第四話
注意書きは第一話をご覧下さい。
ガチャッ
青「失礼しまーす…」コソッ
水「…」
青「寝てる…ホッ」
青(…涙の跡……泣いたんやな…)
青「っ…」
青(やらなきゃ…水を、殺さなきゃ……)
青 ブルブル(手震)
青(考えるのはやめ。自分のために…)
青(自分が…強くなるために…!!)
青 ガブッ
水「!?」
青「ジュルッ…ヂュルッ…」
水「ちょッ…まだいたの…?!」
青「ジュルッ…ジュルッ…」
水「いたいっ…!!やめてってば!!!」
青「…うるさい」ガシッ
水「ひッ…!」
青「ジュルッ…ジュルッ…ゴクッ」
水「ねぇ青ちゃん!!止めてよ!!!!」
水「僕死にたくないッ……!!ポロポロ 」
青「!」ピタッ
青(初めて名前……)
水(……止まった…?)
青「……ごめん…水……」
青「もうっ……止められない……ッポロポロ」
青「止められへんのよ……!!ポロポロ」
水「……青ちゃん……」
水 グラッ
水(あれ…視界が……)
水 バタッ
青「!」
青「水…?水…!!」
ボス「……任務完了だ。なにもしなければこのまま死ぬだろう」
青「……」
ボス「気持ちの整理がついたら解体しろ。そうしたらお前の任務は終了だ」
青「……はい…」
青「……ポロポロ」
青(…なんで吸血鬼はターゲット以外に姿を見せてはいけないのやろうか)
青(見せれれば、水を助けれたのかもしれんのに)
青(……こうなってしまったなら、いっその事……)
青 サワッ
青「…冷たくなってきてる……」
水「…」
青(血まみれのベッド……血まみれの水…そして血まみれの自分…)
青「……バカみたい…ポロポロ」
青(人間に対してこんな感情になってる自分がバカらしい)
青「解体……するか」
ザシュッ
桃「…水っちどうしたのかな……」
赤「さすがに心配だよね」
紫「こんな1週間も連絡がないことあるか?」
黄「…やっぱ、あの跡が関係してたんちゃうか?」
桃「跡って…あの噛み跡?」
黄「そう。あの次の日から来なくなったし、なんか動揺してた気するんよ」
赤「言われてみれば…確かに…」
紫「今日帰る時水くん家寄ってみようかな」
ガチャ
社員「社長!!お客様です!」
桃「え?今日はそんな予定無いはずだけど…」
社員「そうなんですが、なんか…吸血鬼と名乗る方が来ています」
紫「吸血鬼!?」
赤「え、赤も行きたーい!!」
黄「……なんか関係ありそうやな」
桃「俺もそんな気がする。みんなで行ってみよう」
青(……ついに来ちゃった)
青(話が終わったら、潔く死のう)
桃「えっとー……吸血鬼でしょ?どこにいるんだ…?」
青「!」
青(あの人たち…かな?)
青「…あのっ!」
桃「うぉっ、びっくりしたぁ。君が…吸血鬼?」
青「…はい」
紫「すげー…ほんまにいるんや…」
赤「初めて見たけど…怖くはないね?」
黄「それで、どんな用事や?」
青「……水について、話に来ました」
桃赤紫黄「!」
桃「…わかった。それじゃ着いてきて。ここだとあれだから部屋に案内するよ」
青「わかりました」
次回最終話
コメント
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う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!゛!゛泣くッッッ!!!