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かめさく(とがさく)

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かめさく(とがさく)

1 - 甘い空気はオリの上に

♥

814

2024年08月25日

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かめさく (とがさく) / 桜愛され


にわか / 解像度低め / 口調迷子


まだ89話までしか読んでない弱者です…

かめさく以外もうめさくやすおさくなども含みます。


小説ほぼ初心者です。

なんでも許せる人向け。

甘々です…  終わりも雑です …


🐢とか色々な人『』

🌸「」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『オレ、桜のことが好きだなぁ ~ 』


カランとラムネの中のビー玉が転がる音が響く。

オリの屋上で2人。 夕日を眺めながら雑談をしている時、突然言われた言葉。


「、はっ、?」

顔に血が昇っていく感覚がする。

桜の顔は今きっと、夕日よりも赤く染まっているだろう。


『ふっ、真っ赤だねぇ   、 照れてる ~ ??』

「ばっ、! そんなんじゃねぇよ!!」

「なんで急にっ、!!」


本当に急だった。

今の今まで、そのような発言をする空気、雰囲気ではなかった。


『嫌 、 だったかな ぁ … ??』


「嫌 、 ではねぇ …  オレも 、 と、 がめのことが 、、 す っ …  す … 」


ボフッ

そんな音が聞こえた気がした。

「好き」 その2文字があまりにも恥ずかしすぎて言えない桜。

真っ赤な顔がさらに赤くなり、その場にいても立っても居られなくなり、勢いよくその場から逃げようとする。

だが、それを逃すほど十亀は甘くなかった。

十亀からすれば、これは絶好のチャンス。

桜はただでさえ競争率が高い。

誰に狙われているかを説明しだしたらキリがないほど、色んな人に狙われている。

副級長と称してずっと隣に居座る眼帯男や、風鈴の総代を担っている畑いじりが大好きな男。 ヘッドフォンを常に耳に当て、飴をかじっている男。全身タトゥーまみれの狂人野郎。

