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「ゾロ、ゾ〜ロ」
「……んだよ」
「キスしていいか?」「ダメだ」
いつものようにゾロの背中に抱きつきながら言うと即答で断られた。
最近キスさせてくれねぇな。
「ゾ〜ロ、ゾロ、ゾロ〜」「うるせぇよ!」
「だってお前の名前可愛いから」
名前を呼ぶ度にゾロの顔が赤くなっていく。
あぁ、なんて愛らしいんだろうか。こんなに可愛い奴がいるのか?いや、いない。
「なぁ、キスしたい」
「しつけぇぞ!」
「ゾロ……」
耳元で囁くように名前を呼んでみる。するとまた顔を真っ赤にして黙ってしまった。
その顔も可愛くて好きだけどオレはやっぱりキスがしたいんだ。だから意地悪するみたいにもう一度名前を呼んだ。
「ゾロ……キスさせてくれないならもう抱かせてくれよ」
そう言って後ろから抱きしめていた腕を離すとゾロは勢いよく振り返った。
そしてオレの首根っこを掴むと思いっきり引き寄せた。
「っ!?」
唇に触れる柔らかい感触。少しカサついたそれがゾロのものだと理解するのに時間がかかった。
ゾロの方を見ると相変わらず怒ったような表情をしていた。
でも、耳まで赤いせいで全然怖くない。むしろ可愛い。
「これで満足かよ!」
「……」
何も言わずにいると不安になったのかゾロが眉を下げてこちらを見てきた。
そんな仕草さえ愛おしくて堪らない。
「おい、何とか言えよ……」
もう耐えられないオレはゾロを姫抱きする。
ゾロは突然の出来事に固まってしまった。
向かう先は勿論オレの部屋だ。
「ちょっ!待てって!まだ昼間だぞ!」
「大丈夫だ。ちゃんと布団敷いてやるから」
「そういう問題じゃねぇ!!」
部屋に着くなりベッドの上にゾロを寝かせる。
そしてその上に覆い被さると両手を押さえつけた。
「嫌か?」
「……別に、嫌じゃねーけど……」
「嫌なら殴り飛ばしてイイからな」
「……わぁったよ」
ゾロの言葉を聞いて安心したオレは優しく口付けた。何度も角度を変えて啄むようにしてるうちに段々と深くなる。舌を絡め合う頃にはお互い夢中になっていた。
「ンッ……ふぅ……ちゅ……」
水音が部屋に響く。それが恥ずかしかったのかゾロの目には薄らと涙が浮かんできていた。
そろそろ息苦しくなった頃だろうと口を離すと銀糸が2人を繋いだ。
「ハァ……ハッ……テメェしつこすぎんだよ……」
「すまん。久々だったからつい」
「まぁ良いけどよ……」
そう言うとゾロは自分の着流しを脱いで上半身裸になる。そして挑発するように言った。
「早く来いよ、カルト」
「言われなくてもそのつもりだよ」
オレは再びゾロに口付けるとその身体に触れていった。
───
「あ”っ♥ア”アッ……♥んぉ”おっ……♥」
「気持ちいいか?ゾロ」
「うぐぅ……あっ……きもちぃ……っ♥」
「どこが気持ちいいんだ?」
「ぜ、ぜんぶ……ひぎゅぅっ♥」
「全部じゃわからないだろ」
ゾロのナカに入れた指をバラバラに動かすと面白いくらいに反応する。
快楽に耐えようとしているのかシーツを強く握りしめている。その姿さえも愛らしく感じるのだからオレも末期かもしれない。
「ほら、教えてくれよ。ゾロはどうして欲しいんだ?」
「やめ……ッあ”ぁぁ……♥」
耳元で囁くとビクンっと肩が跳ね上がる。
そのまま耳を食みながら質問を続ける。
「なぁ、ゾロ」
「やめっ……」
「どうして欲しいんだ?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
オレの声が聞こえた瞬間にゾロは絶頂を迎えた。
ガクガクと痙攣している様子からかなり深いところまで達したのがわかる。
「あぁ、イッちゃったのか」
「あ……ぁ……」
焦点があっていない目を見てやり過ぎたかなと思ったが、正直ここまで効果があるとは思っていなかった。
「耳、弱いんだな」
「だ、誰のせいだと……思って……」
「オレのせいでしょ?」
ニヤリと笑って見せるとゾロは悔しそうな顔をする。
その顔も好きだと言ったら怒られるだろうか。
