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「にゃー! にゃー!! タケシ先生ってば、構ってにゃー!!! 構ってくんないと、困らせることしちゃうにゃー!!!!」
「…………」
困ったことって、一体ナニをする気なんだか。てかウザい、ウザすぎる! 仕事になりゃしねぇ。
「太郎っ、お前はバカ犬なんだ! 何で猫なんかになったんだよ。あっちの隅っこに行って、ワンワン寂しく鳴いてな」
タケシ先生――怒るトコ、そこなのか?(もしかして猫ギライ?)たまに違う動物になったら、構ってもらえると思ったのに……。
にゃんこ作戦、失敗かよ(;へ:) 結構この恰好、恥ずかしいというのに。すっげぇ凹むんだけど。
・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・
***
おっと、ちょっとばかり強く叱りすぎて、かなり落ち込ませてしまったな。まったく面倒くさい、バカ犬なんだから。
しょうがない。久しぶりに俺から脱いで、誘ってやろう。きっとしっぽを振って、喜んで飛びついてくるだろう。
読んでいた書類を机に置いてネクタイに手をかけ、いそいそ外し始めた矢先だった。落ち込んでしゃがんでいた太郎が、嬉しそうな顔をして立ち上がると、俺を見下ろしてきた。その姿は――。
うげっΣ( ̄□ ̄!)
太郎のヤツ、何でそんな恰好してんだよ……バニーガールならぬ、バニーボーイのつもりか!?
「タケシ先生よぉく聞くだぴょん。ウサギは寂しすぎたら、死んじゃうだぴょん。構わないと、死んじゃうだぴょんよ!」
「……分かった、よく分かったから。頼むから、ウサギは止めてくれ。見ていて恥ずかしいから。くねくねしながら、その恰好で迫られる、こっちの身にもなってくれよ・゜・(ノД`;)・゜・」
(さすが、自分の命をかけたことがあるヤツは、することが他人と一味違う。コイツと付き合うのに、こんなに苦労させられるとは)
やった、ウサギ作戦、成功だぴょん(・∀・)
どんなに頑張っても、このふたりの恋は甘くない――
***
そんでもってこのお話の裏話!
周防先生と太郎こと歩が、はじめて結ばれた次の日。高台の絵をキッチンに残して、何も言わず、勝手に出て行きましたよね。
置いていった場所は、何故かキッチン。
どうして、キッチンだったのでしょうか?
??(・_・*)(*・_・)(*^)/??
読んでいて、疑問に思いませんでしたかね。
それはですね、周防先生がしていたことが朝起きて、冷蔵庫にあるミネラルウォーターを飲んでいたからです。
起きたら、キッチンに向かうということを知っていたから、スケッチブックをそこに置いていたんです。
一緒に暮らしていないと、分からないことですねぇ。ありきたりすぎるからこそ、周防先生自身も歩がキッチンにそれを置いていた理由が分からなかったと思われるので、あえて理由を書きませんでした。
まぁ本人を捜すのに必死で、そこまで頭が回らなかったでしょう。