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コメント
5件
えーまじで最高すぎ! 頑張ったなぁかくの
めっちゃ良き良き👍🏻 文章の書き方教えて欲しいぐらいだわ。
文字数多くてごめんねぇ
こんなに好きやのに。
ーなぁ、俺のことどう思ってる?
溶けそうに暑く、太陽の眩しい朝。
窓は閉めているのにどこからともなく聞こえる騒がしいセミの声に顔をしかめる
これだから夏は。そう心の中で悪態をつきながらリビングへ向かう。
テーブルの端に置いてあったパンを取り出し、適当に口に放り込んで着替えをしに部屋へ戻ろうとすると、ふとテレビの星座占いが目に入った。
「12位は〜…ごめんなさい、獅子座のあなた!好きな人へ思いが上手く伝えられず遠回りしてしまうかも。
ラッキーアイテムは焼きそばパン!」
げ、12位かよ…と心の中で呟いたとき、またテレビのアナウンサーが明るい声で言った
「今日の1位は〜…おめでとう!かに座のあなた!好きな人ともっと仲良くなれるかも!積極的に喋りかけること意識して。
ラッキーアイテムはボールペン!」
あ。
一瞬時が止まったかのような感覚になった。
かに座。
俺の好きな人の星座。
周りから見ればそれが何だと思うかもしれないけれど自分にとっては、朝から好きな人の嬉しい情報を聞けたことがとても
嬉しくて自分が12位なことも忘れて、幸せな気持ちになった。
時計を見れば8時20分。そろそろ家を出る時間だ。
ニコニコ(正確にはニヤニヤ)しながら家を出る。今日はとても良い日かもしれない。
曲がり角の多い住宅街を10分ほど歩くと白を貴重としたおしゃれな家が見えてくる。
まだニヤニヤしている頬を指で軽くつねってからインターホンを押す。
インターホンから声が聞こえるまでが何故かとても長く感じ心臓がバクバクする。
すぐに中から「はーい!」と可愛らしい声が聞こえる。
玄関から出てきた人物に思わず頬が緩む。
この人が俺の好きな人、なーくん。
思わずニヤけそうなの笑顔で誤魔化す。
「おはよ」
やばい俺変な顔してないよな!?
心の中でそう焦りながらも平然を装い、二人で学校へと向かう。
この気持ちに気づいたのは最近ではない。
物心ついたときからずっと一緒に過ごしてきた。
俺の側にくっついて離れなくて、最初は弟ができた気分だった。
でも、次第にその気持は恋心へ変わっていった。
こんな事知ったら、なーくんはどんな顔するんやろ。
そんな事を考えては胸が締め付けられるように痛くなる。
…同じ気持ちならいいのに。
なーくんと他愛もない話をしていると、自分はどうしようもなく彼の事が好きなんだな、と分からされる。
俺の言葉に表情をコロコロと変えるなーくん。
可愛いなぁ。
いや、何言ってんねん俺!?流石にキモすぎるやろ…でも好きなんやし仕方ないやん!
てかそもそも男が男を好きってこと自体がおかしいんやから…!
そうだ。まずまず、男が男を好きだなんて、一般的ではないだろう。
でも自分のこの思いに嘘をつくには、もう手遅れだった。
ああだこうだ考えているうちに学校に着いてしまった。
もっと話したかったな、と思う気持ちを悟られないように笑いながら下駄箱で別れる。
「じゃあ、また放課後」
「うん」
ワンチャン寂しいとか言ってくれへんかな、と思ったけれどそんなはずはなく、少しがっかりしながら教室へ向かう。
階段の踊り場で周りに誰もいないこと確認して小さくガッツポーズをする。
よっしゃ、今日もなーくんと喋れた!
自分の気持に嘘はつけなかった。
この気持ちに気づいた時、俺は不安になった。
なーくんに、嫌われるのではないだろうか。
気持ち悪いと言って見捨てられるかもしれない。
弱々しくて格好悪いとは自分でも分かっている。でも好きな人にどう思われるか、これほど怖いものはなかった。
なーくんに申し訳ないと思ってしまう。こんな事思われていても気持ち悪いだけかもしれない。
でも諦めることは出来なくて、ずるずるとこの思いを引きずっている。
ーこんなに好きなのに。
最近はいっそならバレてしまえとも思う。
この思いに蓋をするのはしんどくて。
でもどう思われるか怖くて。
ふわふわと彷徨っている俺のこの恋がどうか、どうか良い方向に進みますように。
そう無駄な願いをしながら1日を過ごす。
なぁ、なーくん。
俺こんなに好きなんやけど。
気持ちなら誰にも負けない。
同じ気持ちなら良いのに。