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放課後の図書室
夕焼けが教室を赤く染める中、図書委員のりうらは、書架の間で一冊の古い本を見つけた。その本を手に取った瞬間、背後から声をかけられた。
「そんな古い本、よく見つけたね」
声の主は、同じクラスのないこくん。彼は、いつも一人でいるクールな雰囲気の少年だった。
「これ、何か面白そうと思って」
俺が答えると、ないこくんは少し驚いたように目を丸くした。
「へえ、りうらがそんな本に興味を持つなんて」
それから二人は、その本について語り始めた。最初はぎこちなかった会話も、時間が経つにつれて弾んでいった。
「この本、昔の恋愛小説らしいんだ。二人の少年が惹かれあっていく話で…」
俺がそう話すと、ないこくんは少し驚いたように目を見開いた。
「へえ、恋愛小説か。珍しいね、君がそういうのに興味を持つなんて」
「だって、何か惹かれるものがあって…」
俺はそう言って、少し頬を赤らめた。
「そう…」
ないこくんはそう呟くと、少しの間、沈黙が訪れた。
「…ねえ、ちょっと読んでみてくれない?」
俺がそう言うと、ないこくんは少し戸惑ったように目を泳がせたが、やがて頷いた。
二人は並んでベンチに座り、古い本を開いた。夕焼けが二人の頬を赤く染め、静かな時間が流れていった。
「…それで、二人は互いの気持ちに気づき始めるんだ」
俺がそう話すと、ないこくんは少し顔を赤らめ、視線を本に向けた。
「…そうなんだ」
ないこくんはそう呟くと、少しの間、沈黙が訪れた。
「…ねえ、この二人の気持ち、わかる気がするんだ」
俺がそう言うと、ないこくんは少し驚いたように顔を上げた。
「…え?」
「だって、りうらも…」
俺はそう言いかけて、言葉を止めた。
「…りうらも、ないこくん、いや、ないくんに…」
俺はそう呟くと、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
ないくんは、そんな俺の姿を見て、少し驚いたように目を見開いたが、やがて優しく微笑んだ。
「…俺もだよ」
ないくんはそう呟くと、俺の頬に手を添え、優しくキスをした。
夕焼けが二人を優しく包み込み、静かな時間が流れていった。
どうでしたか?ちょっとあんまり自信ないんですけど誰か一人でもいいなって思ってくれる人がいると嬉しいです!!