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(📄side)
📄「はぁぁ〜〜〜………!!!!」
死ぬほど重い体と、気持ちに倒れそうになり、事務所の椅子に勢い良く腰掛ける。
あそこまでするつもりじゃなかった。
感情に任せて、セラ夫の頬を………。
でも「無理はしないで欲しい」と言うのは本当だ。
いつもセラ夫は無理をする。
今回の任務だって、人質が敵に取られた時、私の指示を聞かず、敵陣に突っ込んで。
怪我こそはしなかったけど、でも、いつ死んでもおかしくなかった。
私はほぼ前線に立つ事は無いから、指示を出す裏でいつも冷や冷やしている。
奏斗や雲雀、もちろんセラ夫も。
昔、まだ私とセラ夫がお互いの顔を知らない時。
私の指示でセラ夫が本当に死にそうな状況になってしまった事がある。
その時の私は「『腕利き』の諜報員」という言葉に酔っていたのか、自分の指示に絶対的な確信を持っていた。
それが罠だとは1mmも考えず。
そのせいで、セラ夫は敵に捕まえられ、命が危ない状況に陥った。
その任務は結果的に成功に終わったが、あの時、私は死ぬ程後悔した。
この記憶が今も鮮明に脳裏に刻まれている。
だから、私は確信的な指示が出来ないから、危ない時は無理せずやって欲しい。
純粋に無理しないで欲しいというのもあるが。
📄「あ、明日期限の書類………………。」
太めに入った机の上にはばらばらに散らばった書類とペン。
今日は寝れないな。