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走れ太宰全然更新できてなかったので更新します…
今の所、中也と織田作のために走り出したって感じですね!
ではどうぞ。
太宰はその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで村に到着していればどれだけよかっただろうか。
友人と女房(になる予定)への愛が偽物というわけではない。しかし、人間には限界というものがある。 日が沈み冷たい風が太宰の体に吹き、結婚式のために買ったものしか持っていない。一里といわぬ距離でもう太宰は疲労困憊であった。
太宰『はあ……はあ……行きは川に流れてきたからよかったけれど、上りだから川は使えないし、人通りも少ないし…』
太宰『……あ、そうだ。国木田君に電話して、迎えにきてもらおう。そうしよ〜』
その頃。
とある1人の男は理想と描かれた手帖と睨めっこしながら、明日の仕事の予定を組んでいた。
名は国木田独歩。理想主義者であり、完璧に予定通りに毎日を過ごすのが彼のモットーだが、ほぼ毎日と言っていいほど、太宰に邪魔されてばかりでいる。
だが、仕事仲間の中島敦の結婚式に向けての買い出しを頼み、太宰はしばらく織田のところで泊まるとのことだったため、邪魔されることなく、有意義に過ごしていた。
3秒後には全て崩れるとは、予定に書いておらぬだろう。
プルルルルル
デンワダヨ、デンワダヨ
オイ、デロヨ
プルルルルル
オイ、クニキダ、デロヨ
プルルルルル
嫌な予感がした国木田は初めは出なかったが、いよいよ鬱陶しく思い、太宰からの電話に出てしまった。
国木田『なんだ太宰、こんな時間に』
太宰『た、大変なんだ国木田君!!』
国木田『何っ!?何かあったのか⁉︎』
太宰『ちょっと王を懲らしめようと思ったら思った100倍タイプの美女で』
国木田『そろそろ寝る時間だ。おやすみなさい』
太宰『待ってくれ!!待ってくれたまえ国木田君!!』
国木田『それでどうせ「一緒に心中してくれなかった」だの、「金を請求された」のそんなことでろう⁉︎』
太宰『違う国木田君!!今回は本当に結構真面目な話!!』
国木田『なんだ!もしそうなら短く!的確に!わかりやすく説明しろ!!』
太宰『それでまあ私の勘違いで王を殺そうとしていたわけだから死刑になるところだったんだけれど、織田作が部下の結婚式は見てやれって言って人質になっているの!!』
国木田『はあああ!?!?貴様何してる!?その織田って貴様の友人ではないか!?は無事なのか!?王はどうなって…というか貴様さっき王を美女だのいてなかったか?』
太宰『それは王と私結婚するから(本人は否定)』
国木田『……もう俺が寝ぼけているのか…?とにかく、織田という人が貴様のせいで命が危ないのだろう!?それに間違いはないか?』
太宰『嗚呼、間違いないよ…私が止めていれば…ッ!!あの王!!……可愛かったなあ…』
国木田『貴様本当に助ける気はあるのか?』
太宰『本当さ!!私も友人と女房は大事にする!!』
国木田『…(ツッコミ放棄)で、織田が助かる方法はないのか?』
太宰『私が三日後に戻れば織田作は解放され私と中也は結婚だよ!!』
国木田『なら今すぐ戻ればいいだろう?』
太宰『そう、ここからが本題なのだよ国木田君』
国木田『…いや、待て、まさか太宰貴様、織田に「部下の結婚式くらいは見てやれ」といわれてこんなことになったということは…』
太宰『察しがいいじゃあいか!流石国木田くん!!そうなのだよ、敦くんと芥川君の結婚式明日やってくれないかい?』
国木田『貴ッッッッッ様………本当にどれだけ俺の予定を乱せば……!!!』
国木田『わかっているのか!?日程の変更の知らせ、式場の飾り、着付け、人件費…色んな負担が貴様ではなく俺に来るのだぞ!?』
太宰『じゃあ何!?織田作を見殺しにして、独身のまま殺されろと!?』
国木田『織田は哀れすぎるから俺が助けるがお前は殺されていいと思っている』
太宰『何それ!?泣くよ私!!ねえ!!』
国木田『うるさいな貴様は本当に……』
太宰『とにかく!結婚式やらないといけないの!!それでそっちに帰りたいのだけれど疲れたから迎えにきてほしい』
国木田『貴様本当にどれだけ俺に迷惑をかければ気が済む!?!?俺は迎えにいかんぞ!?夜遅いからな』
太宰『そ、そんな……私を見捨てるのかい……??』
国木田『はあ……賢治か敦に向かいにいかせる、代わりに迎えにきたどちらかに“自費“で奢れよ』
太宰『う……わかったよ……』
その頃、城では織田が地下牢で拘束されており、そこに中也が監視としてついていた。
織田『……』
中也『…………』
織田『…王様』
中也『…なんだ』
織田『単に俺の興味故に伺います。王は、太宰のことはどう思っておられるのでしょうか、LOVEのほうで好きでしょうか』
中也『は、はぁ!?!?す、好きなわけねぇだろ!?//あとわざわざ「えるおーぶいいー」って言うな』
織田『腐れ縁の俺から見れば、あれだけ真剣な太宰を初めてみたんです』
中也『あれで彼奴真剣なのか……??普段どれだけふざけてんだよ』
織田『こうして人質となったのも、太宰に迷惑をかなりかけているから…なので、太宰の気持ちに真剣に向き合ってやってほしいのです。』
中也『はぁ……とは言ってもよ、彼奴あんな態度で舐めたこと言ってそんなホイホイ考えると思うなよ?俺は”王”なのだからな?』
織田『……つかぬことを伺いしますが、王には兄がいらっしゃりましたよね』
中也『……嗚呼、俺が殺したがな』
嘘だな?
中也『……は?』
織田『本当は兄は生きている。なんなら殺そうとも思っていない。”そうせざる負えなかった”違いますか?』
中也『…なに、言ってやがんだ…』
織田『貴方はかつて心優しい人間だった。しかし、ある日を境に兄の言いなりになった。俺はそれを知っています。きっと太宰も、一目見て”それ”を感じた。』
中也『う……せ…黙れ……失せろ……』
織田『黙らない。俺の言っていることは間違っていないからだ。』
中也『黙れっつってんだよッッッッッ!!!!!!!』
織田『……』
中也『……』
織田『……俺なんかがあれですが、何かあったらなんでも言ってください、暇つぶしくらいにはなるでしょう』
中也『……手前の力なんかいらねえ』
そう言い残し、中也はその場を去った。
原作と違いすぎですがご了承を
あと安心してください。これシリアスではありません。ギャグです。
もう一度言います。ギャグです。
ではグット・バイ
コメント
11件
楽しいwww
いつもと違うタイプで文字を打ったので、ちょいちょい誤字がありますごめんなさい🙏 また来週!!
わあ٩( ᐛ )وめっちゃおもろい。太宰さんと国木田さんの掛け合い最高ww 中也何かあったんかな? 幸せになれるといいな!続き楽しみにしてます!