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瑠渡🕊🤍
【お願い】
こちらはirxsのnmmn作品(青桃)となります
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ご本人様方とは一切関係ありません
同棲企画ネタ。まだ公式さんの企画は続いてますが、終わったときの妄想です
桃さんのお風呂ポストネタを書いた「お仕置きにもならない」の続きのような話。
今回も衝動書きで推敲していないので文の乱れはご容赦ください
同棲生活企画が終焉を迎えた頃、1週間過ごした家を片付けて、帰る支度を整えた。
「じゃあまた事務所で」なんて週明けからの通常業務を思い浮かべながら軽い挨拶をすると、初兎ちゃんが何とも言えない複雑そうな表情をしていることに気づく。
まるで申し訳なさそうな、それでいてどこか他人事のようにこちらを憂うような…。
そして最終的には何かをおもしろがっていそうな、そんな、言葉では形容しがたい顔だった。
「…なに」
首を捻って尋ねると、困ったように初兎は自分の後頭部辺りを掻く。
この企画中におそろいで揃えたブレスレットがしゃらりと揺れた。
「……がんばってな、ないちゃん。いろいろと大変やと思うけど」
「は?」
「今日これからが地獄やと思うよ僕は。達者でな」
「はぁぁぁ?」
何を言われているのか全く分からない。
傾げた首を更に傾けると、隣でりうらが苦笑いを漏らす。
「まろでしょ? ないくん今回の同棲企画でやらかしたからなー怒られるだろうね」
「は!?」
何でここでまろが出てくるんだよ。
しかも怒られるって何で? 企画を全力で楽しんで取り組んだ分、褒められるなら分かる。いやむしろ褒めろよ。
「お風呂ポストはあかんかったよなぁ」
僕らは楽しかったけど、なんて付け足しながら、初兎は今度はにやにやしながら言う。
演技じみたあの複雑そうな表情はもうやめることにしたらしい。それに乗っかるようにしてりうらも続いた。
「途中の全員配信でさ、まろがあれを『エロ釣り』ってやたら言ってたじゃん。皆は『きもショット』とか『キモ釣り』って言ってたのにね。まろの本音が出たなって思ったよね。世間に素肌を晒したの、絶対怒ってるよね」
「ないちゃん、これは帰ったらお仕置きでしょうねぇ」
「まろのことだから、ああいうポストしたとき怒りの矛先は撮影した俺らじゃなくてないくんに向かうよ。がんばってねないくん」
「好き勝手言うんじゃねーよ」
唇を歪めてそれだけ返し、俺は手を挙げるとその場を後にした。
夜道を一人で歩きながら、今の会話を反芻する。
正直なところ、目先の企画にのめり込んでいたせいでその視点は盲点だった。
まろが「エロ釣り」って言ってた配信時も、特にそこまで気に留めていなかった。
確かに、もしも赤白の言うようにまろが内心怒ってるんだとしたら、俺はこの後無事じゃないかもしれない。
「お仕置きねぇ」
ぽつりと呟いた後、夜の歩道を歩く自分の足取りが少しだけ軽くなった気がする。
なにそれご褒美じゃん、と内心で続けて、俺は弾むように自分の家へと足を向けた。
予想に反していたのは、俺よりもまろが先に帰ってきていたことだ。
合い鍵で俺の家に入ったらしく、リビングには煌々と明かりが点いている。
キッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出したところだったまろは、俺に気づいて「おかえり」なんて言って目を細めて笑った。
「ただいま」
短く返しながらも、俺は多少面食らう。
…あれ、初兎やりうらとの話があったせいか、もっと会うなり不機嫌かと思っていた。
嫉妬して拗ねて無視するような子供じみたことはまろは絶対にしないけれど、それでも説教とお仕置き(ご褒美)は会った瞬間に飛んでくると思っていたのに。
「はーさすがに1週間全力で企画やったせいか疲れたなぁ。もう寝るわ」
「え、風呂は?」
「もう入ったー」
おやすみ、なんて言ってまろは小さく手を振ると俺の横をすり抜ける。
そのまま寝室の扉の向こうへと消えていった。
「はぁぁぁ!?」
そんな叫びに似た声が、自分の唇から漏れ零れたのも致し方ないだろう。
え、説教は?お仕置きは? 一週間ほぼ触れ合いもなかったのに何平然と先に寝ようとしてんの?
