テラーノベル
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コメント
3件
凄すぎ…✨️ レンズいいよね!
凄すぎる✨😭 ノベル6作品でなれるのすごい👏 🐇 さんの🍣くんへの愛がつよつよで可愛いすぎる✨♡
まじで色々あって神戸公演中TERROR開けませんでしたナキごめんね😭
神戸公演を通して私レンズにどハマりしました普通に大好き
ってことでない初兎でレンズの曲パロ書きますニダ
ほんとにほんとに曲パロ苦手なのであまり期待はしないでくださいナキ
⚠️注意⚠️
・nmmn注意
・キャラ崩壊注意
・微🐿🦟表現あり
・曲パロ表現あり
・通報しないで欲しいです
・運営さん愛してます
練習終わりのスタジオ、皆がわいわい談笑しながら帰り支度をしている中、僕だけは動けなかった。
視線の先では、ないちゃんがいつもの笑顔を貼りつけたまま冗談を飛ばしている。
けど、その袖口からチラリと見えた赤い線が、僕の胸を抉った。
紫:……またやってる、
声にならない呟きが喉の奥で震えた
他のメンバーは気づかない。いや、気づいても見ないふりをしてるのかもしれない。
でも僕にはもう見えすぎてしまっていた。
ないこの笑い方、笑顔の形、作った声の抑揚――
全部が「無理してる」って叫んでいた。
帰り道、勇気を出して声をかけてみた
紫:…ないちゃん、
呼びかけた瞬間、ないちゃんの顔が振り向く。優しい、いつもの笑顔で。
その笑顔が怖くて、僕は言いかけていた言葉を飲み込んであたらしく文を構成した
でも出てきたのは
紫:……大丈夫?
しかなくて、自分に嫌気がさす
大丈夫?って聞かれたらないちゃんは大丈夫って返しちゃうって知ってるのに。
桃:大丈夫だよ、wどしたの?
紫:……いや、なんでもない
喉が詰まるみたいに、それ以上言えなかった。
僕はないちゃんのありふれているセリフ語るその口が大嫌いだよ。
ないちゃんは気づかないふりをして、軽く手を振って帰っていく。
背中が遠ざかっていくたび、僕の心臓が締めつけられた。
紫:夢が醒めないな…
誰よりも先に気づいてるのに、誰よりも助けたいのに。
手を伸ばすことも、問いただすこともできない。
ただ見ているだけで、指先が震えて止まらなかった。
目の前にある拍手喝采の大団円を手放すのが惜しかったから。
数日後のリハーサル。
いつも通り笑って、場を回して、メンバーを気遣って――ないちゃんは完璧に“リーダー”を演じていた。
でも、その笑顔の裏で、手は震えていた。
声を張るたびに胸が軋んで、呼吸が浅くなる。
無理に隠して動き続けるその姿を、僕はずっと横目で見ていることしか出来なかった
桃:……っ、はぁ……っ
休憩に入った瞬間、ないちゃんがふらりと体を傾ける。
周りの笑い声に掻き消され、誰も気づかない。
僕を除いて。
ドサッ。
鈍い音が床に響いた瞬間――僕だけが真っ先に駆け寄った。
紫:ないちゃんッ、!!!
抱き起こした腕の中で、ないちゃんの呼吸は乱れていて、力なく目を伏せている。
紫:……もう少し話せばよかったんかなッ、、
声が震えていた。
他のメンバーが慌てて集まる中、僕はずっとないちゃんの手首に手を添えていた。
袖口から覗く、赤い痕を隠すように。
病院に運ばれ、処置が終わって落ち着いた頃。
メンバーも一時帰宅し、2人きりの時間。
ベッドの横で、僕はようやく口を開いた
紫:ほんまはちょっとおかしいなぁってずっと気付いてた。知っとったんよ。
紫:でもないちゃんいつも「これでいい」「これがいい」って誤魔化すから、
掠れた声が病室に落ちる
ないちゃんの異変に気づいてるのは僕だけだったのに、言えなかった。言わなかった。
“でもね”“あのね”その手の言い訳が僕の胸で膿んでしまったから。
紫:ないちゃんが、壊れとるってこと……笑ってても無理してるってこと……全部、見えとった
紫:なのに救えなくてごめんッ、、
歯を食いしばって、嗚咽を堪える。
涙が止まらない。
ないちゃんが笑う隣に僕を置いたばっかりに気付いてしまった。
無理して笑う君の姿が儚くて消えそうなことを。
ないちゃんは弱った瞳で僕を見つめて精一杯笑顔を作って
桃:…そっか、知ってたんだ
そう一言発言した。その声があまりにも優しくて心地よくて、僕の胸を締め付けた
「ごめんなさい」じゃなく、「知っててくれてありがとう」と聞こえた気がして余計に、僕は涙が止まらなくなった
やっと退院したその日。
メンバーは「過労だろう」と口を揃えて、ないちゃんのことを心配してはいたけれど、真相までは疑っていなかった。
ただ一人、僕だけは袖口の下に隠れていた赤い痕を、忘れることができなかった。
紫:……ないちゃん、
夜、退院祝いで桃の家にて全員でお泊まりしてる時。
