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エースside
「あ、あっ、かどっ…!」
「っ!じけくんっ、」
何度も何度も寺家くんの奥を貫く。
快楽に堕ちていくのを、必死に抗いながら首を横に振る寺家くんは一層美しい。
「やばっ、いきそうや…っ」
「あ、まってっ」
「抜きますね、」
さすがに中に出すのはマズイ、それくらいの常識はある。
というのも今日はそんなつもりじゃなかったし、ゴムなど持ってきていなかった。
「かどっ!」
「…!?」
すると突然、寺家くんの細長い足が俺の腰に絡み付いてきた。
驚いて顔を見れば、まるで逃がさないとでもいうような小悪魔的な笑みをこちらに向けていた。
「角、ええから、中に出して?」
「えっ、でも」
「ええから、はよ、」
考える間もなく俺の方はすでに限界で、少し腰を揺らすと寺家くんの中に欲望を放った。
「す、すんませんっ!」
「俺がええ言うたんやから。」
「でも…」
「嬉しいんよ、角と繋がれたのが。こんな俺を抱いてくれたのが。」
そんな自分を卑下するようなこと言わんといて欲しい。
晴れて両想いになって、互いが求め合って繋がれたのに。
ん?…両想い?
「あれ、俺って寺家くんのこと好きなんかな?」
「別に好きやなくてもええで。」
「いや何か今、そう思ったんです。」
「ほんま?てか、それより抜いてや…」
まだ寺家くんの中に入ったままだったそれを、慌てて引っこ抜く。
あっ、っと 艶かしい声を出す寺家くんに、先ほど出したばかりの俺の男根は、まだ反応しようとしていた。
アカンアカン。
「寺家くん、約束通りほんまに今までみたいなこと辞めて下さいね。」
「分かってる。」
「俺らは売れます、実力勝負で。」
「うん…」
「もし不安になったら、俺を頼って下さい。拠り所にして下さい。」
「そんな大それたこと言うてええの?」
「俺ら相棒でしょ。」
「うん、なんか恥ずいな。」
照れて下を向く寺家くんの頬は少し赤らんでいる。
どうやら嬉しさを隠せないようで、下を向いていても頬骨が上がっているのがよく分かる。
寺家くん、俺のことホンマに好きやん。
「ちゃんと言わんとな。」
「なにが?」
「…俺も好きです。」
「かど、」
「俺も、寺家くんが好きです。」
END