とある実況者グループの方々の名前をお借りしています。本人達は全く関係ありませんのでご迷惑になるような行動はおやめ下さい。

Kr 👓 × Br 📕

・現パロ（大人）

・付き合ってます（同棲中）

・Rはないです

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📕side

📕「ふぅ～…」

キラキラと星が輝く夜のベランダに足を運び、数カ月前から吸い始めた煙草を咥えて紫煙を吹かす

まだ夏だと言うのに外はどこか寒くて、まるで僕の心の中みたい。そんな詩的な感想を胸に抱く

📕「…美味しく、ない」

咥えている煙草にポツリと文句を零す。自分で買って自分で吸い始めたのに何を言ってんのか、僕にも分かんない。でも実際そんなに美味しくなくて、どうやら僕には合わないみたいで＿＿

＿＿彼の代わりにはなってくれなかった

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👓「実は、海外に転勤が決まったんだ」

＿＿転勤、行先は海外

そう彼氏であるきりやんに告げられたのは恐らく半年以上前のこと

📕「えっと…ど、どこ？」

👓「イギリスの支社の方。今回は俺がプロジェクトの中心に関わってるからどうしても行かなくちゃ行けなくてさ…」

彼が任されたプロジェクトはどうやら良い方向に傾いてるらしく、成功させる為に海外への一時的転勤が必須らしい

彼が一生懸命プロジェクトに打ち込んでいるのは知っていた。毎朝早く出勤して毎晩遅くに帰ってきて、それでも僕との時間も大事にしてくれていて

一人心休まる時間なんてほとんどないくらい忙しかったのも知っている

だから、言えなかった

👓「本当はBroooockも一緒に来て欲しいって思ったんだけど…なんせ重大プロジェクトだから同伴は駄目だって、言われちゃって…本当にごめん」

📕「なんで謝るの？凄いことじゃん！！やんさんあんなに頑張ってたんだからもっと胸張ってよ～！」

👓「Broooock、…」

📕「僕は大丈夫！やんさんの仕事が上手くいくようにここで応援してるから！」

👓「うん…ありがとう！Broooock！！」

「行って欲しくない」って、言えなかった

寂しいなんて、言えなかった

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👓「じゃ、行ってきます…」

📕「うん、行ってらっしゃい！！あっちで浮気なんてしないでよ～？」

👓「するわけねーだろ！w」

そんな冗談めかした言葉で彼を送り出した。最後まで自分の気持ちに見て見ぬふりして彼の背中を見つめた

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📕「やっぱ不味い…うぅ～苦っ！」

それから数カ月して僕は煙草を吸い始めた

僕の周りで煙草を吸う人なんてほとんどいないけど、何となく、心の隙間を埋めようと思って、吸い始めた

🐼「Broooock煙草なんて吸ってたっけ？」

🦈「いいことないんだから程々にな」

🎤「なんかあったら相談乗るから」

😊「お願いだから、無理だけはすんなよ？」

僕を心配して訪ねてきてくれた友人達も僕を一目見て必ず決まり文句のようにそう投げかけてくる

別に僕は平気なのに

無理してないのに

でもその心配がどこか嬉しくて、煙草の量はちゃんと考えるようになった

でも、それでも僕の心の穴は埋まらない

煙草の熱を感じても

＿＿彼の温かさの代わりにはなってくれない

煙草の匂いを感じても

＿＿彼の匂いの代わりにはなってくれない

口寂しく煙草を咥えても

＿＿口寂しさは変わらない

手持ち無沙汰に煙草を手に取っても

＿＿指先の寂しさは変わらない

早く彼の体温を感じたい

早く彼の匂いを感じたい

早くその顔が見たい

早くその手に触れたい

彼の面影を求めて彼の部屋に入ったこともある。段々と薄れていく匂いに悲しくなるだけだった

彼の声が聞きたくて連絡しようとも思った。でも一生懸命頑張っている彼の邪魔にはなりたくなくて結局することはなかった

彼の手料理以外は食べる気にならなくて、あんなに好きだった食事も今はとってない。ちゃんと食べるのは精々友人達の誰かと外食に行く時くらい

＿＿寂しい

あの時言えなかった本音がじわじわ僕を締め付ける

彼が帰ってきてくれるのはあと数週間先、それまではまだこの二人の家に一人きり

我儘だってわかってるけど

📕「早く、帰ってきてよ…」

👓「うん、ただいま」

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👓side

👓「お疲れ様でした！！お先に失礼します！」

先輩「気をつけて帰れよ～」

プロジェクトが思っていたよりも順調に進み、予定より1ヶ月ほど早く終わった。あーこれでやっと愛しの彼女に会える！！

タクシーで空港まで送ってもらい、次の日本行きの便に滑り込みで乗り込む

こんなに急いでいるのはイギリスにいても片時も忘れること無かった彼女のBroooockのため。実は寂しがりな彼が一人で何をしてるのか気になって気になって仕方がない

本当は一緒に来て欲しかった

本当は連絡をとりたかった

でも仕事の都合上一緒に来てもらうことは出来ないし、彼から連絡が来ないところを見ると、きっと俺の事を考えて気を遣ってくれたのだろう。だからそんな彼の気持ちを無下にはできなくて俺からも連絡ができなかった

