鳥の鳴き声、まだ薄暗い空。
「朝か……い゙っったた…」
その痛みが、昨晩あった出来事の全てを語っている。
「…あっセノは!?」
「……」
寝息をすぅすぅと立て、セノは隣で寝ていた。これで逃げられたりしていたら1週間は寝込んだだろう。
…ん?逃げられてないってことは…?
考えると顔が熱くなる。きっと誰にも見せられないような顔をしているんだろうな。
「何かいい事でもあったか?」
「うわああぁっ!!せ、セノ…起きてるなら言ってよ…」
すまない、と笑いながら彼は言う。
―ふたつの笑い声と共に、朝日が昇る。
コメント
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あぁ、神作品を、ありがとうございます、
完結です。最後まで閲覧ありがとうございました。