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テオside


数年ぶりに眠れた気がした。

目を開ければ……。

カラスバ「おう、目ぇ覚めたかい?」

驚くように飛ぶねこのように俺はごめんなさいって呟いた。


そんな中カラスバさんは優しく

カラスバ「ええ、気にせん。お前の生い立ち知ってから俺はお前を無下に出来んくなった……、例えバトルで強くても…。心にしんどそうになったら頼れ。俺らは日陰で生きとるがちゃんとしとる人の力になりたさかい。強い子が泣いとったら…心配になる。」


ここ数時間で…どうしてこうも人に優しくできる??

俺は全てを話したけど……アンタのこと知らない…。

でも会話からして似たような物何だろう……。


抱き着かれた手を握り締めて……。


呼吸音を感じて……、あぁ、この人は俺を心配してくれてるんだと、何となく思った。

初めてだった。

母親でさえ邪魔だの、消えろ。産むんじゃなかったと言われたのに……。

優しく見守ってくれるアンタの顔が…忘れられない。

知りたい、アンタのこと。

でも、言える事なんてないよな。

俺なんて数時間のの仲だし……。


それから数日後ワイルドゾーンへ赴き、バトルの過激さ……というか、色んな所から攻撃が来てまともに集中できない。

自信たっぷりな相棒でも俺の掛け声である言葉がない事に不安になり何も出来なくなる……。

こんな事ならもっと前から下見するべきだったッ!!


テオ『ははっ、今更優しさに俺も浸ってダメだなぁ。こっからが勝負だ、やれるなルカリオ。』


ルカリオはやっとか、と言わんばかりにふんす!と鼻で鳴らす。

ゴメンなぁ、頼りない主人で……。

でもそれでも着いてきてくれたお前達には感謝してる。

テオ『ルカリオ、はどうだん。』


アレから俺たちはワイルドゾーンを抜け宿泊しているホテル近くまで来た。


今日はいつも以上に疲れた……。

カラスバさん相手に失態、その後にはワイルドゾーンでの失態……。


頭を抱えてしまう。



「そない疲れてん?まだ体調戻っとらんの?」


後ろから喋りかけてくるこの声は人しか居ない。

テオ『こんな時間帯に何の用ですか?カラスバさん。』

振り返れば壁に寄り掛るカラスバさんが目に映る。

カラスバ「いや、日中あない泣き喚いて大丈夫か心配したんよ、心の傷はなかなか治らん。」

テオ『…、それで、なんでアンタが出てくんだよ……。』

俺の問いに暫し黙ったカラスバは


カラスバ「…はぁ、お前さんはホンマに鈍感のドンちゃんやな。」

テオ『鈍感の…ドンちゃん??』

カラスバ「あんな寂しそうな奴おったら心配するに決まっとるやろ、過去も過去だわ、俺はお前の事気に入っとうし、心配もしとる。だからまた前みたいに泣きたくなったら胸貸したるさかい。」


嫌味みたいに聞こえる……。


テオ『大丈夫です、今後はあなたの胸なんて必要ありません。俺には別に頼れる奴が居るんで!!』

カラスバさんは溜息をつきながら


カラスバ「あんなぁ、一緒に居た女居たやろ、アイツお前が寝てからごっつい心配してたんやで…。お前は周りに心配かけとるって気付いとんの?」

…確かに……知らなかった。

全部自分で何とかしてきたから……。

頼っていい…のかも分からない。

知らない、俺は俺だけで充分だろッ!!


テオ『……、心配してくれたのは有難いです。でも、俺は、俺自身はずつと一人でやってきたから……。心配せんどいてって言っといてください。』

俺がそう付けるとカラスバは更に不機嫌になり。

カラスバ「……ほぅかほぅか。残念やなぁ、俺はこんだけ気に入っとんのに……。ほぅか……。」

正面に立ったカラスバさんにいつでも逃げれるように常に手持ちにフーディンを最近連れてテレポートを覚えさせている。


カラスバ「…なぁ、自分大切にしなアカンやろ??」


テオ『それで?何が言いたい??』


カラスバさんは溜息をつきながらジロっとこちらを見て

カラスバ「お前は無理しすぎや、何でそうも自分を隠す?何で周りに助けを求めようとせん?仲間なら尚更助け合ってなんぼやろ。…それなのにせんって事は…お前が、お前自身の過去を恐れとんのか?」


カッとなった。確かに過去はカラスバさんにしか言ってない。

デウロもあの場で知った事だろう。


だって……、虐待されて…要らない子、なんて言われて……。

そんなん、言えるわけねぇだろッ!!


テオ『俺の話聞いたことは俺自身も失態だと思ってる、俺はアンタのこと何も知らない。家族の愛だとか、母親からの愛情とかも知らない……。傷付けられてばかりで、何を信じたらいいんだよッ!俺には……。』

グッと堪える。何せ幼馴染でさえ知らない過去だ。

カラスバ「ええやん、別に。」

テオ『何がだよ……。』

カラスバさんはクイッとメガネを直してから話し出した。

カラスバ「俺も、独り身やった。親なん知らん。

フシデと共に幼少期よう生きてれたなって思う。だから…、お前の事よう分かんねん、誰かの愛情が欲しいとか、隣にいて欲しいとか、な。だからあの時お前を抱き締めた。昔の俺がして欲しかってん、お前はそれが嫌やったんか?」


カラスバさんの発言にハッとした。

そうか、カラスバさんも同じだったんだ……。

俺と一緒だったんだ……。


テオ『……ごめん。』

カラスバ「ええよ、別に怒ってない、でもなぁ。頼ってくれんとカラスバさん泣いてしまうわぁ。」

テオ『ははっ、泣くなんて無いでしょ、でも、またカラスバさんの腕の中で休んでいい?』


カラスバ「当たり前やろ。俺の胸なんいくらでも貸したる。だから他所で泣くな、俺の胸で泣いとけ。まぁ、俺は泣かせんけどな。」


あぁ、堕ちるなぁ。

この人と居ると安心するし……。


認めたく無いが……。





好きだ。


誰にも渡したくない。


俺だけを見ててよ。



カラスバside


やっと堕ちたな……。


あの時から何が何でも離したくなかった。

俺のモンにしたかった。


狂ってる?当たり前やろ、俺らは反社なんやから……。

欲しもんは何が何でも手に入れる…、それが人でもな……。

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