👓「急に帰ったらびっくりするかな…？」

驚いてくれるかな？

笑って嬉しそうにしてくれるかな？

泣いて迎えてくれるかな？

急に帰った時の彼の反応を思い浮かべながら、何時間も飛行機の中一人ワクワクしてようやく日本に降り立った

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・

十数時間かけてイギリスからようやく二人の家の前に到着する。電気は着いていないため、恐らく寝ているんだろう。寝ることと食べることが大好きな彼の睡眠時間を邪魔したくない。驚かすのは朝でいっか

なるべく音をたてないように静かに玄関のドアを開け、後ろ手に鍵を閉める。久々の我が家、うーん懐かしい！

靴箱の上に飾った二人の写真も埃をかぶっていることはなく、彼がちゃんと掃除してくれていたと思うとなんだか嬉しくなってきた

そのまま二階へ上がり自室に荷物を置いてラフな格好に着替える。あっちではずっと堅苦しい服きてたから思っていたより軽すぎて飛びそう（？）

彼の寝顔を拝んでやろうと隣にある彼の部屋の扉を静かに開ける。が、そこに居たのはベットで眠る彼の姿ではなく、ベランダで星空を眺める彼の後ろ姿だった

手には見たことない煙草が握られていて、俺の知らない一面が増えたことに少し寂しくなる

📕「早く、帰ってきてよ…」

ボソリとそう呟く声が聞こえる。あーだからか、だから煙草なんて吸ってんのか

俺はそっと彼の後ろに近寄って、思い切り後ろから抱きしめる

👓「うん、ただいま」

📕「えっ…！？き、きり、やん…？」

👓「はーい、きりやんですよー」

📕「な、なんで…帰ってくるのはあと一ヶ月くらい先じゃ…」

👓「早く終わったから早く帰ってきたよ。愛しの彼女が何してんのか気になってさ」

俺がそんなことを言えば、Broooockは後ろから見ても分かるくらい耳を赤くする。恥ずかしいんだ、かーわい

👓「煙草…始めたんだ」

📕「うん、」

👓「美味しい？」

📕「美味しくない…」

👓「じゃあなんで吸ってんの？w」

美味しくないのに吸うなんてBroooockにしては珍しいことをしている。彼自身自覚はあるのだろう、俺の質問に動揺はなかった

📕「……ったから」

👓「え？なんて？」

📕「寂し、かったから…」

そう言って勢いよく振り返り俺の胸にポスッと収まってきてくれる彼。その目からはポロポロと涙が零れている

知ってるよBroooock、何ヶ月も我慢してくれたんだよね。たまーにNakamu達から連絡を受けるけどBroooockが寂しそうにしてるってよく言われた。けど煙草の話は一切出てこなかった。あっちも察してくれたんだろうけど

👓「あ〜ほら泣かないの、目赤くなっちゃうよ」

📕「….んっ」

俺が彼の体を離して目元を拭おうとするけど、彼は力の限り俺を抱きしめて離さない。スーツ脱いどいてよかった

📕「何もいらない、何もいらないから傍にいて」

👓「大丈夫、傍にいる」

俺はゆっくり、ちゃんと彼を支えながら彼のベッドに移動する。本当はこのまま許される限り愛してあげたいけど、この状態の彼にそんなことはできない。というか可愛すぎて俺が死ぬ

だから彼を抱きしめながらベッドに横になって背中をさする

👓「ほら、もう遅いし今日は一緒に寝よ？」

📕「….うん、」

それでも泣き止んでくれない彼に苦笑しながら、その額にそっとキスを落とす。やっと触れられるんだからこれくらい許してよね

そのまま彼の体温を感じながら、俺達二人は静かに深い眠りについた

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数日後＿＿

🐼「あれ？Broooock煙草やめたの？」

📕「うん、不味かったし僕には合わないみたい」

🎤「あー察し」

🦈「いや何をだよ」

😊「寂しくて始めたけど、きりやんが帰ってきて寂しく無くなったから要らなくなったんだろ」

📕「ちょっ！スマさん！！！///」

👓「えー可愛い～♡」

🎤「でもBroooock煙草吸い始めるの早かったね」

😊「いつから吸ってんの？」

🦈「確かきりやんが出てから1週間くらい？」

🐼「はっやww」

👓「そんなに寂しーなら連絡くれれば良かったのに」

📕「だ、だ、だって！！邪魔したくないじゃん！」

👓「愛しの彼女からの連絡が邪魔とかwありえないわぁw寧ろモチベだろ」

🦈「急にスンってなんなww」

😊「ま、体に悪いしそれでやめられるんなら別に問題ないか」

🎤「そうだねw」

🐼「まじきりやん不足のBroooockやばかったわw」

👓「その話詳しく」

📕「ちょっとー！みんなやめてよー！！///」

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な、長い…4000文字ちょいって…

ん？長い？

僕シブの方でも小説上げてるから感覚麻痺ってるわ

長かったら長いって言ってくれ…！

とりあえず何も無いです

寂しくて煙草始めるっていいよね((

それでは！！

リク待ってまーす！！