“きっと、彼の紳士的な振る舞いに惹かれたのかも…”《私はルア・アイリス。アイリス家の次期女当主。双子の妹 ソルと一緒に男装して入学した。彼と出会ったのは私のほんの些細な事だった…》
ー昼休みー
〜教室〜
ソル「ルア、今のうちに5限目の授業の準備しときな」
ルア「うん(自分のバックを漁った)あれ?ない…」
ソル「え?ちょっといい?(ルアのバックを漁った)あ!(2年生の教科書を取り出した)これ、もしかして…」
ルア「カリムさんの!」
ソル「今のうちに届けよう」
ルア「うん!」
〜廊下〜
ルア「どこだろう、カリムさん」
ソル「ここら辺は2年生が多いからいると思うけど…」
ドンッ(ルアがフロイドにぶつかった音)
ルア「ッ!」
ソル「ちょっ、ルア⁈すみません、こちらの不注意で」
フロイド「ん?あ〜」
ルア(どうしよう。またやっちゃった…)
ジェイド「フロイド、どうしました?おや、あまり見ない方ですね。1年生でしょうか?」
ソル「あ、はい」
ルア「…似てる…」(リーチ兄弟に対しての言葉)
ソル「ルア!すみません。人探しをしてたら、うちの者が不注意でぶつかってしまい…」
ルア「ご、ごめんなさい…」
フロイド「別にいいよ。オレも不注意だったかもしれないし」
ソル「あ、ありがとうございます」
ジェイド「そう言えば、人探しと言いましたね。誰をお探しで?」
ルア「カリムさんです」
ジェイド「ならご案内しますよ」
ソル「え、いいんですか?」
ジェイド「ええ」
フロイド「いいよ〜」
ルア「ありがとうございます」
リーチ兄弟に案内され、無事教科書を返す事が出来た
ソル「無事教科書を返す事が出来ました。ありがとうございます」
ルア「ありがとうございます」
ジェイド「いえいえ」
ソル「お礼とお詫びにこちらをどうぞ」(リーチ兄弟にドライフルーツを渡した)
フロイド(受け取った)「何これ?」
ルア「ドライフルーツです。私達の地元では定番のおやつです」
ジェイド「では、ありがたく頂戴いたします」
ソル「では、失礼します」(ルアを連れて行った)
《これで私はもう会わないと思っていた。だけど…》
ー放課後ー
〜植物園〜
ルア「あ、あの時の…」
ジェイド「おや?あの時の方でしたか。また会えましたね。こちらに何かご用で?」
ルア「あ、はい。山を愛する会に入りたくて…」
ジェイド「そうでしたか。僕もその愛好会に所属してるんです。これからよろしくお願いします」
ルア「あ、はい。よろしくお願いします」
《まさかの同じ愛好会だった。それもあって話す回数や接触が多くなった》
ー部活動中ー
ルア(植物の手入れした)「…こんな感じですか?」
ジェイド「ええ。とても上手です」
ルア(植物の鉢植えを持った)「これをここに、きゃ!」(運ぼうとして転びそうになった)
ジェイド「危ない!(ルアを支えた)大丈夫ですか?」
ルア「あ、はい(鉢植えを机に置いた)ありがとうございます」
ジェイド「ええ」
ー別の日ー
〜教室〜
ジェイド「ルアさん、口を開けてください」
ルア「え、あ〜?」(咄嗟に口を開けた)
ジェイド(ルアの口に飴を入れた)「美味しいですか?」
ルア「ん(食べた)美味しいです」
ジェイド「それは良かったです。では」(行った)
ルア「え、え⁈」
ー別の日ー
〜大食堂〜
ジェイド「ルアさん」
ルア「わ⁈ジェイド先輩」
ジェイド「今日モストロ・ラウンジで新作のスイーツ出来たので、放課後ソルさんと一緒に来てください」
ルア「あ、はい」
ジェイド「では、放課後に」(行った)
ルア「え、また⁈」(なんでいつも速く去るの⁈)
ー別の日ー
〜廊下〜
ジェイド「あ、ルアさん」
ルア「あ、ジェイド先輩」
ジェイド「来週山登りに行きませんか?」
ルア「はい、行きたいです!」
ジェイド「分かりました。では、来週に」(行った)
ソル「最近ジェイド先輩と仲良しね」
ルア「えぇ?そうかなぁ?」
《私はよくジェイド先輩と話した。愛好会はもちろん、お互いの今日の出来事とかを話した。そして、事件が起きた》
ー昼休みー
〜中庭〜
モブA「なぁ、お前。ジェイドと仲が良いよな?」
ルア「な、なんなんですか?何の御用で?」
モブB「仲いいんならさぁ、交渉してくれよ」
ルア「交渉?」
モブC「そうそう。ジェイドと交渉してくれよ。俺たちさぁ、」(契約の事を話し始めた)
ルア(…どこ行っても変わらないんだ。私の周りはいつも媚びを売る奴らばかり…。ソルばかりに頼っちゃいけない…!)「…嫌です」
モブA「あ”ぁ?」
ルア「ッ、嫌です!そんな媚びを売って何がいいんですか!私は貴方達みたいな方に屈しない!」
モブ「チッ!この野郎!」(殴ろうとしたが、ジェイドがモブBの殴ろうとした手の手首を掴んだ)
ルア「ッ!(…あれ?痛くない?)…え⁈」
モブC「ジェ、ジェイド⁈」
ジェイド「ルアさんが来ないと思って探しに来たら、貴方達、ルアさんに何をしているんですか?」
モブ達「ヒィ!!」
ジェイド「用がありませんでしたら、ここから去ってください」(もの凄い怖い笑顔)
モブ達「ヒ、ヒィ〜!!ごめんなさ〜い!!」(逃げた)
ルア「…」(唖然)
ジェイド「…大丈夫ですか?ルアさん」
ルア「あ、はい。…助けていただきありがとうございます」
ジェイド「いえいえ」
ルア「…部活の時間に来なくてごめんなさい…」
ジェイド「別に大丈夫ですよ。では、(ベンチに座った)何があったのかお話してくれませんか?」
ルア「…(ジェイドの隣に座った)実は…」(説明した)
ジェイド「なるほど、そういう事でしたか」
ルア「なんかすいません…」
ジェイド「大丈夫ですよ。(ルアの頭を優しく撫でた)ルアさんが無事で良かったです」
ルア「!…///」
《あの時、怖かった。いつもソルが助けてくれた。だから、体が震えて動けなかった。だけど、嬉しかった。ジェイド先輩がすぐ助けてくれて、優しく頭を撫でてくれた。私はきっとジェイド先輩が凄く紳士的な人だからこそ惹かれたかも》
ジェイド「では、助けたお礼というのもあれですが、放課後、モストロ・ラウンジに来てください。しっかりエスコートをします」(手を差し伸べた)
ルア「はい、分かりました」(手をとった)
“名前が付くのは早いと思う。だからもう少しだけこのままで…”
〜to be conteneu〜
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