーサイド。天気は日照り、めっちゃ暑い。ここら辺はバッジを3つ以上持ってないと通り抜けるどころかこのエリアに手足を入れることすら制限される場所、つまり強いポケモンが沢山居るってことだ!どんなポケモンが居るのかな~
「あ~日照りのエリアあっつ~……ヌメイルにあまごいしてもらおうかな……でもあまごい覚えてないや……」
「コー」
「ん?この声は……あ!コータス!!」
やっぱりな!聞いて驚け、コータスはあのカブ選手の手持ちに居るめっちゃ強いポケモンだぞ!よし、仲間になってもらおうそうしよう。リュックからハイパーボールを取り出し、コータスめがけて軽く投げる。コータスが入ったボールがコロン、コロン…と言うよりグイン、グインと草むらの草と共に強く揺れている。しばらく見守っているとカチッと何かがはまったような、繋がったような音が辺りに響く。それを合図にボールは投げられる前の静けさを取り戻した。
「よーし!コータスゲットー!!」
一旦コータスを外に出し、はじめの挨拶を交わす。いきなりボール投げちゃったからね…手持ちの皆との挨拶も終わり、ビブラーバを残して皆をボールに戻す。
「お~!ナックラーじゃん!」
「ビーブラ!」
俺達が居るのは6番道路道中の草むら。新たな仲間を迎えたあの後色んなポケモンに出会いながら無事ナックルシティに到着、準備を整え改めてラテラルタウンに向かう途中草をかき分けながら前へと進む橙色の頭を見つけ今に至る。ナックラー可愛いな~ビブラーバも嬉しいのかナックラーの周り飛び回ってるしめっちゃ可愛い。ナックラーと別れてから梯子を使って上り下り、ディグダを綺麗に象っているディグダ像の目の前に来た。思ったより大きいんだな………さて、スタジアムに急ごう
結果:勝利
難なくクリアした。ジムトレーナーやジムリーダーが、モンスターボール浮かせたり俺の手持ち当ててきたり目の前から真後ろに移動したり……色々怖かったけど勝てたので良しとする。
「いやぁおめでとう!僕に見事勝った強い君には勝利の証、エスパーバッジを授けよう!」
「ありがとうございます!」
「今回のチャレンジャーは強いね~!さっきの子達も強かったし……さっきの子達と合わせて君ら3人はほぼ確実にセミファイナルまで残りそうだ」
「もちろん!セミファイナルどころかファイナルまで残らないと強いトレーナーではないですし」
「強いトレーナーではない、か……まぁ頑張ってくれたまえ、さぁ次はスパイクタウンだ!あそこのジムリーダーはまだ未熟、おまけに今回のダイマックス導入に唯一応じなかったスタジアムでもある……いや、スタジアムですらないな」
「ダイマックス導入に応じなかった……?」
「そうだ、だからあそこのジムだけダイマックスができない、つまりダイマックス無しのシンプルなバトルになる。しかも試験的にダイマックスを導入したエキシビジョンマッチでも彼だけダイマックスをしなかったんだ。相当知らないことに恐怖を覚える、臆病な性格なのだろうな!」
「シンプルなバトルか~……」
「さぁ強きチャレンジャーよ突き進め!高速移動で次の街へゴー!」
高速移動……そういえばエスパータイプ技に《こうそくいどう》ってあったな、エスパー専攻だからか……??まぁいいや。スパイクスタジアムでは強力なダイマックス及びキョダイマックスが使えない、ということは……ダイマックスに頼らない、シンプルな素の強さが試されるって訳だ。なにそれめっちゃ楽しみ。元々はそういうバトル形式だったんだからそっちでもバトルしたかったんだ、もう5つ目のジムだから実力も相当なはず……よしやるぞ!
そしてスパイクタウンに向かうにあたって1つ問題が発生した
「キルクスの入り江……どう渡るんだ?」
そう、スパイクタウンには普段なら7番道路、ルートナイントンネルの順で進むと着くはずなのだが、昨日からルートナイントンネルが全面通行止なのだ。工事中みたいで……そうなるともう1つのキルクスタウンから9番道路、キルクスの入り江の順で進むしかないのだが……スパイクタウンまで渡りきれる橋がかかってるわけでもない、ただ冷たい氷と水面が続いているキルクスの入り江をどう突破する?俺を乗せて空を飛べるポケモンも居ないし、てか飛行免許持ってないし……船も水上を渡れるようなポケモンも居ないし……
「あ~も~どうすれば~!!」
「何がどうすれば~!!なんだ?」
「うわっ?!……なんだダンデか、スパイクタウンに行くために通るキルクスの入り江の通り方を考えてる」
「スパイクタウンに行くために通るキルクスの入り江の通り方を考えてる…こう言われるとややこしいな~……キバナさんはガアタク使わないの?」
「ガアタク?……あ」
今の今まですっかり忘れていたが、ジムチャレンジ期間中のチャレンジャーはガアタク…アーマーガアタクシー(別名空飛ぶタクシー)を無料で利用できるのだ。なんでこんな重要なこと忘れてたかな~!!
