テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ni→「」
is→『』
────────────
『にーやまっ、』
『なんかちっちゃくなった。』
「は?」
───
夕方、仕事から帰ってくると
小さくなった 石井の姿が。
『せやから、なんかちっちゃくなってん。』
「そこやなくてさ。」
「てかなんで開き直ってんねん。」
『いいやん別に。』
なぜかバツが悪そうな石井が目の前に立つ。
家に入りたくても小さな石井が抱きついていて
入れない。
「いs… 『にーやまっ、』
「…なに。」
『甘えたい。』
「どしたん急に、脳みそも小さくなったん?」
『ひっっっっっ…ど。 』
しゅんとして縮こまった石井の横を通って 家の中に入っていく。
にしても驚いた。
今までツン9割、デレ1割のツンデレの代表、
みたいな感じだったのに急にデレてきた。
いや…、
逆にこれは石井をからかえるチャンスか…?
「石井ー、」
『ん、?』
「ちゅーしよーや。」
『良いん、!?』
「甘えたいんやろ?」
そう言った瞬間に子犬みたいに目を輝かせた。
…かわい。
「ほなこっちおいで。」
『うん…、!』
「目瞑って。」
言われた通りに目をギュッと瞑っている。
ほぼ忠誠な犬。
少し経ってから、しゃがんで目線を合わせて
石井の唇に指を押し当てる。
『んッ…、』
小さく声を漏らした石井に、
思わず笑いが零れる。
「ふッ…、ははッ、ァ…、!ダメや…、おもろい。」
パッと目を開けると、
状況が分からずに目を 見開いた石井が。
『へ…?にーやまっ…?』
「…すまん…、あまりにも可愛くて…」
『むゥッ…、きらい、!』
涙目の石井が寝室に逃げていってしまった。
その後をそっと追いかける。
──────
「石井〜…、?入るで、?」
コンコンノックをしてから寝室に入る。
『ふぇッ…、もっ、きりゃッい…、!』
「えぇ…、ごめんって〜… 」
すると、
ぎゅうっと枕を抱いて泣きじゃくっていた。
『うぁ〜ッ…、ろくでなし〜ッ…』
「…語彙力だけはそのまんまなんやな。」
「石井、?こっちおいで…、?」
『ん…ッぅ…、 』
「ごめんな?からかったりなんかして。」
『ゆるさんし…ッ』
「…どうしたら許してくれる?」
『いっぱいぎゅーして…、ちゅーもする…』
ッはぁ〜〜ッ….、かわい。
は?もうこの可愛さ法に触れるやろ…
「分かった…、今日はこのままハグしてればええん?」
『ん…。』
──────
「すいませ〜ん…、?」
「俺はいつまでこのままいれば…」
『ん〜…、寝るまで、!』
「えぇ〜…、俺この後仕事のリモート打ち合わせあるんやけど…」
『しらんし。』
…そして結局、小さくなった石井を膝の上に
抱き抱えたまま打ち合わせに出て、
スタッフさんとかからよく分からない笑みを
浮かべられるはめになったとさ…
めでたし…、ではないな…。
まぁ小さくなった石井があまりに可愛かったので めでたしめでたし…
─────────────────────
コメント
2件
尊い😭