テラーノベル
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case1
🍵 こんばんは。どちらまで行かれますか?お客さん
🦈 あの町へ、あの場所へ向かってくれますか。
🍵 かしこまりました。
🍵 ところで、その雨具何です?今日の天気は雨だったかな……?
客からの返答は、無かった。
🍵 ずぶ濡れのままじゃ冷えるでしょう
🦈 ……少し急いでいただけです
あまり口数の多くない客であろうか。
🦈 疲れているので少しだけ眠りたい。このまま目的地まで安らかに。
🍵 ではごゆっくり。
彼は静かに眠りについた。
無言。
ミラー越しに見ると雨具を身につけたまま消えるように静かに目を閉じている。
🦈side
誰か…誰だろう。
どこかで見たことがあるような気がするのにな、この運転手さん
まあ、もう終わりなんだしいいか
🍵side
客の示した目的地についた。
彼は目覚めない。
目覚めるはずがない、
だって、
🍵 …こさめちゃん。
君はこちら側に来てしまったんだよね。
懐かしいな、この海。
温度を持たない客の身体を持ち上げ、
海___
彼の座っていた席は、真紅に染まっていた。
コメント
1件
うわっ…これ、めっちゃゾクゾクした😭💦 最初はただのタクシーの会話かと思ってたら、「こさめちゃん」って名前呼んだ瞬間に全部の意味が変わったよね…!ずぶ濡れの雨具、真紅のシート、眠ったまま目覚めない客。静かで淡々としてるのに、その分だけ切なさと背筋の寒さがじわってくる。この2人が過去に何があったのか、めっちゃ気になるよ…!次話、待ちきれない〜!📖💕
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