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knnk
『ちゃんと伝えるから』
※濡れ場アリ
※nkmob表現アリ
気づけば俺は彼の虜になっていた。
白くて柔らかい肌、ストレートな髪質で片目にかかる茶色い髪、制服の襟から覗く鎖骨。
全て、全て、
俺のものにしてしまいたかった。
君のその笑顔も、汗いっぱいになって頑張る姿も、君の淫らな表情も、全部、付き合っている彼女のものなんだよね?
なかむが彼女のことを好きになってからはよく惚気話を聞くようになった。
付き合ってからも変わらず、彼の目に俺は映ってない。
その女よりも俺の方がずっと昔から、なかむのことが好きだったのに。
なかむがあの女を好きな気持ちが変わらないのと同じように、俺がなかむを好きな気持ちも変わらない。
なら、もういいんだ。嫌われたって。
いつからだろうか、隣の席のなかむが体操服を置き勉して帰った日の放課後、1人教室に残ってなかむの体操服の匂いを嗅いでいる。
いけないことだって、気持ち悪いことをしているってわかってる。
でも、俺がなかむのことを好きすぎる。
この一瞬だけでも、なかむの匂いだけでもいいから、なかむを感じたい。
そんな俺の歪んだ恋心が本人にバレるまで、そう時間はかからなかった。
ガラララッ
nk「きん…ッとき、、?」
nk「何してるの……?」
kn「あ……いや、その……」
もう帰ってたんじゃ…
kn「俺…ッ、体操服なくしちゃったから、」
kn「なかむが持ってんじゃないかって、名前かいてないから俺のかどうか匂いで確認してて……それで、ッ」
無言でこちらに歩み寄ってくるなかむ。
焦ってしどろもどろになっちゃったし、嘘バレバレだったかも。
トン……トン……トン……
教室になかむの足音が響く。
なかむは俺の目の前にきて、立ち止まったかと思えば手を広げて言う。
nk「直接、嗅いでみる?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
嫌われる、気持ち悪がられる、と思っていた行為が、今や肯定されている。
既に友達の一線を越えているが、ここでさらに相手の提案にのるのは友達としてまずい。
kn「……ぇ、いやいいよ…」
nk「ほら、遠慮しないの」
後ずさりする俺を逃がすまいと勢いよく抱き着かれる。
俺いま、気持ち悪い行為がバレたのに、好きな人とハグして、好きな人の体温と匂いをすぐそばで感じて、……っ、??
何が起きてるんだろう?
kn「き、気持ち悪くないの…?」
nk「気持ち悪いって言われたかった?」
kn「そんなことはないけど……」
nk「じゃあいいじゃん」
……丸め込まれてしまった。
しばらく困惑して、されるがままでいると、少し背の低い彼が満足そうな顔付きで抱きついていることに気づき、俺も抱きしめ返してみた。
かわいい。
数分間沈黙が続いたあと、なかむは俺から少し離れて問う。
nk「満足した?」
kn「うん……ごめん。」
nk「いいよw」
nk「きんときなら、いつでも嗅がせてあげる」
kn「え……?」
nk「ってことだから……ん〜あった!」
nk「じゃあね!」
なかむは自身の机の中にしまっていた教科書を見つけ出すと、困惑する俺をおいて教室の外へと走り去っていってしまった。
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翌朝。
nk「きんときおはよ〜」
nk「相変わらず来んの早いね〜」
kn「…んまぁ、学級委員長だから?」
nk「遅い委員長もいるってw」
nk「きんとき真面目すぎ!」
いつも通りに接してくる彼。
全く変わらない素振りに、俺以上に彼がおかしいんだとベッドで出た結論を、より確信に近づける。
kn「……」
nk「昨日のこと、気にしてる?」
あれ、顔に出てたか?
