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「違う!!ちゃんとおれは海賊になって宝を見つけたら金を払いに来るんだ!!」
「ふふふ!エマも一緒に行くのかしら?心配だけど期待して待ってるわ」
「『しししし』」
「いーなァルフィ、エマと一緒に出れるなんて」
「シャンクスがおれとエマを乗せてくれればいいんだ!!!」
「いやァルフィはな〜?」
「なんでだよ!!!!」
空の酒樽をよいしょっと運びながらシャンクスたちの方に耳を傾けるエマ。この重い酒樽も特訓だと思えばチョロいもんである。
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「シャンクス」
「なんだ」
「あとどれくらいこの村にいるの?」
「そうだなァこの村を拠点に旅してもう1年以上たつからな
あと2・3回航海したらこの村を離れてずっと北へ向かおうと思ってる」
「ふーん、あと2・3回かァ…
おれそれまでに泳ぎの練習するよ!」
「そりゃいいことだな!勝手にがんばれ」
ルフィがぼーっと寂しそうにするのを見たマキノはなんとも言えない気持ちになる。きっと今は店の裏にいるのエマも寂しがることだろう。
するとバキッガランガランと店のドアが誰かに蹴飛ばされて飛んでくる。
「「「「!」」」」
「邪魔するぜェ
ほほう…これが海賊って輩かい…初めて見たぜ間抜けた顔してやがる」
「?」
「…………!」
ズイっとシャンクスの横から顔を出したガラの悪い客にマキノは少したじろぐ。店の裏にいるエマも大きな音にびっくりしたが酒樽を置く場所に迷っているようだ。
「おれ達は山賊だ
_____が…別に店を荒らしにきた訳じゃねェ、酒を売ってくれ樽で10個ほど」
「ごめんなさいお酒は…今ちょうど切らしてるんです」
「んん?おかしな話だな、海賊共が何か飲んでいる様だが……ありゃ水か?」
「ですから今、出てるお酒で全部なので」
山賊棟梁、ヒグマ。
懸賞金800万ベリーのお尋ね者である。
後ろを指さしてつぶやくヒグマに対してマキノも困惑である。
そんな状況に気づいたシャンクスは自分のビールを取り出し、ヒグマへ差し出す。
「これは悪い事をしたなァ
おれ達が店の酒、飲み尽くしちゃったみたいですまん。これで良かったらやるよ、まだ栓もあけてない」
「…………」
謝るシャンクスと酒を見て何を思ったのかヒグマはビールの瓶をバリィン!と割り、バシャッ!!とシャンクスにかけた。
場は驚きである
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