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その日の翌日、俺と傑は風香の部屋の前で待っていた。
傑「悟、一体君は風香ちゃんに何をするつもりなんだい!?💦」
悟「(小声)バカ傑、あまり大きな声を出すと風香《アイツ》が起きるだろ!?💦」
傑「はぁ…。(呆れ)💦」
未だ夏休みが始まったばかりである7月の終わり頃の朝、俺と傑は風香が起きぬようにドアの前でスタンバイをしていた。一体何をしているのかと言うと、それは数分前に遡る。
俺は朝起きて食事と着替えを済ませた後、直ぐさま傑の部屋に駆け込んだ。(理由は傑と一緒に格ゲーをする為なんだよな。w)
ガチャ(ドアを開ける音)
悟「傑〜、一緒に格ゲーやろうぜ〜!😆 」
俺はノックもせず、傑の部屋に入って格ゲーの話をした。←(急に本題を話すと聞いた人は焦ってしまうのでやめましょう。 By 作者)
傑は既に食事を終えて茶碗を洗って、その後着替えようとしていたところであり、部屋にドカドカと入ってきた俺を見て呆れたようにため息を付いた。
傑「はあ、悟、人の部屋に入る時はちゃんとノックぐらいするべきだろう…。それに挨拶も無しは更に良くないからやめなさい…。💦」
悟「あ、やべぇ…。💦おはよう傑。💦」
朝っぱらから傑に注意された俺は、傑に言われた通りちゃんと挨拶をした。俺の挨拶を聞いた傑は返事をした。
傑「はいおはよう悟。ってか、私は着替え中なのだから失礼だろう。💦」
悟「別に良いだろ、そんくらい。俺は女じゃねぇし、男なんだから全然大丈夫だろ。」
傑「悟、そういう問題では無いのだよ。💢」
悟「あ〜、はいはい、分かりましたよ〜。(棒読み)」
傑「全く君って奴は…。💢」
そんなこんなを傑と話している中、俺は傑の部屋に置いてあるプレ●テ2を起動させる。カセットを開けた瞬間、俺は中に入っていたカセットを見て疑問を浮かべ、傑に聞いてみた。
悟「なあ傑、ちょっと聞きたいことがあるんだけどよ。」
傑「どうしたんだい悟。(Tシャツを着ながら話す。)」
悟「お前さぁ、こんなゲームカセット持ってたっけ?」
俺がプレ●テ2から取り出したゲームカセットは、なんと傑の部屋にあるはずのない乙女ゲームのカセットだった。そもそも乙女ゲームとなると、硝子や風香などの女性がやるようなものであり男である俺と傑にとっては無縁の物だった。傑は俺が持っている乙女ゲームのカセットを見て首を傾げて、そのまま口を開いた。
傑「いや、私はこのゲームは全く知らないよ。それに、私や悟には無縁の物だしどう見たって女の子がプレイするゲームだろうね。硝子はこんなゲームなんて一切しない筈だろう。」
悟「だろうな、もし硝子の場合だったら変だしな。そもそも、彼奴が俺達とプレイするのはD●で一緒にマリ●カートするくらいだよな。」
傑「まあ、そうだね。硝子は私達と対戦するゲームをすることが多いからね。 」
悟「だな。」
俺がそう言った時、ふと脳裏に風香が体調を崩したあの日の記憶が過ぎった。
風香「私を窮地から救ってくれたのは乙女ゲームとアニメだったの。」
あの日の風香の台詞を思い出し、俺は風香《あいつ》の部屋の中に何があったのか記憶を掘り起こした。確か、棚の中に乙女ゲームのカセットがズラリと並んでいた筈があったな。それも、3段ぐらいある棚の中にギュウギュウに入ってたし。💦しかも、壁にも乙女ゲームのポスターも貼られてたな。🤔
俺は風香の部屋の内装に何があったのかを全て思い出し、漸《ようや》く確信したのだった。
何故か傑の部屋にあった乙女ゲームカセットは、間違いなく風香の物であると分かった。でも、所有者が誰か分かったところで次の疑問が出てくる。それは、どうして傑の部屋に乙女ゲームカセットがあるのかという謎だ。
その事が気になった俺は、傑に問いただして見た。
悟「なぁ傑、また質問なんだけどよ。」
傑「今度はなんだい、悟。💦」
俺がまた傑に質問をすると、今度は冷や汗わ浮かべ乍も返答をした。そんなに冷や汗をかかなくていいだろうが。💦
俺は傑の冷や汗等《など》、全く気にせずにその儘話を続けた。
悟「お前さぁ、風香を自分の部屋にお邪魔させた心当たりとかある?」
傑「え?なんだい急に?」
俺がそう聞くと、傑の頭は「?」マークが付いていた。その反応だと、部屋に入れてないような口振りだな。俺は構わず、話を進める。
悟「いや、俺が気になったことなんだけどよ。考えられることとしては風香がお前の部屋にお邪魔したことくらいしか思いつかねえんだよな。だからお前に聞いたんだよ。」
俺がそう言うと、傑は平然とした様子でこう言った。
傑「あぁ、それだったらこの前風香ちゃんが私の部屋に来てたから、部屋に入れて上げたことはあるよ。」
悟「え?💦」
それを聞いて、俺は思わず変な声を出してしまった。いやいや傑、俺今のお前の口振りからして自分の部屋に風香を入れてないのかと思ったじゃねぇかよ。ホント吃驚させんじゃねぇよ。💢
俺はそう思い乍、傑に風香を部屋に入れた経緯を話してほしいと懇願した。傑はゆっくりと話をし始めた。