kn「気にするよね、さすがに…」
nk「やったのはきんときなのに?」
kn「そうだけど…、普通ああいうことをされてるのを知ったら嫌いになるもんじゃないの?」
kn「なんか、直で嗅がせたり反応がおかしいなって…。」
nk「えー?きんときもおかしいよ?友達の体操服嗅いだりして。」
kn「…ッそれは、ごめんって、。」
nk「ふwwいーよw」
俺の罪悪感までも刺激して遊ぶなかむ。
何を楽しそうにしてるんだか。
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nk「きんとき、お茶でいい?」
kn「うん、ありがとう。」
今は学校の帰りになかむの家に来ている。
kn「っぱ、なかむん家のテレビデカいなぁ」
なかむがお茶を用意してくれている傍ら、俺はなかむの家にあるテレビに興味津々だ。
nk「そうかな?割と普通だと思うけど。」
kn「これはデカいだろ…。俺の家のなんかコレの4分の1よ?」
nk「それ…、きんときの家のが小さいだけじゃない?」
kn「ん??そうか?なかむの家のテレビがデカいんだと思うよ……?」
nk「う〜ん少なかったかな……、どうぞ。」
テレビでは無い何かに気を取られ腑に落ちない様子のまま、いれたてのお茶を出してくれる。
お茶っ葉の分量間違えたのかな。
kn「ありがとう。」
ズズっと、ひと口飲んでみる。
なんだちょうどいいじゃん。
nk「どう?熱かったかな?」
kn「あぁいや、猫舌なだけ。あとこのお茶美味しいね。」
nk「お、わかる?お母さんの知り合いにもらったお茶なんだけど…、なんだっけ?」
nk「すげぇ有名なお茶の生産元が新しく作った品種みたいな話があったはず。」
kn「へぇ〜、そうなんだ。」
nk「そうそう。だから、一応良いお茶ではある。」
ソファに座る俺の隣に、なかむも腰掛ける。
すると、なかむはテレビのリモコンを手にとり、何か良い映画はないかと、ポチポチ操作し始めた。
nk「そういえばきんときさ、」
kn「ん?」
お茶からなかむの方へ視線を向けると、映画を探しながら俺に話しかけていることがわかる。
nk「……今日はいいの?」
kn「何が…?」
十中八九、アレのことだろう。
nk「匂い嗅ぐの。」
動かしていた手を止めてこちらを真剣に見つめて言われると、変な気持ちになって目を合わせられない。
後ろめたさと、本人に容認されていることによる困惑で頭がおかしくなる。
kn「毎日やってるってわけじゃないから…」
nk「じゃあ、いつ…するの………?」
kn「…次の日が体育の時、とか、?」
nk「明日、体育あるよ?」
nk「…いいの?」
そっと俺をソファに押し倒してくる。
心臓の音がうるさい。
kn「…ぁ、ぇ、だめ…でしょ。」
nk「…なんで?」
そう問いながら俺と密着するように上から倒れ込んでくる。
両手を俺の胸において倒れ込んでいる好きな人が、かわいくてたまらない。
理性が飛びそうになるのを、理性でなんとか食い止める。
kn「変な関係になっちゃ色々とまずいから…、」
nk「俺の彼女の話?」
kn「うん…」
nk「別れようかな。」
kn「え……?別れるの?」
ちょっと嬉しくなった俺を誰か殴ってほしい。
なかむは机に手を伸ばし、自身のスマホを手に取ると、何やら打ち込んでいる。
nk「ん、わかれた。」
なかむが今送信したであろう、「別れよう」のメッセージが送信されたスマホの画面を、こちらに見せる。
kn「ガチじゃん……。」
こんな簡単に彼女を振ってしまうなんて。
nk「だから、いっぱい嗅いでいいよ?」
……なら、もう何してもいいよね。
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nk「んあ”ぁッ、♡ ぁっ、、んっ♡♡」
気づけば俺は、匂いを嗅ぐだけにとどまらず彼を何度も絶頂させていた。
nk「あ”ッ!? イくッ、イっちゃあっ、♡♡」
nk「ん”ーーーーッ ♡♡」
速く腰を動かすと、なかむは腰を反らせて絶頂する。
nk「はぁッ、はーっ、♡」
淫らに泣いて息を切らすなかむの身体に、たくさんキスを落とす。
nk「…きんッ、とき、」
nk「あした…がっこう、行けなくなるッ、から」
nk「もう…ッ、やめて、、?」
余韻に犯されながら言うなかむ。
どの口が言ってるんだろうか。
kn「俺のお茶に精力剤混ぜたくせに?」
このことは行為に至る直前に本人の口から聞いた。
俺のなかむへの好意を確実なものにするために混ぜたらしい。
nk「だからッ、ちょっと混ぜてみただけなの、っ」
kn「ちょっとならいいとかあるわけないよね?」
nk「んぅ”ッ!?♡ ん”っ♡あぁっ、まって、♡」
kn「俺のことも勝手に諦めて、他の人と付き合って、」
nk「ごめ”っ♡あッ、むりっ、まだきもちいからぁ♡」
kn「俺はずっと好きだったのに。」
逃げる腰を捕まえて何度もいいところをつく。
nk「あ”っ、ぁっ!?♡やだッ、やだぁ〜〜っ♡♡」
kn「……ッ、 ♡」
nk「はッ、はぁ、はーっ、♡」
俺のせいで、涙でぐちゃぐちゃになったなかむが本当に好き。
やっと、俺のものになったんだって強く実感する。
nk「きんとき、ごめんッ、なさい、っ ♡」
涙と余韻でいっぱいになりながら謝るなかむ。
かわいすぎ。
kn「これからどうすんの?」
nk「もうッ、勝手に諦めたりしない、から」
nk「俺の行動の意味も、思ったことも、っこれからは、」
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『ちゃんと伝えるから』