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むかしむかしの怖ーい怪物の話。
ではでは、始めましょう
「むかしむかし、あるところに」
そんなどこにでもある始まり方
大きな高い気が無数に生えた、人の出入りの多い森がありました。
そこには、大きな羽を持った。歯の鋭い怪物がいました。
その怪物は、森の動物を食べて生きていました。
そんなある日のことでした
怪物とよく似た見た目をした動物画転がっていた。それは息をしていなかった。しかし、怪物とは違い羽はなく、歯は鋭くなかったのです。
怪物はその日はまだ何も食べておらず、とてもお腹がすいていました
だからそれにかぶりつきました。
その瞬間
今までに食べたことの無い味がした。
その日から、怪物はあの味が忘れられないままでいました
そうだ、あの明るい建物が沢山あるところに行けば、あるに違いない!
怪物はそう閃き、そこへ向かいました
怪物は、まだであったこともない出会いに心躍らせていた。
だが、現実は違かったのです。
怪物が明るいところにたどり着くと、悲鳴や恐怖の声、彼には理解できない酷い言葉が浴びせられました。
怪物は仲良くしようと、人々に近づこうとした。
すると
ゴツン!
頭に硬いものが当たり、当たった部分から生暖かい。見た事はあるが、自分から出るところは見た事ない赤い液体が流れ落ちました
その瞬間
怪物は初めて痛みを知りました
怪物は怒りました。
どうしてこんなことをするのかと
ただ仲良くしたいだけなのにと。
しかし、怪物の言っていることなど、人々が理解できる訳がありません。
なんせ彼らからしたら、ギャーギャー騒ぐ大きな羽の怪物なのですから。
人々はさらに恐れ、攻撃を始めました。
石を投げる、物を投げる
最後にはツルツルした、鋭いものを持って怪物に向かってくる者もいました。
怪物はこのままではダメだと思い、逃げました
その大きな羽を広げ、空高く森の方へ……
人々は安心しました。
その怪物は、酷く落ち込み、何も食べなくなってしまいました。
しかし、それと同時に人々への憎悪の感情が彼の中に現れました。
怪物はある日を境に、森に入ってきた人々を襲うようになりました
そして、「森には大きな羽を持った、鋭い牙を持った怪物が現れるから、森には言ってはいけない」そう言われるようになりました。
……しかし、そんなことを言われても、その森を通らなくていけない理由が人々にはありました。
なぜなら、その森の奥には大きな街があったからです。
明るいところにいた人々は仕事をするためにはその危険な森を通らなくては行けません。
そんなある日、勇敢な男ふたりが森の怪物を退治するといい、入っていきました。
勇敢な男たちは、怪物が現れるまで、森を歩きました。
しばらく歩いていると……
メキッメキメキッ
気の軋む音が聞こえました。
男たちは一斉に音の方を見ます。
しかし、そこには誰もいません。
直後のことでした。
後ろから悲鳴が聞こえ、男は振り返りました。
男の目には、受け入れ難い現実が広がっていました。
襲われたとこは見るも無惨な姿に変わり果てていました。
男は腰を抜かし、動けなくなってしまいました。
怪物はゆっくりと男の方を向き、その大きな羽とは対象的な小さな体でこちらに歩いてきます。
「来るな!来るな化け物!」
男は鋭いものを振り回しましたが、怪物は怯む様子はありません。
怪物は手を伸ばし、男の頬に触れました。
男は戸惑った様子で、鋭いものを振り回すのを辞めました。
怪物は、澄んだ綺麗な赤い瞳で男を見つめました。
怪物はゆっくりと、初々しい人間の言葉でこう言いました
「……ごめ、ん…ね」
怪物はそのまま頬を引っ掻きました。
その後、男たちは森で少し肉の着いた骨と服の状態で見つかりました。
怪物は、その後姿を消しました
人々は喜び、その日は大きな祭りが開かれました。
怪物はどこへ行ったのか、今何をしているのか、それを知るものはいない
……とさ
と、そこで話を終わらせたら怖くもなんともない。
……なぁ、俺の瞳は何色だ?……そうだな……
赤い澄んだ色だ。
おわり?