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【三か月後】
波の音が静かに聞こえてくる
洗いたての髪を拭きながら、直哉が風呂場から出ると、紗理奈の海辺の家はリビングも廊下も灯りは消され
廊下には点々とキャンドルが灯されていた、それを見て直哉は微笑んだ
窓は大きく開いて心地よい秋の海風が入って来る
今成宮牧場の母屋は紗理奈の書斎造りや、トイレや水回りを色々と改装工事中で、それが終わるまでしばらく二人は、紗理奈の海辺の家で暮らしていた
直哉はここから牧場へ通い、紗理奈は昼間ここで執筆し彼のために夕食を作った
直哉が寝室に入ると紗理奈がベッドに座って、見覚えのあるナイトドレスに身を包み、微笑んでいた
「やぁ・・・初めて会った時のナイトドレスだね、天使かと思ったよ、それか俺にしか見えていない妖精か 」
クスクス紗理奈が笑って直哉の傍に来て、腰に手を回した
「いや・・・やっぱ違うな・・・妖精にしてはデカい」
「このナイトドレス・・・・覚えていてくれてるの?」
「もちろんさ、君はSEXをすることに、金を払おうとしてたんだから・・・忘れられるはずがない 」
紗理奈は吹き出さずにはいられなかった
「そうね・・・だってあの頃の私は、こんな素敵な人が自分の旦那様になってくれる未来なんか見えてなかったんだもの」
「俺の方こそ君と素敵な事が出来るなら、金を払う勢いだったよ?」
二人は大声で笑った
「それで?あの小さなオバサン女医は何て言ってた?」
直哉はそう言って紗理奈の髪を片方に寄せ、華奢な肩にキスをする
クスクス・・・「まぁ!ナオったらそんな言い方!先生に失礼よ!」
紗理奈が言う
「久保田先生が言うにはもう私は完璧な、健康体だから赤ちゃんを作るには、何の問題もないでしょうだって(はぁと)」
「本当に?」
紗理奈はここ数カ月で、自分ほど夫に大切にされている、女性はいないと感じていた
そして二人供お互い、かけがえのない存在であることを、しっかりと信じ合えている
人は悲しみを知らなければ本当の意味で、その対極にある幸せに気付くことが、出来ないのではないかとつくづく思う
紗理奈は思った、今の自分には彼に対して溢れるほどの愛がある、彼に今度こそ子供を与えてあげたい
「ええ・・・だから・・・」
肩に押し付けられた彼の唇が、ニヤリと笑うのを感じた
ああ・・・期待に胸が躍る
キラキラした瞳で彼に懇願する
・・・お願い、お願い・・・ナオ・・・
流産した後・・・夫の直哉はまるで紗理奈が吹けば飛ぶ様なガラスの板を、扱っているみたいな態度で、それは厳格な親戚の伯父さんみたいだった
自分の体を気遣ってくれるのは嬉しいが、いくら股間を膨らませていても、心配性の彼は修行僧のような固い決意で、紗理奈がどんなに誘惑しても体を重ねなかった
また以前のようなセックスの神様のような彼を、どうしたら降臨させられるのか、紗理奈は色々考え、日々誘惑したが効果はなかった
今夜どうしてもセックスの神様を降臨させたい
しばらくじーっと彼は紗理奈を観察していた、これから自分がしようとしていることに、果たして彼女が耐えられるか、考えているようだった
やがてある決意をしたように言った
「わかった」
ああっ―!嬉しい
紗理奈の心が期待に躍った
直哉がナイトドレスをたくし上げ、頭から引き抜く間、紗理奈は心を弾ませじっと立ったままだった
その下には何も身に着けていない、窓の月明かりが入って来るので、彼には紗理奈の裸体がすべて見えるはず
「君は本当に綺麗だ・・・・」
欲望に満ちた声でつぶやくように言いながら、直哉は自分もスウエットのズボンを脱いだ
直哉は紗理奈の美しさに圧倒されているようで、それが伝わって、紗理奈も自分が美しくなった気がした
彼も綺麗だわ・・・・
紗理奈は手を伸ばして直哉の肩に置き、腕に滑らせて行った
私の体は彼ほど立派ではない、本当に素敵・・・・
紗理奈の父は小柄な男性だ、そして今まで知り合った男性も、彼ほど見事な体格をして「男」を意識させる人はいない
直哉の体に触れるとその力強さを感じ、また驚いてしまう
「あなたに触るのが好き・・・」
紗理奈の手が盛り上がった、胸筋・・・腹筋・・お尻・・・
その形を確かめるように徐々に下に降りて行き、そしておへその所まで伸びてきている、固く屹立したモノへ手を這わせると、ハァ・・・と彼が震え・・・熱い吐息を漏らした
これもすべて私のモノ・・・
紗理奈が手で直哉のモノを弄びながら、分厚い胸にキスをした
紗理奈の手は彼を掴んだまま上下に動かし、頬に・・・耳にキスを落として行く
