【ut side】
休日というのはなんていいものなんだ…。
そう思いながら熱々のコーヒーを飲む。
sho「shpくんさ、ずっとこたつの中におるんやけど、大丈夫かな、?」
ut「ん~?落ち着くんちゃう?」
sho「いやでもさ、ずっとこたつの中におるんは脱水とかならん、?」
ut「あ~それもそうやな」
shoちゃんは腕を組んで考える。
sho「あ、それやったらさ!」
shoちゃんはこたつに近づいて喋る。
sho「shpくん!!一緒にお買い物行かん?」
すると、shpくんは少しだけ顔をこたつから出した。
ちらっと見えた感じ、昨日shoちゃんがshpくんを引き寄せるために出した猫のぬいぐるみを持っているようだ。
気に入ってくれたみたいで良かったな。
sho「shpくんのお洋服とかさ、あと~夜ご飯の材料も買お?今日は夜ご飯、一緒に作ろうよ!」
ut「あ、そういやshpくん専用の部屋作るか?」
「俺らの部屋の向かいのとこ空いてたよな?」
sho「そそ!!shpくんの好きなように使ってええからな?」
shoがそう言うと、shpくんはこたつから全身を出して、ちょこんっと座る。
sho「お買い物行く、?」
shoが聞くと、shpくんは首を縦に振った。
sho「よし!!ほな俺準備してくる~!!!!!」
shoはそう言って、ダッシュで自室へ行った。
流石元野球部…。
脚力すげぇな…。
shpくんを見ると、何をしたらいいのか分からないのか、きょろきょろしていた。
ut「あ、shpくんの上着探さなあかんな…」
「じゃあshpくん、お兄ちゃんが上着探してくるから、shpくんはおトイレ行ったり、暖かい恰好してて待っててくれる?
」
「あ、トイレの場所は分かる?」
shpくんは頷き、トイレへと向かった。
虐〇を受けた子どもは、警戒心が強すぎて言う事を聞かない方が多いと聞いたことがある。
だが、shpくんは大人しく言う事を聞く。
そう教えこまれたのか、それとも普通に俺らが相手だから聞いてくれるのか…。
おっと、shpくんの上着を探すんやったな。
二階に行くと、shoがshpくんの部屋の前で立っていた。
ut「shoちゃん?何しとん?」
sho「俺、やっぱり分からん…」
ut「何が?」
sho「何で人ってあんなに非道になれるんやろな…」
「パチンカスもやばいと思ってたけどさ、何であんな小さなshpくんまでつらい思いせなあかんの?」
ut「まぁ…親も人間やしな」
sho「それでもやん…」
shoの顔がとても曇っている。
こんなに曇っているshoの顔を見るのは何時ぶりだろうか。
ut「まぁ今はそんなこと考えてもどうしようもないんちゃう?」
「shpくんが笑顔になってくれたらええと俺は思うけど。」
sho「…それもそうやな!!!」
「え~っと、何が必要なんや…机と、本棚と、?」
ut「ここ、エアコンないから、小さい暖房もあったらええんちゃう?」
「あと床、フローリングやったら冷たいやろうから絨毯と。」
sho「寝るのは俺らとの方がええかな、?一応布団はあるはずやけど…」
ut「そうやな…」
部屋の中を見ながら、そんな話をする。
ついでに俺はshpくんが着れそうな上着を見つけたので、それを持って一階に降りる。
すると、降りてきた俺の傍にshpくんがとててという効果音つきで駆け寄ってくる。
そして、俺の服の裾をきゅっと掴んだ。
いやいや、そんなこと思ってる暇はない。
ut「はい、これ上着。一応着れるか試してみよか」
上着を広げて、shpくんの腕に通す。
少し大きめだが、ぴったりだ。
ut「ん、じゃあこれ着て行こか」
そう言うと同時にshoが降りてくる。
sho「はい、shpくん!!お兄ちゃんのを貸してあげよう!!!」
そう言ってshoはマフラーをshpくんの首に巻いていく。
sho「あったかい?」
shpくんは首を縦に振る。
sho「あ、あれは持って行かんでええの?」
shoが指さしたのは猫のぬいぐるみ。
shp「いぃの、、?」
shpくんは俺らの方を見て消えそうなくらい小さな声で言った。
sho「もちろん!!しっかり持っときや?」
猫のぬいぐるみを抱きしめるshpくんの顔はとても幸せそうだった。
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