「じゃあ俺たちは先に行ってるぜ!」
「キバナさんも頑張れ~」
「あー!また先越されたー!!今度こそ、今度こそ追い越してやるからなー!!!」
「到着っと……暗いなぁ」
着いた先は薄暗いシャッター街だった。ここがスパイクタウン?確かに来たことなかったがまさかこんなところだったとは………そういえばここのジムリーダーって今年から就任したんだったよな、お陰で全く情報がない……今調べたら流石に情報出るかな?う~ん……まぁいっか!
「おい、そこの坊や」
「……え、俺?」
「そうだ、お前チャレンジャーだろ?ここは街全体がスタジアムのようなもの、スパイクタウンに一歩踏み入れた時点でジムミッションは始まってるのさ!」
「もう始まってんの?!」
「ほらさっさとユニフォームに着替えな」
いきなり始まったジムミッション、他のジムのような難しいギミック等はなく、ただジムトレーナーとバトルをして勝つだけだったので案外すんなりと行ったのでまぁ良しとしようかな。ジムトレーナー曰く奥にある広場でジムリーダーが待っているとのこと。よーしいくぞー!
「ぐぬぬ……やっぱ先越されたか~!」
「お先だぜ!」
「あとちょっとで負けてた……キバナさんも気をつけてね」
「分かった、次も頑張れよ~」
「あぁ!キバナもな!」
また負けなかったのか?あいつどうなってんだ……2人と別れて奥に進むと、人影が見えた。あの人がここのジムリーダー?
「よく来ましたねチャレンジャー、ここはダイマックスができないから他と比べるとシンプルなバトルになりますが、少しは楽しんでいってください」
【主な登場人物】
◎キバナ
・キバナ は 《キョダイマックス》 について 新たな知識 を 手に入れた!
現在無敗でジムチャレンジを続けている数少ないチャレンジャーの1人。カブ選手のファンのようだ。
キバナ は コータス に 期待している!
◎ダンデ
・現在無敗でジムチャレンジを続ける数少ないチャレンジャーの1人。ジムリーダーの中ではかなりの有名人になった様子。力でごり押そうとせずにタイプ相性を考えるようになったのでバトルレベルが1ランクアップした。方向音痴は相変わらずなのでソニアは付きっきり。
◎ソニア
・ダンデの方向音痴が酷いのでほぼ付きっきり。エンジンスタジアムの時点で無敗は終わったがまだ大丈夫。心は折れてない。ダンデ対策を徹底しているので若干手持ちのタイプが偏っているように見える、レベル上げは欠かさない。
◎エンジンシティジムリーダー
・チャレンジャーが一番最初にキョダイマックスを見るのは恐らくここ(キバナのような場合を除く)なので軽くキョダイマックスについて解説する役目も担っている。エースはストリンダー
◎ラテラルタウンジムリーダー
・4番目のジムで、トレーナーと共に超能力が使えるらしくチャレンジャーを驚かせるのが趣味となっている。タイプ相性もあってかスパイクタウンのジムリーダーに敵意を持っている。エースはイエッサン(オスの姿)
◎スパイクタウンジムリーダー
・次回に期待
◎カブ選手
・ついこの前マイナー落ちしてしまったエンジンシティ炎タイプ専攻のトレーナー。キバナはカブ選手の大ファンだそう、話には出ていないがダンデとソニアも大ファンなんだそうだ。
【りんごのあとがき🍎】
こんちには、前回に比べて文字数が少なくなったことに驚いているりんごです🍎内容的にはこっちの方が詰まっているはずなのに……それは気のせいだっていうのかい?まぁそれはさておき(((キバナさんの手持ちにコータス居るのはカブさんリスペクトだからという説が大好きなので無理矢理ねじ込みました、キバナさんがカブさんのファン、これは公式でもありそうですよね、というか探したらどこかにありそう、、。コータスってシンボルエンカウントの時背中モクモクしてますよね、分かりやすいので草むらでも見渡したらすぐ見つかるはず……キバナさんは鳴き声で気付いてましたが、逆にコータスの鳴き声分からないです。話が脱線していますので戻しましょう。やっぱりレベル差とかないとずっと無敗で勝ち残ってチャンピオン撃破っていうの、自分はできないのでダンデさんは凄かったということで、終わります。話数重ねるごとにあとがきが長くなってますね~💧次回はスパイクタウンジムリーダー戦からになります、それでは!
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