どいつもこいつも癖が強いやつばっかで、いつ誰に掻っ攫われるか分からない。

だが、そいつらもやはり桜の鈍感具合に参っているようで、誰1人群を抜いている輩はいなかった。



桜の好きが、友愛か恋愛か、はたまた流されているのかは分からない。

だが、これを物にできた時には、あいつらを差し置いて、桜の隣を獲得できる可能性がある。

そんな絶好なチャンスをみすみす見逃しては男が廃る。


『っ、ま、ってぇ !!』

逃げようとする桜の腕を掴み、逃げられないように自身の身体へと押し付ける。

不意に掴まれ、引っ張られた桜はバランスを崩してしまい、そのまま十亀の胸へと顔を埋めることになった。


「〜〜〜〜〜っ!!!!」


恥ずかしさのあまり、声にならない叫び声をあげる桜。

この恥ずかしさをどうにかしたくて、腕の中から逃げ出したくて、自身の持てる力を全て使い、暴れる。

だが、さすがの体格差とでも言えばいいのだろうか。

暴れる桜を抑えるように、腰へと手がまわり、肩に顔を埋められる。


『ねぇ  、 オレ 、 期待していいかな ぁ …  』

『自惚れて 、 いいかなぁ … 』


耳元でそんなことを囁かれ、ゾクゾクとする背筋。


「 あ  、 うぅ 、 」

言ってやりたい文句が続々と頭に浮かぶが、上手く声にならない。

今までになかった感情に頭がグルグルする。


『ねぇ 、  もし ただの自惚れじゃないなら 、言葉に してほしい …』


ゆっくりでいいから。 そんなことを言い出す次第。

今すぐにもここから逃げ出してしまいたい衝動にかられたが、十亀に捕まえられて逃げ出すことも叶わない。

それに、ここで逃げ出すのはダサいことだ。

二度とダサいことをするなと言った相手にできる行動では無い。

恥ずかしさを忍んで、腹を括る。


「お、れは … 十亀のことが 、す 、 好き  、だ   …」


ついに言ってしまった。

今まで、気づいていなかったのか。はたまた気づかないふりをしていたのかは分からない。

だが、確実に十亀のことは桜の中では他の人と違った感じがしていた。

それが何かは分からないが、十亀の笑顔を見ると、心がポカポカした。

十亀が他の人と笑いあっていると、少し胸にモヤっとしたものを感じた。


それが恋だったなんて、知りもしなかった。

それが今、強引にも気づかさせられた。

気づいてしまった。


『 はぁ  … 』


色んなことをぐるぐる考えていた頭に、その溜め息は嫌に大きいように聞こえた。

嫌な気分にさせただろうか。

さっきまでのは全て冗談だったのか。真に受けてしまったのが気持ち悪かったのか。

そもそもこんな髪色のやつを、好きになるわけないもんな。

嫌な記憶が続々と頭を駆け巡る。

少し周りと違うだけで、拒絶され、孤独を味わい、惨めな思いを沢山した。

また、その時のことを繰り返してしまうのか。


「わ、わるっ 、」


悪い。さっきのは違う。

そのような否定を意味する言を告げようとした瞬間。 桜の唇にどこか生暖かいものが優しく触れる。

今の桜にはそれが何か認識することは出来なかった。


『 可愛すぎ …  制御  効かなくなったらどうするの ぉ … ?? 』


十亀の言葉を桜は理解することが出来なかった。

その言葉を皮切りに、桜の頬へ手を伸ばし、自身の顔を近づける。

そして桜の唇と十亀の唇が重なる。

さっきと同じような感触。

さっきのはキスだったんだな。

そんなことを頭でぼんやりと考える。

すると、先程とは違い、何かヌメっとした感触のものが唇に当たる。


『ねぇ 、 桜   口  開けて ぇ ?』


いつものゆるっとした声、だがどこかに欲を孕んだような声。

そんな声に、逆らうことなんてできない。

おずおずと口を少し開ける。

その隙を見逃さない、とでも言いたいのか。

その小さな口に、肉厚か舌がねじ込まれる。

ヌルッとした感覚に思わず逃げ腰になりそうになるが、腰をホールドされているため、身動きひとつできない。

その舌はまるで桜を食い散らかすように、縦横無尽に口内を動き回る。

上顎を撫でたり、逃げ気味の桜の舌を絡めとったりと、やりたい放題されている。


「んっ 、 ふっ 、、ぁ っ  …」


口の小さな隙間から声が漏れる。

その声は今までに聞いたこともないような甘ったるく、幸せそうな声だったとか。


数分の時を経て、ようやく解放された唇。

酸欠のあまり、肩を上下に揺らして浅い呼吸をする桜とは裏腹に十亀は幸せそうな笑みを浮かべていた。


『はぁ … 幸せすぎて やばいかも ぉ … 』


桜の肩に頭をぐりぐりと押し付ける。

酸欠でぽあぽあしていた桜には、その行動が可愛らしく見えた。

下にぶら下げたままだった手をゆっくりと持ち上げ、十亀の頭まで持っていき、優しく撫でる。


『っ、!  もぉ … ダメだよぉ …  そんな可愛いことしたら ぁ …』

『 制御   効かなく なっちゃう  … 』


ほんのり顔を赤らめながら、不穏なことをつぶやく。


「十亀、 オレ 、 幸せかも … 」


まさかの爆弾発言。


『〜〜〜っ!!  桜 ぁ  … !!』


思わず力いっぱいに桜の身体を抱きしめる。

下からぐえっという声が聞こえた気がしたが、一旦聞こえないふりをする。


『これはぁ  桜が悪い  』


それだけ言って、そのままの格好で桜のことを持ち上げる。


「っ!? はっ!? なに持ち上げてんだ!下ろせ!!」


少し思考が整理されてきたのだろうか、文句が次々と出てくる。

だが、十亀は桜を持ち帰る気満々なため、微塵も耳に入ってこない。



その後、桜はそのまま十亀の家にお持ち帰りされ、全身くまなく暴かれ、余すことなく食われたそうな。




ーーー


「ん゛っ … う゛ ぅ゛ …  」