眠れずにベッドの上で横たわるないちゃんに、僕はそっと声をかけた。
紫:僕、もう……あんなの見て、何も言わんフリできひんッ、
ないちゃんは少しの沈黙のあと、かすかに首を振った。
桃:言わなくていいよ……言ったら壊れるから。
紫:壊れるって、、
桃:俺がじゃない。この場所が壊れるの。いふも、りうらも、いむも、あにきも、初兎だって……みんな“俺のせいで”悲しむから
必死に絞り出すようなその言葉に、僕の胸が焼ける。
紫:……ないちゃんが壊れてまう方が、僕はよっぽど悲しいよ、、
返事はなかった。
ありふれている日々を彩るないちゃんがただ大好きだったのに、その面影はもう一切なくなってしまったようだ。
その日から僕は、秘密を抱えたまま、ないこの隣に立ち続けた。
笑顔を保つリーダーを支えるために。
けれど、心の奥では焦燥が募っていた。
僕がミスったら一瞬にしてないちゃんの歌い手人生が終わってしまう。
僕のせいで、僕が。
今の僕はないちゃん専用のギロチンだ
(…ないちゃんが笑う隣にいる僕の首に絡む糸に気付いてよ、、ないちゃん、、)
リハーサル中、何度も何度も目が合う。
無理して笑うその姿を見るたびに、僕の中で「言うべきか」「守りたいだけでいいのか」その葛藤が大きくなっていった。
そんなある日、僕は事務所でまろちゃんに呼び止められた。
青:お前、最近様子おかしいやろ。なんか知ってんのか
心臓が跳ねた。
視線を逸らしても、まろちゃんの鋭い眼差しが突き刺さる。
紫:……言ったら、ないちゃんが望んでる“形”は壊れるかもしれん
紫:でも言わんかったら、もっと壊れるかもしれん
紫:どうしよう、、
小声だが声に出してしまった瞬間、自分の迷いが現実になる。
僕の手が微かに震える
まろちゃん僕の声が聞こえたのか少しの沈黙の後、低い声で呟いた。
青:初兎。それでも守りたいんやったら覚悟決めろ。
まろちゃんとの会話のあと、僕はずっと胸の奥がざわついていた。
次の日のリハーサルも、声を張るふりをして心ここにあらず。
リハーサル後、事務所に戻りみんなが会議室に集まったタイミングで僕は、思わず立ち上がった。
紫:……みんなに、言わなあかんことがある、
いつもアホみたいなこと言ってるから僕の突然の真剣な声に、空気が凍った気がする
視線が一斉に僕に集まった
紫:…ないちゃんの、、ことやねん、けど、、
怖くて徐々に小声になってしまう。
目の前にいるないちゃんと目が合わせられない
桃:初兎やめて、言わないでっ、やだ、、
ないちゃんの声が震えてる
今にも泣きそうなのだと感じる
紫:……うぁ、え、と、、
そんな声を聞いてしまったら言わない方がいいのかもと躊躇してしまう。
言葉が出ずにいるとまろちゃんが
青:覚悟決めたんやろ?言え初兎。
と一喝してくれた。僕は深呼吸して言葉を綴った
紫:…僕、知ってもうたんや……ないちゃんが、自分の身体を傷つけてること
重い沈黙がリビングに落ちた。
いむくんが小さく「え……」と呟き、りうちゃんの目が見開かれる。
悠くんは拳を握りしめて天井を睨んでいた。
紫:ほんまは、僕ひとりで抱えたまま横におりたかった。でも……僕には守りきれん。言わんかったら、もっと深く傷つけるって思った。
言葉は震えていた。
でも、もう隠さなかった。
ないちゃんはソファで膝を抱き、唇を噛んでうつむいていた。
桃:……言わないって、、約束したのにッ、
紫:ごめん。でもな、僕らはグループやろ、?家族やんか、、ないちゃんのこと見捨てる奴なんて、ここには一人もおらんって、僕信じてるからっ、、
その言葉に、沈黙していたいふが初めて声を出した。
青:……初兎の言う通りや。ないこ、お前……なんで一人で背負うねん
りうちゃんは目を潤ませながら「りうら、全然気づけなかった……」と呟き、いむくん、は泣き出しそうな声で「そんなの……ひとりで抱えちゃだめだよ……」と震えていた。
ないちゃんは顔を隠し、絞り出すように呟いた。
桃:壊したくなかったの……俺が弱いって知ったら、みんな離れていくと思った……
悠くんは静かに首を振った。
黒:壊れるわけないやんか、、壊れたとて俺らやったやすぐ治せるやろ?
その言葉に、ついにないちゃんの目から涙が零れた。
僕が迷いを捨てて伝えた秘密は、痛みを伴いながらも確かに、彼らを「同じ場所」に立たせていた。
リビングの灯りはつけられず、窓の外から差し込む街灯だけが部屋をぼんやりと照らしていた。
ないちゃんはソファに座り込んで、震える手で自分の腕を押さえていた。呼吸が浅くて僕は急いでリビングの扉を開けた。
僕が入ったことに気づいてないのか、誰にも聞かれないような掠れた声でずっと言ってた
桃:……だからお願い
桃:……死んだら、幸せになれる、、?
