リリーは、バルドの血を踏みつけながら、刀を軽く振るった。
「で、葵さん?」
「……何だよ」
葵は腕を組み、ため息をつく。
リリーはニヤニヤしながら首を傾げた。
「こんな “バルドとかいう雑魚” に時間かけちゃって、もしかしてサボってました?」
「……は?」
「いやー、上司がこのレベルで足止めされるとか、 うちの組織の質が心配 になっちゃうなぁ」
リリーは皮肉たっぷりの笑顔で、手をひらひらと振る。
「ちょっと待て、バルドは俺が弱いんじゃなくて、アイツがタフだっただけ――」
「言い訳しちゃうんですかぁ? だっさ。 」
ピシャリとリリーが言い放つ。
葵の顔が引きつる。
「おい、テメェ……」
「はーいはい。すんませんねぇ “上司” 。」
リリーは軽く頭を下げるが、 全く反省の色がない。
「上司なら敵を片付けて、指示する側に回るべき じゃない? いやぁ、上司が足引っ張る組織って最悪ですよねぇ~」
「てめぇ……マジで殺すぞ」
葵の拳がギリギリと鳴る。
だがリリーはまるで気にせず、にこやかに指をパチンと鳴らした。
「まあまあ、それより、 次の敵は? こんな雑魚と遊んでる暇ないんで、 もっとマシな相手 いません?」
葵は深く息を吐き、頭を押さえた。
「……お前マジで後でシメるからな」
「 わー怖い怖い!でも今じゃないんですね? やっぱ余裕ないんだ! 」
リリーはクスクス笑いながら、血に濡れた日本刀を肩に担ぐ。
そして甲板を見渡し、興味深そうに目を細めた。
「ま、いいや。次のターゲット、どこ?」
「……チッ。ついてこい」
葵は舌打ちしながら歩き出した。
リリーは口笛を吹きながら、その後ろを軽やかについていった。
コメント
3件
葵ちゃんとリリーちゃん仲悪そ~…次のターゲット…アッイヤナヨカンガスルナァ…^^;…続き楽しみです
今回も神ってましたぁぁぁ!!! あーーー、、、何か大変そーだね((( まあまあ!とりま仲間同士(?)での喧嘩はおやめになって?? 平和が1番!!!!!まあここの世界線では平和なんて存在しないんだけど(( 次回もめっっっっさ楽しみいいいいいいぃ!!!!