『あ 、 起きた ぁ … ?? 』


目覚めた時にはもう全身が痛くて、喉もガラガラだった。


『昨日は 無理させちゃって ごめんねぇ … 』

『喉  、 乾いてるよねぇ 、 水  取ってくるねぇ 』


桜に背を向け、水を取りに行く十亀。

その背には幾つもの引っ掻いた跡があった。

その背中を見た瞬間、桜の頭には昨日の光景がフラッシュバックし、思わず顔を赤らめ悶絶した。

布団に顔を埋めて、ジタバタする。


『ふふっ 何 してるの ぉ ?? 』

『もしかしてぇ … 昨日の こと考えてた ぁ … ?? 』


いつの間にか帰ってきていた十亀に図星をつかれる。

図星をつかれたことの悔しさと、思考を読まれた恥ずかしさのあまり、十亀に向かって拳を振るう。

だが、疲労の溜まったものの弱々しい拳を食らうほど、十亀も弱くないため軽々しく受け止める。


『ふふっ 、 ごめんねぇ … 無理  させすぎたねぇ … 』


語尾にハートがつきそうなほど甘ったるい声。

だが、どこか申し訳なさを含んでいる、しゅんとした声。


「別゛に、謝らな゛く゛ていい … 」

「気持ち 、 良゛かったし …  嬉し゛かった゛ … 」


自分の言葉が恥ずかしかったのか、それだけを言い、布団の中にくるまってしまった。


『 っ …  桜ぁ  …  !! 』


あまりにも可愛いことを言う桜に、もう一度襲おうかと悩んだ。

だが、このまま再度襲うと嫌われる可能性がある。

それだけは避けたかったため、理性を総動員して止めた。






ーーーおまけーーー


「おはよ … 」


その声にクラスメイトが一斉にドアの方に顔を向ける。


『おはよう、桜くん』

『おはようございます!桜さん!』

『おはよ 〜  桜ちゃん』


いつもの3人が挨拶を返す。

柘浦は筋トレに夢中で気づいてないらしい。


『なんだか眠そうだね、桜くん』

『昨日は眠れなかったのかい?』


「なんでもねぇ …  」


寝かせてもらえなかったなんて、口が裂けても言えない。


〖あー!あー! 1年と2年の級長、副級長屋上にしゅーごー!!!〗


〖声がデケェ!!! うるせぇんだよ!!〗


いつもの夫婦漫才のような放送がなる。

さっきまでの眠気はバカでかい放送の声によって、だいぶ冷めた。




ーーー


今日の集合もまたいつもの畑の様子についてだった。

梅宮の話をぼーっと聞いていると、不意に椿野に首根っこを掴まれた。


『あんた 、 首に赤い跡がすっごい着いてるわよ… 』

『虫にでも噛まれた … ?』


その声に、賑やかだった屋上は一瞬にして静まり返った。

かと思えば、皆が桜の首を見にわらわらと集まってきた。


『本当だ、すごいついてるね』

『痒そうだな… 虫刺されの薬塗っとくか?』


口々と言われる言葉。

だが、桜自身は刺された覚えもなければ、痒みもない。

頭にはてなを思い浮かべていると、ふと昨日のことを思い出した。


『、っは、かわいいよぉ 、 桜 ぁ ~ 』

そんなことを言いながら、首に吸い付く十亀。

チリッとした痛みを何度か感じる。

もしかしてその時の…


「〜〜〜〜〜っ!!!」


一気に顔が赤くなり、思わずその場に蹲る。


『え、何!? 悪化した!? 大丈夫!?!?』

『ちょっと!誰か早く薬を!!』


桜の様子に本気で焦った椿野が叫ぶ。


「っ、違っ…」

『え、何?今なんて言った?』


「こ、れは … 虫刺されじゃ 、 ねぇ  … 」


消え入りそうなぐらいに小さな声。

だが、屋上はかなり静まり返っていたため、ほとんどの人に聞こえただろう。

屋上の雰囲気がガラリと変わり、温度もかなり下がった気がした。


『桜くん、どういうことか、説明してくれるかな?』


いつもの胡散臭い笑顔の蘇枋。だが、そこには若干の怒りも含まれている気がした。


「っ、、こ、れは … 昨日 の …」


さらに屋上の空気が重く、ひんやりした感じがした。


「と …  が …  首 に  、 ぃ …」


『、?悪い、もっとはっきり言ってくれないか?』


「だ、から!十亀が昨日首に、す、吸い付いてきた跡、だ!!」


ぜぇぜぇと涙目で息を吐く桜。

その言葉に、笑顔を浮かべるもの、赤面するもの、怒りを露わにするもの。

様々なものがいた。


『そっか、よく言ってくれたな、桜。ありがとう』

『あと、お兄ちゃんは用事を思い出した』

『だからちょっと行ってくるな』


そう笑顔で言い放ち、階段へと続く扉に顔を向けた。

梅宮の後を追うように、蘇枋、楡井、梶、椿野も動いた。


「お、おい、なんの用事だよ、?」

「なんなら、俺も行くぞ?」


『ううん、桜くんはここで待ってて』

『オレたちはちょっと、亀退治に行ってくるよ』


「あ、お、おう、?気をつけてな、?」


亀退治?と思いつつも、蘇枋の笑顔がいつもと違う気がしたから、大人しく従うことにした。


ーーー その後、獅子頭連にガチギレ顔の風鈴生と無表情の棪党がカチコミに行ったという噂を聞いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です。

最後雑になってしまいました… 💦

Dキスの表現が苦手すぎる … 文才が欲しいです … ߹߹

いつか初めての夜を書けたらいいな ~ っ て 思っています …

それでは、ここまで見て下さりありがとうございました .ᐟ.ᐟ


サムネは画質悪くて拾い画っぽいですが、ちゃんと自作絵です .ᐟ.ᐟ

画像

無断転載🙅🏻‍♀️

(2024/08/25 21:39:27)

5548文字

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