この作品はフィクションです。
御本人様とは一切関係ありません。
2年目オタクによる
『ChroNoiR episode.0 』
の物語設定を参考にした作品です。
裏設定など隠された
意味など一切理解しておりません。
不穏かもです。
1部創作部分有。
nmmn 注意。
2j3j / kne . kzh / ChroNoiR
zh「」 kn『』
上記をご理解の上、地雷などあれば
御自身で判断した上でお進み下さい。
※ zh 吸血鬼 ne 人間
kneおちゃめさん
「ん?なんだこいつ」
鳥の声や葉が触れ合う音しか聞こえない静かな森で理由も無くうろうろしていると、目の前にこの世界では神からの指示がない限り出入りできないはずの明らかな人間が、苦しそうな顔で地面に倒れ込んでいた。
『・・・』
恐らく意識は無い様。
(にしても、妙に綺麗な顔立ちしてんなぁ)
「あ、そうだ」(ニヤ
俺はいかにも悪いことを企んだかのような表情で素早く動き、謎の美少年に近寄った。
ぶわっ
「い”ッッッたっ””?!?」
途端、俺は跳ね返され辺りは急に暗く木々や葉もまるで嵐が来たかのように暴れた。
大抵の弱い人間だと、身体中全体激痛が走るレベルの痛みが流れるはずだが、当然俺は吸血鬼の為、そんな痛みはちっぽけにしか感じない。そして吸血すれば直ぐに回復する。
先程目の前にいたはずの少年が、不明な結界に囲まれ突然出てくる女神のような姿で、いかにも「触れろ」と指示しているように神々しいオーラを纏っていた。
「これは触れるしかない・・よな! 」
と俺は迷いもなく「出てこい!」と望むように彼の手に触れた。
すると自身に重みを感じ、直ぐさま胸元を見るとそれは力が少しも入っていない様子の謎の少年が俺に抱きついていた。
「こ、こいつどうしよ・・・」
と予想外の展開で体力もついて行かなく、とりあえずその少年を地面に寝かせることにした。
『ん・・?!?』
『うわあ?!!?』
「 っと起きた〜」
先程の願いが叶ったのか、少年は目を覚ました。
「お前、大丈夫か?」
『だ、大丈夫ですが・・』
『ここ何処ですかッ!!?』
「魔界」
『え”ッ・・』
突然彼は何もかも失い、絶望したかのような顔をした。
「お、おい泣くなよ。」
『う”ッうぅ”』
『助”け”て”〜!』
「うわあ!」
泣き叫ぶ少年が、先程のように俺に勢いよく俺の胸元に顔を埋め抱きついてきた。
そのせいでバランスを崩し、地面に頭を打ちそうになった少年を何故か初対面な筈なのに命懸けで守った。
『痛ぁ!!』
「っぶねー」
「お前気をつけろよ」
『す、すみません!』
『でも、ありがとうございます!』
「よかった。」
『よかった・・?』
「あ?うん」
俺は頭を打たなくて安心したという意味なのだが、なにか間違っていたか心配になった。
「な、何か悪かったか?」
『い、いえ!と、取り敢えず話を進めましょう』
不思議な彼を見つめてこんなことを考える。
「変なやつ。」
なんでかって言うと大前提に明らかに人間らしい見た目で、平気で一人でずーっと喋るし。
この世界は吸血鬼ぐらいしかいないのにな。
それと、・・・
『おーい!』
『大丈夫ですか?生きてます?』
「・・て、生きてるわ!」
『うあ、びっくりしたあ』
「ってかお前、名前は?」
『ぼ、僕は叶です。』
「へー」
『な、なんですかその反応!!』
「いや、なんかな・・・」
『?』
名を聞いただけで、何故か俺はなんとも言えない気持ちになった。だが話を逸らすことはなく切り替えた。
「まあいい。俺はk・・」
「アレクサンドル・ラグーザ」
『す、すごい名前。』
「そうか、まあ・・サーシャと呼べ。」
『サ、サーシャ?』
「そうだ。」
『わかりました!』
「な、なんだ? 」
『い、いやあ〜綺麗でずっと眺めてたいなー、と』
「一緒に住むか? 」
『え”ッ?!!』
『いいんですか?!?!』
「いいぞ。まあ、あいつが許可したらな。」
「ってかそんな喜ぶ事か? 」
『あいつ・・?』ボソッ
『当たり前ですよ!毎日サーシャの顔を眺めて幸せになれるんですよ?!!』
「ふはは。お前面白いな。」
『僕の名前は「お前」じゃないですー!!』
「あーわかったわかった叶。」
『ふふっ!』
やっと出逢えた。