その顔が一番可愛い
※初めてなので至らぬ点があったら申し上げください
「霊夢ーー!!」
愛おしい声が私を呼ぶ
そして素直になれない私は迷惑そうに返事をする。実際は嬉しいくせに
「なによ、まったくもう」
「遊びに来たよ!霊夢も嬉しいでしょー」
「だれが」
「ひどい」
怒ったように頬を膨らませるが怒ってないのは火を見るより明らかだ
この子は私が愛おしいと唯一思う人
名前は桐生 小夜
「ねぇねぇお父さんに内緒でクッキー持って来たんだ。お茶、入れてよ」
「はいはい、緑茶でいいわね」
「いいよー」
見知った声がまた私を呼ぶ
「霊夢!」
二人きりだったのに
「なによ、魔理沙」
「いやー箒で飛んでたら話が聞こえてな!
お茶するなら私もと…」
「嘘つけ、ここ山の頂上だぞ」
「ひひ…バレたか」
「まりちゃんバレバレだよ〜?」
「小夜にもバレてたかのか!?」
「もっちろん!私は鋭いからね」
…小夜には好きな人が居る
それは魔理沙だ
(私と居る時にはそんな顔しないのに…)
「お、お茶淹れてくるわね!」
「うん!行ってらっしゃーい!」
楽しそうな声がだんだん遠のいていく
「っ……はぁ…諦めたはずなのに…」
目の前が歪む
グッと目に力を入れ上を向き涙がこぼれないよう我慢する。
「おーい…私も手伝うぜ…ってどしたんだ!?霊夢!!」
憎き恋敵が近寄ってくる。語彙の限りに暴言を吐きたいところだったが、それも我慢する。そうやっていると魔理沙が触ってきた。
「大丈夫か、?なにかしんどいことでもあったのかぜ…?」
「…さい」
「なんだぜ?」
「うるさい!!!!」
「あんたはいいわよね、小夜に好かれて、さぞ嬉しいでしょうね。なんなのよ…近付いてくるなよ!!」
大声をだし相棒に罵声を浴びせた
相棒の顔を見れない
深く傷ついているのが、見なくても分かる。
「す…すまん…でも私は、小夜のこと好きじゃないのぜ」
「私が、好きなのは…霊夢だ」
爆弾を落とされた人ってこんな気持ちなのだろうか。
「は、?」
「なんなのよ…それ…私が……
小夜…?」
廊下の突き当たりには小夜が立っていた
「ま…まりちゃん?まりちゃんって霊夢のことが…好きなの、?」
「あぁ、私は霊夢が好きだぜ」
小夜は絶望感のある顔をする。
どくどくと心臓が高鳴る
あぁ…小夜のその顔が…一番可愛い♡
コメント
1件
え、、、めっちゃ好き