俺の叫びは閉じられた扉に遮断されたせいで聞こえなかったのか、空しく宙を舞って消えた。
この企画でせっかく風呂キャンを卒業したくせに、ゆったり湯舟に浸かる気分でもなくてシャワーだけを手早く済ませる。
髪を乾かして向かった寝室では、まろが宣言通り背中を丸めてすやすやと眠っていた。
…まぁ…相当疲れてはいるだろう。
どんなに気心しれた仲と言っても、家族でも恋人でもない人間と一週間ずっと共に過ごすのは当然疲労も蓄積する。
明け渡されているベッドのもう半分に滑り込む。
こちらに背を向けたまろは、まくらの上に自分の腕を乗せ、更にそこに頭を置いていた。
俺が乗り込んだせいでぎしりと音を立てたスプリングに、気づく様子もなく微動だにしない。
「…まろ、まじで寝てんの?」
こそっと呼びかけたけれど返事はもちろんない。
規則正しい呼吸音が幸せに響くだけ。
ちっと内心で舌打ちをして、俺はそのまま仰向けに寝転がった。
…なんだよ。確かに企画中は全力で楽しんではいたけれど、終わったら久々にまろと2人で会えるのを期待してたのに。
…なんて、そんな本音絶対口にはしないけれど。
昇華することも許されない期待と欲望に、悶々とする。
徐々に広がっていく胸の中のもやもやに、こっちはすぐに眠ることなんてできるわけもなかった。
寝返りを何度も打ちながら、どれくらいの眠れない時間が経過したんだろう。
掛布団の縁を握りしめ、やがてくるりとまた寝返りを打って体の向きを変えた時だった。
「……」
ずっと向こうを向いていたはずのまろが、いつの間にか態勢を変えてこちらを向いていた。
驚いて目を見開いた俺の前で、あいつは眠っていたはずが微笑を浮かべてこちらを見ている。
…いや、微笑なんて生温いものじゃない。
「にやにや」辺りが真っ当な表現かもしれない。
「…は、何お前。起きたの?」
「ずっと起きとったけど?」
「はぁぁ!?」
さっき帰ってきたときに漏らしたような叫びが、口から飛び出した。
まろは「うるさ」とでも言いたげに片目を瞑って耳を塞ぐフリをする。
「なに、どういうこと」
「ないこさぁ、今日帰ってきて俺に会ったらどうなると思とった?」
「え、そりゃ企画中にいろいろ身を削って攻めすぎたせいでご褒…いや説教でもされるかな、って」
「いやいやいや今『ご褒美』言いかけたやん」
言い直したのに耳聡く拾って、まろは今度はげらげらと声を上げて笑った。
それから「うん」と自分の中で何かを納得したように小さく頷く。
「やっぱそうやんな、ないこは」
「なんだよ」
「お仕置きなんてしたって絶対ご褒美って捉えるもんな。だから別の方法じゃないとお仕置きにならんよな、って」
「それで今小一時間も放置されたわけ!?俺!」
「こっちのが効くやろと思って」
「おかげでもやもや悶々通り越してイライラしかけたわ!」
喚くように言うと、まろはもう一度笑った。
そして悪びれる様子もなく「ごめん」なんて言葉を口にする。
こちらに手を伸ばしてきたかと思うと、そっと俺の頬に触れた。
「ちゅーする?」
決定権を委ねるように聞かなくてもいいようなことを聞いてくるものだから、俺は思わず眉を寄せた。
「一週間分しないと、全力でしばく」
まろの首に腕を回してしがみついた俺のその唇を塞ぐように、次の瞬間にはあいつのそれがそっと重ねられた。
コメント
3件
続編大感謝です😭💕桃さんの無自覚が溢れ出ていて赤白さんとの絡みも好きです…🫶🏻︎💕︎︎ 桃さんに振り回されていると他メンさんから言われる青さんですけど案外手のひらで転がしているのは青さんだったり…?妄想が膨らみます✨✨寝ているフリをして実は起きていた青さん…桃さんを分かりきった上で予想とは違うお仕置をして策士すぎますねっ·͜· ❤︎素敵な作品ありがとうございますෆ
お仕置きにもならないの続編……✨️✨️ やっぱりお仕置きじゃなくて、ご褒美……青さんの言う通りでしたか🤭 青さんが本当に寝て欲しくなくて、風呂キャンも再度復活しちゃうし、訊いちゃったり。そして、しっかりと小一時間ほど泳がされて。一枚上手な青さんの思うツボですね💞 青さんの「ちゅーする?」という言い方も可愛いですし、「しなきゃ、しばく」という桃さんの返事もらしさに溢れてて、これぞ青桃!!みたいな感じがしました🙂↕️ 青桃感満ち溢れた同棲企画ネタの作品投稿ありがとうございます💖💖
やっぱりご褒美として捉えられてましたね😼💭 説教、お仕置きなにもせずに寝ようとしている桃さんの困惑具合最高ですね…🫶🏻 そしてお仕置きもなにもなかったから風呂キャンまたしちゃって、本当に寝たのだなんて訊いちゃって…🤭🎀 きっと、桃さんなら手を出してもらえないことに拗ねてる気持ちもあると思いますけど、面白くなる予感がした事にならなく、面白くなくて拗ねてる感じがあってすきです😖 そして、まさかのお仕置きの内容、またまた青さんが一枚上手でしたね…こういう物語があおば様!って感じがして好きなんです🥹 最後の桃さんの一言、すごくすごく好きです 笑 素敵な投稿ありがとうございます🫶🏻🤍