テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
僕は犬には、詳しくない。だから、この子犬の犬種も分からない。でも大丈夫。僕には犬に詳しいお父さんがいる。
「お父さん、この子、何の犬種?」
優しい目で、こっちを見てからしゃがみ、子犬と視線を合わすお父さん。
「うーん。こいつはゴールデンレトリバーだな。女の子だし、生まれてから少ししかたってないだろうな。」
そうお父さんは言った。
僕は、この子の名前を付けてみようと思った。でも、意外と思い浮かばない。
僕は子供の名前辞典を読み漁った。お母さんとお父さんが僕の名前を付ける時に参考にした分厚い本だ。
「ユリ…サナ…ノア…トモ…アキ…。うーんイマイチしっくりこないなぁ」
見方を変えて外見とか、願いで決めることにした。
可愛い目に真っ白でツヤツヤした毛並み、大きな垂れ耳。数分後時が流れたその時、初めて良いと思える名前が頭に浮かんだ。
「ユキちゃんはどうだろう…」
漢字で、幸。由来は幸せになって欲しいし、読み方は毛が雪みたいに白いから。いい名前だなって自分でも思う。これなら僕の頭の中にもしっくり来る。
「幸ちゃん」
当然呼んでも来ないけど何回か呼んだら来てくれる…はず。
「お母さん、お父さん、この子の名前は幸ちゃんにする‼」
「あら、可愛いお名前。こんにちは、幸ちゃん」
「いい名前もらえて、幸も喜んでるだろうな」
「そしたら早速、昼から動物病院に行きましょ」
「え、今日⁉」
「善は急げっていうじゃない?」
「そうだね!」
コメント
1件
読ませてもらいました🕯️ 幸せになってほしいって願いを“幸(ユキ)”に込めて、雪みたいな白い毛並みとかけた名前、すごく優しくてじんわりきました。お父さんが「こいつはゴールデンレトリバーだな」って犬種当てて目線合わせるところ、家族みんなで受け入れてくれてるのが伝わってきて温かい気持ちになりました…🌙 2話目、幸ちゃんの名前が決まる小さな家族の始まり、すごく好きです。
え〜る
57
172
鷹槻れん

138