「それじゃあ次はここを可愛がってあげるよ」
「やめ……ひっ!?」
ゾロが静止するより先にオレはソコを口に含んだ。
じゅるじゅると音を立てて吸ったり舐めたりを繰り返す。その度にゾロは甘い声を上げて腰を揺らしていた。
「いや……っ……またイク……イっちまう……っ!」
「いいよ」
そう言って強く吸い上げると同時にゾロは二度目の射精をした。
「はぁ……はぁ……っ」
「可愛いよ、ゾロ」
「……そうかよッ……!」
照れ隠しなのかゾロは乱暴にオレを押し倒した。そしてオレの服に手をかける。
「脱げよ」
「はいよ」
言われるままに上を脱いで下着姿になるとゾロは嬉しそうな表情をする。
「お前の身体、好きなんだよ」
「それは光栄だね」
「傷だらけでカッケェ……」
そう言いながらゾロはオレの首筋を撫でる。そして軽く歯を立てた。
「痛いんだけど」
「うるせぇ」
暫くして満足したのか今度は胸に顔を埋めてきた。
「心臓の音、スゲェな」
「そりゃ生きてるからな」
「そうだな」
ゾロはそのまま黙ってしまった。
しかし、胸に当たる吐息がくすぐったくて仕方がない。我慢出来ずに頭を掴んで引き剥がそうとすると、ゾロは小さな声で呟いた。
「ずっと、一緒にいれればいいのによ……」
「…………ゾロ」
ゾロがそんな事を思っていたなんて知らなかった。
オレ達は海賊でいつ死ぬかも分からない身だ。
明日をも知れぬ命だからこそ、今この時を大切にしたい。
「大丈夫だよ。オレは死なない。ゾロを残して死んだりするもんか」
「わかってるよ……でも、不安になるんだよ」
「ごめんな」
オレが謝るとゾロは何も言わずに抱きついてくる。まるで子供のような行動に思わず笑みが溢れた。
「何笑ってんだよ」
「なんでもねーよ」
「変な奴」
「それより続きしなくていいのか?」
「するか馬鹿野郎」
「はいはい」
ゾロはゆっくりと起き上がるとオレの上に跨った。
「今日は俺が動くから大人しく寝てろよ」
「お手柔らかに頼むぜ」
「保証は出来ねぇな」
ゾロは妖艶な笑顔を浮かべた後、一気に腰を落とした。
「ん”ぉっ♥」
ビクビクと身体を震わせているゾロは先程までの威勢の良さが嘘のように弱々しい。
「んぉ”っ♥あへっ♥しゅごぃ……ッ♥」
「気持ちいいか?」
「きもちっ、ひぎゅぅっ♥」
オレの上で乱れているゾロを見ているとこちらまでおかしくなりそうになる。
「あ”ぁっ♥そこっ、らめっ♥やぁ”あっ……!!」
ダメと言いながらもゾロは腰を動かし続ける。
快楽を求めるその姿は淫靡で美しい。
「ゾロ……」
「やめっ……名前呼ぶなぁっ!!」
「どうして?」
「恥ずかしいだろ……ッ!」
真っ赤になった顔を隠すようにオレの肩に頭を乗せてくる。
そんな仕草が愛おしくて堪らない。
「好きだよ、ゾロ」「〜っ!だからぁ……ッ!」
「大好きなんだ」
「あぐっ♥おれ、も好きぃ♥」
名前を呼ばれるだけで感じるのか、きゅうっとナカを締め付けてくる。
「ゾロ、もう出すぞ……!」
「きてぇ♥いっぱいだしてくれ……!!」
「くそっ……出る……っ!!」
どぷりと吐き出された精液を感じ取ったのかゾロも達してしまったようだ。
「あちゅい……♥はらのなか、おまえのでいっぱいになってる……」
「ゾロ……っ!」
「んっ♥ふぁ……っ」
唇を重ねるとゾロは積極的に舌を入れてきた。
口内を犯しながらゾロの乳首を摘むと嬉しそうに身を捩らせる。
「ゾロ、好きだ」
「ああ……っ♥俺もすきだ……だいすき……ッ!」
そのまま何度も体を重ね合った後、気がつくと朝になっていた。隣ではすやすやと眠るゾロの姿がある。
(無防備すぎないか?)
いつもならすぐに目を覚ますはずなのに、昨日の行為のせいだろうか。
それとも、それだけ安心しているということか。
「オレはお前を置いて死んだりしないからな」
そう言って頬を撫でるとゾロは少しだけ微笑んだ。
「お前のそういうところ、嫌いじゃねぇよ」
「ゾロ……」
「でも今は眠い。後でにしてくれ」「はいよ」
再び眠りについたゾロを見て、オレは静かに呟いた。
「やっぱり可愛いなぁ」
【終】