この言葉の意味は理解できない。
でもなんだか直感的に消えそうに見えてそっと声をかけた
紫:…ない、ちゃん、、?
必死に発した声は小声になり、震えがモロに出ている声だった。カッコつかないなって思ったけどこの際かっこよさなんてどうでもよかった。
「夜中に何してんの」って、軽く笑って誤魔化せば良かったのに、何となくそれから目を逸らしちゃいけない気がした。
紫:…それ、カッター、よね、?
桃:……ごめん、、なさぃ、
ないこがそう口にした瞬間、僕は慌てて首を横に振った。
紫:ぁ、いや、!謝らんで!僕がタイミング悪かっただけやから!!
言葉が喉で詰まり、声が震える。近づきたいのに、足がすくんで一歩も動けない。
ずっと気づいてた笑顔の裏にある違和感も、袖口を気にする仕草も全部今日メンバーに報告したばっかやのに、いざ目の当たりにすると何も出来なかった
桃:……お願い、今日の出来事だけは言わないでッ、、
桃:これでッ、最後にする、からッ、、
ないちゃんがそう呟く。
僕は胸が張り裂けそうだった。叫びたいのに声が出ない。
その代わり、無理やり笑みを作った。
紫:わかった。誰にも言わん。僕らだけの秘密にしよう。約束。
震える声で、必死に約束するように。
ソファの前にしゃがみ込むと、そっとないちゃんの手を取った。冷たい指先が自分の掌に重なる。
何もできない。止める言葉も、救う力も持っていない。
それでも、ただ隣にいることだけはできるから。
紫:……僕な、ないちゃんに感謝してるんやで
沈黙が続いて少し昔話をしようと恐る恐る口を開けた。
静かに聞いてくれるないちゃんの腰をそっと抱き寄せながらゆっくりお話する
紫:ないちゃんが拾ってくれるまで僕才能ないんかなって落ち込んどったの。
紫:声が特別良いわけちゃうし、ラップもほら僕アホやん?だからあんま自信なくて
紫:もう歌い手終わりにしようって就活し始めたんよ。
紫:歌いたくて、賞賛されたくて仕方なかったけど喉を締めて沈んで何も無かったことにした。
紫:挑戦するんが怖くて、臆病やから一歩踏み出すのに躊躇って…そんな弱い僕を見つけて救ってくれたんがないちゃんやったんやで?
紫:一等星みたいにきらきら輝く笑顔見て「一緒に上目指したい」ってほんまに心の底から思った。
紫:ラップを初めて考察して長文で好きって送ってくれたないちゃんが今も大好きやし、ほんまに頼りにしてる
紫:メンバーが増えて他メンにも沢山褒められてリスナーさんにも褒められるようになったけど、今でもやっぱりないちゃんから貰ったリプもDMもスクショして宝物にしてる。
紫:一番嬉しかった。僕のラップを隅々までちゃんと読んでくれたんないちゃんが初めてやったから。
紫:だからこそっていうのはあれやけど、今度は僕がないちゃんを救いたい。
紫:ずっとずっと傍で臆病な僕の背中を押してくれたないちゃんの背中を今度は僕が押してあげたい。
紫:……だからお願い。
紫:ないちゃんだけが幸せになれるなんて思わないで。
ないちゃんは泣きながら、小さくうなずいた。
僕はその頷きを見て、やっと力が抜けたようにないちゃんの肩に額を預けた。
涙を見せないように。だけど、手だけは強く握りしめながら。
ソファに座り込むないこの隣で、僕はしばらく黙っていた。
泣き声が落ち着くのを待つように、握った手から逃げないように。
紫:…ないちゃん
小さな声で呼ぶ。返事はない。でも、手を握る力がほんの少し強くなった
紫:ないちゃんがどんだけボロボロでも、僕はそれ見て逃げたりしないから。
僕の声は震えていた。けど、僕が伝えたい言葉そのものを伝えられた
ないちゃんが顔を上げてくれた。
それに応じるように笑おうとしたけど泣きそうで、泣き顔を見せるわけにはいかないと涙を浮かべながら無理やり笑って見せた
紫:僕さ、強がるの下手だから、うまいこと言えへんけど……
言葉を探すみたいに唇を噛んで、
紫:ここにいてほしいって思ってる奴、ちゃんとおるから。僕もそうだし、他のやつもそう。……やから、お願いやからいなくならんで、、
やっぱり沈黙だった。
でもその沈黙すら受け止めるように、僕は手を握ったまま、そっと言葉を落とす。
紫:ないちゃんが壊れてても、笑えなくてもいい。……僕は隣にいる。
泣きながら、ないちゃんはやっと小さく「……ありがと」って呟いた。
僕はその声に微笑んで、ぎゅっと手を握り返した。
紫:どんな屈強なレンズを通して見ても、ないちゃんは僕の中ではずっと一等星やよ__。
終わり!!
ノベル慣れると楽だし楽しい!!
終盤レンズ要素なかったけど結構綺麗にかけてルンルンだが🤩🤩
5880文字でした対あり🤩🤩