[お話の設定]
涼ちゃん(主人公)・学生・5人家族(姉、姉、涼、父、母)
nmmnです、めっちゃ創作、ご本人様関係ありません。
ーLGBTQ
さまざまな人の性のあり方を示す言葉。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング。
世界はこんなものを設けるから生きにくい人間がいるんだ。”多様な性”を確固たるものとして定義付けられたから。
同性恋愛への理解が浅い日本、認められない同性結婚。
こんな国で堂々と同性愛者として生きていく人は難しいでしょ、僕だったら隠れて生きていく。
ー僕はクエスチョニング
自分の性別をはっきりと決めていない、でも生まれ持った体は男だ。
僕の恋愛対象もはっきりと決まってない、日によって変わるかもしれない。男性でも、女性でも、どちらでも自分が愛せると思う人なら心から愛することができる。またはそれ以外の性別の人でも。
愛したいものを愛して何が悪い、自分が愛せると思えた自分で生きていくことの何が悪い。
…悪いはずがない、これは誰も咎めることのできない人権だろう。
それなのに揶揄する蛮人がいる。
LGBTQにあてはまる人間を”異端”だと捉える人間は少なくない。
僕の人生を取り巻く人間だってその一人。誰も”僕”という存在を認めてくれない。僕らしい生き方を認めてくれない。
……意思表示のできない僕の全てを勝手に決めつけて、”お前”に仕立て上げてくる君たち。
カーテンの隙間から今日の始まりを告げる朝日が僕を叩き起こす、
「……ん~ぅ、おはよう、…腐りきった世界。」
一部しか起きていない頭で暖かいベッドから這い出る。
立ち上がれば全身鏡に映る僕。
全部、ぜんぶ。僕が大好きなもの。僕らしいもの。
………なんて、一つもない。
親に買い与えられた紺色のパジャマ、黒・紺・白を基調にまとめられた冷たく殺風景な自室。そして短く切られた髪。
どれも僕が必要としている要素じゃない。
本当はピンクとか赤とか、暖色でこの部屋を埋めたい。ぬいぐるみだってたくさん集めて一緒に寝たい。
いつからだろう、………僕自身を完全に塞ぎこんだのは。
「おかあさん!りょうちゃん、ピンクの服欲しい!」
「なに言ってるの、涼架は男の子でしょ~?」
「そうだぞ、涼架は藤澤家で一人の男の子だからな、」
あぁ、この時からか、僕を否定されたのは、
「うぅ、おとうさんまで……、ねぇちゃんの服着るもんっ!」
「何言ってるんだ?…はぁ、何度言わせたら分かる、涼架は”男の子”だ」
「もぉ、そんなに怒らないの笑、……でもそうね、涼架は”男の子”よ」
「”男らしく”いなさい、」
“男らしく”………世界で一番嫌いな言葉。僕を縛り続けて離さない。
………そうだ、この日からだ。……この日から僕は”僕”になったんだ、
僕の性的指向を隠して、本当の僕は表に出ないように頑張った。僕は「捨てられてもいい」なんて、浅はかに思えるほど強くない、力もない。だから”求めているもの”でいれるように精一杯手を尽くして生きてきた。
でも、簡単に隠し通せるほど世界は甘くなかった。
…よくわかんないお話ですね、
「ジェンダー平等を実現しよう」、日本はいつこの問題に真っ向から向き合ってくれるんでしょうね。
国内にどれくらい、日本の進度の遅さに腹を立てている人がいるんでしょう、お話してみたいです。
“男らしさ”・”女らしさ”、この言葉…………、大っ嫌いです。
コメント
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すっげぇ現代的な話…最高です まじ日本早くこの問題と向き合ってくれ