テラーノベル
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ngsu
口調完全把握しておりません
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スピーカーの方がよく聞こえるからっと機能をonにする。本当に部屋の外に聞こえていないか心配になるが、大丈夫という彼の言葉を信じ手を再開させた。
「んっ、ぅ、はっ」
『颯馬、息上がってる…』
「渚、も」
『…颯馬の声、んっ…めっちゃエロいからさ』
渚も息が上がってる。普段は明るくて聞きやすい通った声なのに、曇ってて少し低い。いつも余裕がなくてあまり聞き取れないが、行為中の渚はこんな声を出すのか。ドキドキする。それなのに。
(…また)
手を動かすが決定打にならず、放出できない熱がぐるぐると回り下腹部が重くなる感覚。
「うっ…やっぱり、イケない…」
『あっ、もしかして…』
思い当たる節があるなら言って欲しい。限界なのに出せず、逆流して辛い。
『うしろもしないとダメ…とか?』
「なっ…!」
思い返してみると、確かに自慰行為をしたのはいつだったか思い出せない。渚とするときは当然挿入も含めた性行為を行っており、それが日常化していたから気が付かなかった。
『颯馬、ね、うしろも自分で挿れてみて』
「で、できない…そんな」
『ちゃんと教えるから』
「………」
ベッド下からローションを手に取り、中身を掌に垂らす。一瞬冷たくて肩が震えるもソレはすぐにじんわりと体温で温かくなる。
(うしろ…)
思えば、自分でそこを弄ぶのは初めてだ。
「ん、ふっ……まだ、無理だ…」
『大丈夫、いつも俺がしてるみたいに…』
渚がいつもしてるみたいに?
挿入した中指をゆっくりと抜き差しさせる。まだ圧迫感はあるけれど少しずつ余裕が出てくる。もう一本入れると流石に痛みが走る。久しぶりなのだこれは仕方ない。
『中どんな感じ?』
「どんなって…」
『…だって、本当は、俺がしてあげたかったのに、できないから…』
そんな切なそうな声を出されて、応えないわけにもいかず、小さく熱いと伝えた。
『それから?』
「…濡れてて、指、動かすと、絡み付いてくる…」
『やばい、想像したらめっちゃエロい』
擬似的に渚に見られている気がして顔に熱が集まる。
『内側に指を折り曲げてみて』
言われた通りにするとしこりが当たる。そこに触れると全身がピクピクと痙攣し震えた。
「ここ…っ」
『そこが颯馬の良いとこ』
「んっ、ぅ、」
『っ、気持ちいい?』
「、聞くな…」
『言って、颯馬…』
「…いい…」
『ん…よかった…』
向こうも息遣いが荒くなる。耳元にダイレクトに伝わる呼吸は、ここにいなくても熱く湿っているのがわかる。俺のことを気遣う言葉の端々で漏れる吐息。その奥でグチュグチュと水音がする。わかっていたはずなのに、電話の向こうで彼も同じく自慰をしている事実がひどく興奮した。
「あっ」
脳裏にリンクする髪を下ろし俺を見つめる彼の姿。行為中に呼ばれる自分の名前がリフレインし、まるで目の前にいるかのように錯覚してしまう。
「渚 …っ」
指が勝手に動く。
「渚、渚…声、もっと、聞かせて」
『颯馬、俺も、颯馬の声聞きたい』
「ぅ…なぎ、さっ…は、ぁ…なぎさっ!」
『うっ…颯馬、声、めちゃくちゃエロくて、んっすごくクル』
「なぎ、さ…の声も、すごく、ぃぃ…」
渚も感じてる。限界が来ている。余裕のないその声に追い詰められる。
『はぁ、颯馬…颯馬っ!』
吐息が交じる自分の名前。何度も呼ばれその度に後ろに挿れた指が締め付けられた。
『んっ!う!』
「はぁ、あ!」
イケた。やっと射精でき身体が弛緩する。向こうも余韻に浸っているのだろう。暫く荒い息遣いのみ聞こえた。
「……」
『颯馬…?』
抱きしめられる温もりがない。何時も撫でてくれる手が、終わったあとの優しい口づけが、ふわりと笑う日だまりが、全部足りない。
「渚に早く会いたい…」
『…うん、俺も早く颯馬に会いたい』
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コメント
1件
待って初めてngsu見たんだけど主さんが書くからかな、めっちゃいい!尊い!!😍😍😍