街の端は何十、いや、100mは軽く超えている鋼鉄製のフェンスで遮られている。
それに、下手に触ると電流が流れる。
それは、アフリカゾウ一頭を軽々○す程度の強さである。
ky「…よし、」
そう軽く意気込むと、kyは空を突く勢いで跳んだ。
電流が流れないように、星形をひっかけずつ。
気づくと、kyは閉鎖されたマンションの屋上に登っていた。
いつもの仕事を考えるとそこまで動いていないのに、妙に息切れがした。
ky(新陳代謝落ちたか…??)
そんなくだんなくしょうもないことを考えていると、
上にぽっかりと浮かんでいたはずの赫い月が、もうステッキで軽く突けば届く高さにあった。
大きめにジャンプすれば、kyほどの身体能力を持っていなくとも触れる程度はできる。
あんまり近いところにあったので、一瞬心臓が飛び上がった。
しかし、すぐに切り替えると、
ガスッ。
赫い月を躊躇いなく砕いた。
無論、星形はまたわざとらしく煌めき、内側から月を粉々にした。
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気がつけば、いるのはgt宅のドア前。
ちょうど、外に出ようとドアノブを触る寸前だった。
us「うぉっ!? ky、なんでそこにいんの!?」
rt「えぇ?? ほんとだっ、なんで…!?」
gt「綾鷹ならまだあるよぉ〜」
us「綾鷹www」
驚きはしたものの一瞬で元のペースに戻る3人に、kyが口を開く。
ky「なんでも俺=綾鷹に結びつけんなw」
体は重いが、心は軽快だった。
コメント
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なんでこんなに文章力が、、、 奥行きやばい、、 えっ好き(?)