テラーノベル
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久しぶりに街に出かけることにした🌸は乳母車を押してもらいながらゆっくりと街を見て回っていた。
お供には最近執事としてパレスに来たベレンとシロ、案内役のミヤジ、とそれに着いてきたラトの4人が来てくれた。
「ここのお店でよく香辛料を買っているんだよ」
「そうなのか」
「ホントだ、スパイスの香りがするね」
「パセリは置いてあるのでしょうか?」
『どうだろうね・・・』
「乾燥パセリなら見かけたことはあるよ」
「乾燥パセリですか・・・新鮮なパセリのほうが好きです」
『そうなんだ・・・?』
謎な会話を繰り広げつつ、大通りを一通り見て回ってどこかで休憩しようかと話していると、お腹が減ったらしく🌼が泣き始めてしまった。
『あ、どうしよう・・・お腹すいてるみたいなんだけど・・・』
🌼を抱き上げて授乳できそうな場所を探す🌸にガタイのいい男が声を掛けてきた。
「なんだよ、うるせぇな!」
『す、すみません・・・』
「商売の邪魔になるじゃねぇか!どっかいけよ!」
『す、すみません・・・』
🌸は🌼をぎゅっと抱きしめながら謝ることしか出来ない。
「このガキが!子守も出来ないんなら赤ん坊連れてくんじゃねぇよ!」
ペコペコと謝ることしか出来ない🌸に男は拳を振り上げた。
「失礼、私の主様に手を上げるのは止めてもらえないだろうか?」
「なっ!?」
男は長身のミヤジが間に入ったことで怖気づいたらしく、勢いが無くなった。
「主様になんてことを言うんでしょう・・・壊してしまっていいでしょうか?」
「壊すのは辞めよう、ラト君・・・」
「大丈夫か、🌸」
『ごめんね、大丈夫・・・』
泣き続ける🌼をあやしつつ、間に入ってくれた執事達に礼を言った。
「とりあえず、馬車まで戻ろうか」
男を追い払ってラトを抱えたミヤジは🌸にそう声を掛けた。
「ミヤジ先生、離してください。やはり壊したほうがいいでしょう?」
「ラト君!兎に角今は主様と🌼様が優先だよ」
一旦馬車まで戻り、馬車の中で授乳を済ませると乳幼児を連れて入っても良いと言ってくれたお店に案内してくれた。
「お邪魔します」
「いらっしゃいませ!こちらのお席にどうぞ!
こちらがメニューです」
「ありがとうございます」
『素敵なお店だね』
落ち着い雰囲気の店内を見回し、🌸は嬉しそうにミヤジを見上げた。
『お店探してくれてありがとう』
「主様のためならお安い御用だよ。さあ、何が食べたいかな?好きなものを頼んでね」
『え〜っと・・・』
🌸は季節の野菜とキノコのパスタ、ミヤジとシロはスパイシーパスタ、ベレンはマルゲリータ、ラトはパセリを頼んだ。
パセリも出してくれる店を探していたのか、店員は何も言わずにパセリが山盛りにされた皿を置いていった。
『パセリって出してもらえるんだ?』
「美味しそうです・・・」
「ああ・・・店員さんにパセリがあるか聞いてみたら、家庭菜園で採れすぎていると言っていてね・・・」
『そうなんだ・・・』
🌸は初めての外食を思い切り楽しみ、大満足でパレスに戻った。
男に絡まれたのは怖かったが、信頼できる執事達に守ってもらえることがどんなに心強いか再確認できたのだった。
MAKO
コメント
1件
みぅです🤍🥀 25話読了…!🌸が街で絡まれて、ミヤジさんがすっと間に入るシーン、めっちゃかっこよかったです。ラトくんの「壊してしまっていいでしょうか」も、執事みんなが主様を守る姿勢がしっかり表現されてて、安心感がありました。怖い経験だったけど、信頼できる人に守られる🌸の強さと温かさが伝わる回でした🌙