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風邪


シンと同棲して初めての冬が来た

「もう朝か」

「さっむ」

「今何度〜9度って昨日まで10度超えてたのに〜」

「厚手の服まだ出してねぇっつーの」

「とりあえずシン起こそ」

「シン、シーン、香月慎太郎くーん」

「湊さんおはようございます」

弱々しい声だった

ある夏の日、シンが俺のことを心配してコインランドリーの前でずっと待ってたら熱中症になった。その時と同じ声だった

俺は、その時の光景を思い出した。暑くて赤くなった頬、弱々しい目と声、思い出した瞬間俺も顔が赤くなりそうだった

「お前、一旦熱測れ」

「どうしてですか」

「いいから測れ」

ピピッと音を立てシンの体温が測り終えた

「シン頑張りすぎじゃないか?」

「なんでですか」

「体温38.8」

「俺はコインランドリー開けてくるから大人しく寝てなさい。あと今日のデートはお休みだな」

「はい…」

コインランドリー開けて、コンビニによった。

冷えピタ、ヨーグルト風邪を引いてても食べられそうな物を買った

それから家に帰った

「ただいまぁー」

「おかえりなさい湊さん」

「シン、大丈夫か?」

「大丈夫です」

「とりあえず冷えピタ貼るからおでこ出して」

「はい」

「よし!貼ったからお前は寝とけ。布団沢山かけて汗かいて熱下げろ」

「分かりました」

それからしばらくシンは寝かせておいて俺は家の家事、全てをやり尽くした。

シンはまだ寝ている

シンには失礼だけど寝ていた時のシンの寝顔がすごく愛くるしかった。

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