手の中で彼のモノが生き物のように躍動し、皮膚のすぐ下の血管が、熱い血潮をたぎらせている
脈を感じる、彼の欲望が伝わる
軽く茶色い乳首を口に含むと、彼の息が荒くなった、彼をみつめると、頭をなでなでして微笑んでくれた
ああ・・・この人が愛しい
彼がぜいぜいと息を吸っては吐いている、彼をこんな状態にしてしまっているのは自分なのだ
嬉しくてしょうがない、自分はすっかり元気になった、今夜愛し合えるのをとても待ちわびていた
「気持ちいい?・・ナオ?」
「エ・・・エロすぎるぞ紗理奈・・・どこでこんなこと覚えたんだ」
紗理奈がネコのように彼の乳首を舐めながら、さらに握力を加え、上下に優しく擦る
息も絶え絶えの直哉の答えが返ってくる
「全部あなたに教わったの(はぁと)こんなエッチな奥さん・・・嫌?」
ハァ・・・「何を言ってるんだ!最高に決まってるだろ!」
紗理奈の唇が直哉の体のあちこちに触れる度に、彼の硬いモノがピクピク跳ねる
ゆっくりと時間をかけ紗理奈は膝間づき、濃く硬い縮れた毛に顔を埋めた
そこは紗理奈のバスルームの最高級の、フランス製石鹸の薔薇の香りがした、直哉が使ったのだ
ゆっくり好きなだけ時間をかけて、睾丸から亀頭へ舐めていく、励ますように優しく頭を撫でられる
彼の感覚
彼の味
彼の匂い
もうすでに先端が濡れている
悦びに抵うことも出来ず漏らす声―
何もかもが紗理奈の心を浮き立たせ、強く吸って刺激する、すごく楽しい―
ハァ・・・「なぁ・・・このままだと俺は死んでしまう・・・わかってやってるんだな?」
頭上のどこかで直哉の声が聞こえる
「なにが?」
せっかく最高の気分で楽しく咥えているのに、まだやめたくない、軽く亀頭にそっと歯を立ててみた
直哉がびくっと体を引きつらせ、両手でソコから頭を離された
「そこまでだ!」
窒息したような声が聞こえたと思ったら、紗理奈は米俵のように直哉の肩に担がれた
「我慢できん!とりあえず一回君の中でイかせてくれ!その後は叩くなりかじるなりしてくれていいから」
「え~~~!」
紗理奈は不満そうな声を漏らした、直哉にぺちっとお尻を叩かれた
「今度は俺の番だ!」
ベッドに仰向けに寝かされると、温かい彼の体が覆いかぶさって来た
胸の谷間や柔らかな乳房の下のカーブや、両脇に優しくキスされる
乳首は痛いほどピンと立ち、やっと彼に口に含んでもらったら、待ちわび過ぎて涙が溢れそうだった
「いい子にしてな・・・紗理奈、君の欲しがっているモノをあげるから・・・」
「早く・・・早く・・ナオ」
紗理奈はもうプライドも慎みも彼の前では捨て、すっかり丸裸にされている、気持ちいいモノは気持ちいいと言葉に出し、好きなモノは好きと素直に表現する、そして愛していると呪文のように唱える
それがどれほどの二人の愛撫になるか、どれほど二人を情熱に燃やすか、今まで知らなかった
二人はまったく未知の愛し合い方をしていた
彼は紗理奈の股間の割れ目に舌をねじ込み、容赦なくそこを啜った、舐めた、舐めまわした
「うう・・・んナオ!ナオ!」
「わかってる・・・ここがいいんだろう?」
紗理奈は快感で頭が真っ白になり、何度も何度も愛してると叫び、気持ちいいと直哉に伝え、彼の長い髪をくしゃくしゃにした
紗理奈が直哉の舌で絶頂を迎え、体を引きつらせているうちに、彼は素早く深く紗理奈の中に入って来た
「ああっ!」
荒々しく突きたてられ、喜びに夢中で彼にしがみついた
彼のベッドテクニックは憎らしいほど巧みで、紗理奈の絶頂を長引かせるにはどうすればいいか、心得ているようだった
「ああ~・・大きいっ!大きい!ナオ!」
「照れるから言わないで」
彼は体も大きいし全てが大きい、その反面痛みなど全くなく心臓が激しく鼓動する中、紗理奈も自然に動いていた
ハァ・・・「すごくいい・・・紗理奈・・・まるで魔法にかかったみたいだ一回俺のでイって・・・君がイッたら俺もイく・・・二人であの瞬間を迎えよう」
紗理奈を見る彼の眼差しがあまりにも、切羽詰まっていたので、それを見たらキュンと切なくなった
凄いわ・・・私のせいでこの人がこんな顔をしている、必死に歯を食いしばっている
二人で気持ちよくなりたい・・・二人で一緒にあの瞬間を・・・
そう思った瞬間紗理奈は、絶頂を立て続けに二回も迎えてしまった、叫びながら何度も彼を激しく締め上げる
彼もやっと解き放たれたとばかりに、激しく打ち込み始めた、絶頂をコントロールできる彼が、フィニッシュに向けて焦点を当て、腰のギアを一層上げた
ああ・・・ナオは本当に男らしくて素敵・・・・
もう彼の体しか認識できない、彼が自分の体の中で激しく動いていること、彼の指がお尻に食い込んでいること、そして唇が自分の口を奪っていること