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オメガバース
凛潔
……………………………………
ガチャ
蒼空「行ってきます〜! 」
………………………………………
蒼空「今日も公園でサッカー〜♪」
………………………………………
ポンポンポン
ポーンッ
コロコロ
「あっ 飛んでっちゃった、、、
拾いに行かないと」
…………………………………………
ガサッ
「あった!」
、、!
人が居る
いつもはあんまり人居ないのに
珍しいな
「こんにちは」
青い目が綺麗な人だなと思った。
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サッカーをやってるらしいこの人は、
世一さんと言う。
ここで旦那さんと待ち合わせしているらしい。
この世界で同性同士の結婚とかは
別に珍しいものじゃない。
俺の両親もそうだし。
まぁ両親は俺が生まれてすぐ亡くなったから
顔も見たことないけど、
代わりに父方の叔父に育ててもらっている。
本人に叔父って言ったら怒られるけど、
叔父が一緒に住もうと言ってくれた時は
すごく嬉しかった。
叔父は無愛想だけど優しい人だ、
そんな叔父が大好きだ。
………………………………………………
亡くなった両親特に母は色んな人に好かれていたらしく1年に数回ほど母の友人に会うことがある
母の友人たちは来る度に
俺にプレゼントを持って来て、
俺と遊んでくれる。
両親がいなくても寂しくないって言ったら
嘘になるけど、
叔父と暮らせるだけで充分幸せだ。
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同性同士の出会い方が少し気になって
世一さんに旦那さんと馴れ初めを聞いてみた
すると世一さんは少し照れくさそうに
話してくれた。
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旦那さんと出会ったのは16歳の時だったと言う
最初は無愛想で口が悪くてなんだコイツって
思ってたらしいけど、一緒に居るうちに段々と
ご飯を口いっぱいに食べてるとことが
嘘つくのが下手くそなとことか
英語以外ポンコツなとことか
サッカーにストイックなとことか
付いてくんなとか言いながら結局一緒に
ヨガやってくれるとことか、
そういうところが愛おしく思えてきて
気がついたらその人のことで頭がいっぱいに
なっちゃって……そう語る世一さんの目が
とても楽しいそうで優しくて「本当に旦那さんのこと好きなんだろうなぁ」って、
こんな2人の間に生まれたらきっと幸せだろうななんて思ったりして。
世一さんに子供はいるのかと聞いたら
「一人、息子がいる」と言った、
どうやら俺と同じ歳らしい
もしかしたら知ってる子かもとか考えてたら
世一さんが
「そうかーーが育ててくれたのか。」
ーーが聞き取れなくて、
もう一度聞こうとしたら
「あっそうだ」
?
「はいこれ」
と言って結構厚みのある封筒をくれた。
何なのか聞こうとしたら、
「皆で見てね」
とだけ言って立ち上がった、
少し遠くに身長が高く、黒髪で、
ターコイズブルーの瞳の人が立っていた。
どうやら旦那さんが来たらしい。
「蒼空くんももう帰る時間じゃない?」
そう言われ時計を見るともう5時を回っていた、「本当だ」と俺も立ち上がる。
叔父は門限にうるさいから早く帰らなければ、
ボールを持って、後ろ歩きで世一さんに
手を振る。
「ばいばい」
何となくまたは会えない気がして俺も
「ばいばい」と言い前を向いた。
そういえばターコイズブルーの瞳は叔父と一緒だと思い後ろを振り返ったがそこにはもう2人の姿はなかった。