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雨音♪
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#問答打
あお
1,022
ちょっと残酷な話をする箇所がありますが、ご了承ください。あまり話も進みません。すみません。
御本人様には一切関係ございません!
オフィスにて、全員揃い…
izwさんside
sg「…話す前に、その…勝手に出て行ってすみません。先走ってしまいました…」
そう言って、sgiさんは頭を下げて謝罪した。確かに心配はしたけど、そこまでしなくてもいいのに…
fk「そんな、頭を上げてください!怒ったりしてないので!」
sg「…はい。」
tm「…それで、何があったの?」
sg「…電話から聞こえていたとは思うんですけど、その、早く記憶を取り戻したくて…これ以上みなさんに迷惑かけたくなくてっ…」
iz「…ねぇ、sgiさん。sgiさんはどう思うの?」
sg「…えっ?」
iz「記憶を取り戻したい?それとも、怖い?これから、どうしたい?」
sg「……僕は………怖い。最初は楽しそうなみなさんとの記憶を取り戻したいという思いだったのに…いざとなると…記憶のない自分は求められてないんだって思っちゃって…そんなの……分かってた、のに…記憶がない自分でいる時間が長いほど、自分が消えてしまうようで……嫌だった…もう……自分がどうしたいかなんて……分からないっ…」
涙を流しながら、そう語った。
sg「…ごめんなさいっ…こんな我儘…」
…多分、sgiさんは記憶喪失の影響で、不安定なんだよね。そんな中、俺たちもどうすればいいか分からなくて、さらに不安になってしまっているんだ。だから、sgiさんも頼るに頼れないし、不安定なままなんだ。
sg「………これが、”理解したくない感情”…?」
iz「…?」
sg「怖い…だから分からない…分からないんじゃなくて…理解したくないだけ…」
…さっきから何を言っているんだろう…理解したくない感情って…何?
ym「…あの、sgiさん。何の話です?」
sg「…えっ?あ…………いえ。」
…きっと、また信頼が薄れているんだ…俺たちが無意識に記憶のあるsgiさんをずっと思い浮かべていることを…sgiさんはきっと見抜いたんだ。無意識に。それに俺はよく、過去のsgiさんについて話していた。それがきっと、決定打となったんだ。求めているのは、今の自分ではなく、記憶のあるsgiさんだと。だからその不安定な感情をまず安定させないと、きっとこの人は、大切なことを話てくれない。ちゃんと、口にしないと伝わらないこともあることを知っているのに、本当俺は馬鹿だなぁ。
iz「……俺も、自分の心と向き合って話させてほしい。」
sg「…えっ?」
iz「…少し、傷つけてしまうことになるかもしれないけど、ちゃんと言うよ。…俺はよく、sgiさんと話したり、ご飯を食べに行ったり、社員としてだけではなく、ただ友人として過ごすことも多かった。だからこそ、ショックだった。敬語で、あまりにも他人のようで…悲しかった。だから俺は心の中で早く戻ってきてほしいと願った。」
sg「…っ!」
kw「ちょ、izw!」
iz「病室で記憶のないsgiさんと会話するたびに、少しいつもの姿を思いだしていた。でも、その時はまだ、頭に包帯を巻いて、病院用の服を着ていたからつらくはなかった。だけど…退院して、いつものオレンジパーカーで、この会社で、赤いソファで話す度に思い出して、嫌で、貴方がsgiさんだと思えなかった。」
sg「…あ…あぁぁぁぁっ…!!!」
fk「izwっ!言葉を選んでよ!」
iz「…酷いことを言っているって、分かってる。でも、そうやって自分の気持ちから目を逸らしたって、何も変わらない。自分の気持ちを偽ったって、いつかバレてしまう。実際、こうなってるんだから。苦しめるかもしれない。嫌われるかもしれない。でも俺はちゃんと言いたい。」
ym「izwさん…。」
mn・gn「……。」
iz「…記憶がなくとも、やっぱり貴方はsgiさんなんだなって…会話して、楽しかった。」
sg「……えっ?」
iz「時々見せる癖は、前のsgiさんとほぼ同じに見えた。それを見て、やっぱり貴方はsgiさんだって思った。…本当、馬鹿だよな。俺って、結局どう思っていたか分からないままずっと貴方と接していたみたい。貴方と会話をするのがつらいのか、楽しいのか。今話していることも、結局結論がない。貴方をどう思っていたか分からないまま。そりゃ、不安にさせてしまうよねって…。」
sg「…。」
iz「…それを無意識に見抜き、自分を見ているのではないと気づいた貴方を苦しめていた。これは、俺が焦って自分のことも、貴方のことも考えなかった証拠。…本当にごめんなさい。」
sg「……izwさん…。」
…かなり酷いことを言っている自覚がある。嫌われる覚悟でもあり、お互い信頼するためにはこうするしかなかった。
sg「……そっか。やっぱり”俺”は…寂しかったんですね…」
他「!!」
…今、俺って言った?
sg「…なんだか、スッキリしました。ずっとつっかえていたのは、その曖昧な気持ちに無意識とはいえ気づいていたから。だから…心から信頼することが出来なかったんだなって。」
iz「…。」
そして、sgiさんは目を閉じて、両手を胸に重ねて当てた。
sg「…やっと、心から信頼して話せる気がする。izwさんを、みんなを信じて、俺は…向き合える気がする。」
敬語じゃ…なくなった?
sg「…上から目線になっちゃったけれど、今度こそ…逃げたりしない。1人で突っ走ったりしない。だから…みんなと、ちゃんと話したい。」
tr「sgiさん…。」
sg「…今まで信じていなかったのに、こんなことを言うのはおかしいけど…。tmrさんは、言っていた。”今までizwたちと何を話してきたんだ!?今までに自分の心とちゃんと向き合ったか!?”って。本当、その通りだなぁって…。」
tm「…きちんと、理解してくれたみたいだね。」
sg「…うん。だから、俺の事故についても聞きたい。俺がオフィスを勝手に出ていくことになった本当の理由も、嘘をつかず、ちゃんと言わせてほしい、です。」
iz「本当の理由…?」
確か、事故の夢を見たからなんじゃ…?
sg「……ごめんなさい。嘘をついてたんだ。あの時、少し混乱していたから。…でも今なら…言える。」
そうして、sgiさんは語り始めるのだった。
続く
閲覧ありがとうございました!
コメント
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うわあ、この第20話、すごく重いけど綺麗な回だった…!izwが「傷つけるかもしれないけどちゃんと言う」と自分の本音をぶつけたシーン、読んでて胸が締めつけられたよ。sgiさんが「俺は…寂しかった」って気づくところ、ようやく心の奥の感情と向き合えたんだなって感じがして、じんときた。敬語が外れた瞬間の切り替わり方、構成的にもすごく好き。これで本当の話が始まるんだろうな…続きが待ち遠しいです!