それにしても…
見渡す限り木、木、木…
もう何日この景色見続ければいいんだ…?
はぁ…
腹減ったな…
眠いし…
…あ、あんなところに芋虫がいる
はは、芋虫食べるの久しぶりだな…
いや、オレ今何しようとしてた??
芋虫は食べ物じゃないだろ…??
やっぱりオレ…おかしくなってるんだ…
もうどこに行けばいいんだよ…!
そうだ、ここに上着を置きっぱなしにしてから進んでみよう
もしかしたらループしてるかもしれない…
そう思ってオレは上着を置いていった。
するとどうだろう。見事にオレの思惑通りだった。
やっぱりループしてるんだ…
じゃあいくら足掻いても無駄って訳だ…
なんだ、ぬか喜びだったのか。
はは、なんかもう疲れちまったよ…
全部…
抵抗するのも…あいつを好きでいるのも…
何もかも全部…
…あれ、あんなところに家がある
オレは近寄ってドアをノックしてみた
嫌な予感がする…
#『おや、こんな遅くにどうしたのかね?』
中から出てきたのはヨボヨボのおじいさんだった…
危険な人ではなさそうだ。
あの嫌な予感はただの勘違いだったのかも。
#『人が来るのなんて何年ぶりか…さぁ、お入り。』
オレはありがとうございますって言いながら家に入った。
#『君の名前はなんというのかな?』
あの名前しか出てこない…
「セバスチャン・デ・トマトスミス・チキンレッグス…」
おじいさんはそれを聞いてにこにこしながら
#『ははは、美味しそうな名前だなぁ…』
って舌なめずりしてた…怖…
気味が悪くなって家から出ようと立ち上がった
でも…もう遅い。
#『いただきマース♡』
く、喰われる…!
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