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⚠︎あらすじ必読
「おう!!」
己の船長のその一声で黒に身を包んだいかにも不健康そうな男、「トラファルガー・ロー」という王下七武海の一人と同盟を結ぶことが決まった もっとも、本人に七武海を続ける意思はないらしいが
ナミさんによるとあの四皇の一角を落とそうという話らしい
(なんでもってうちの船長はそんなに首を突っ込みたがるのかね〜)
別に反対しているわけでは無いが シーザーにはムカついていたし寧ろカイドウの存在を知れた分好都合か?
(まあいずれはこうなった訳だ さてナミすわぁん♡とロビンちゅわん♡とその他でも呼びにいくとでもするか)
昼食の準備が終わった麦わらのコックは己を外したサニー号に乗船している皆のことを呼びにいく為にドアを開けようと手を伸ばした
ーー
「おーいと〜ら〜男」
「、、、、、」
「むっ!無視すんなよ!」
「、、俺がどうしたって俺の勝手だろ」
本当に面倒くさい どうして放っておいてくれないのだろうか
「なぁなぁ もう!!」
ボスッ
「取ったど〜!帽子返して欲しかったらこっちきてみろよ、、、、、トラ男?」
ザァッ 己の血の気が引いていくのが分かる
(怖いコワイ怖い怖いこわいこわいコワイ また消毒液を投げつけられるのか?また罵詈雑言を聞かなければならないのか?また消毒剤を撒かれるのか?ガスマスクをした人間に?嫌だ嫌だたすけてタスケテ助けて助けてコラさん!)
「ト ぉ、、、!、、、、、ラ男!、、、、、しっ、、しろ!」
声が聞こえる 嫌だ聞きたく無い サイレントかけてよ どんどん聞こえる声が大きくなってくる
「トラ男!!!!!!!!」
「かはっ ひゅっ ひっ ひえっ ひゅう がっ」
人を認識した途端過呼吸が起きた
「おい!トラ男しっかりしろ!っ!チョーパー!!」
「なんだ!!どうしたってトラ男!?」
「ひゅっ ひぅえ がはっ」
「トラ男落ち着け、俺の真似してみろ」
怖い怖い落ち着け呼吸ができないタスケテ大丈夫落ち着け俺また罵られる?大丈夫だもう治ったし髪も目も隠してある 目の前にいるのは善人だ 落ち着け落ち着け善人善人
「吸いすぎなんだもっと吐いてみて!吐いて〜吸って吐いて〜吸って」
「ひっ ふぅ はっ はあ ふぅ」
「!落ち着いたな!トラ男大丈夫か?」
「ああ すまない少し取り乱した」
帽子がある 被せてくれてたのか 気づかなかった
「トラ男〜大丈夫なのか?」
「ああ 気にしなくても大丈夫だ麦わら屋」
「ほんとか〜?」
「そうだよ!いきなり過呼吸を起こすなんて何かあったんじゃないか?」
「パンクハザードでの戦闘で少し怪我を負っただけだ」
「えー!?本当なのか!これも医者だから怪我したところみせてみろ!」
「いや大丈夫だ 俺も医者だ」
「、、、そうか でも何かあったら言えよ!」
「ああ、ありがとうなトニー屋」
「そんなに褒められても嬉しくねえぞコノヤロー」
独特な照れ方だな、、、少し落ち着いてきたな よかった
「トラ男!なんかあったら俺にも言えよ!!」
「!、、、わかったお気遣い感謝する 麦わら屋」
「おう!!」
「おーい野郎ども!!!!!!!!飯だぞ!!」
「飯〜?今行くぞ!!!!!」
相変わらず食べ物に目がないな、、、
「トラ男!行くぞサンジの飯は美味いんだ!」
「ああ 今行く」
ーー
(味しねぇ やっぱ飯は嫌いだ)
筋肉、体力をつける為に食すのはしょうがないと言えるがこの量は流石に多い
(、、、減らしてもらうか)
普段あまり食ってないから腹もいっぱいだ
「おい黒足屋」
「ん?なんだ?」
「明日からはおにぎりは1つでいい」
「っえ!?、、、不味かったか?梅干し入れてなかったと思うけど、、、、、」
「いやそういう訳ではない」
「じゃあなんだよ」
「普通に量が多い」
「?は?」
(今こいつはなんと言った 1つで量が多いだと!?)
「いやいやいや 1つだぞ!多くねぇだろうが」
「俺はプロテインも飲んでいる だから大丈夫だ」
「いや大丈夫じゃねぇだろ!?」
「俺は少食だ これくらい問題ない おやつもあるこの船では寧ろ多いぐらいだ」
「、、、そうか?でも俺はお前に飯食ってもらいてぇけどな」
「、、、あまり食えなくて悪かったな」
「?無理して食ってたのか?」
「まぁ多いなとは思っていた、、、、、」
(味覚障害のことは言わない 変に同情されても迷惑だしな)
「じゃあ小さくしてやるから2つは食えよ いいか2つだ!」
「小さくしてくれるなら、、、、、」
「ものわかりが良くて助かるぜ 次の飯楽しみにしてろよ!」
「ああ 楽しみにしてる」
「!おう!」
ーー
「じゃあトラ男君は船番よろしくね!」
そう言ってナミ屋、ロボ屋、ニコ屋、トニー屋、黒足屋、ゾロ屋、麦わら屋は船を降りていった
この島はみるからに栄えている 見聞色でも分かる通り平和な島だ
ナミ屋たちはそれぞれやりたいことーー買い出しなどをしににいったらしい
(、、、フレバンス)
かつての祖国もこのように栄えていた
だが国民皆が一斉に珀鉛病に感染し次々と人が死んでいった そしてそれをみた周辺諸国に感染症と勘違いされ鎖国された それから何日かして街に、村に、防護服を着た忌々しい海軍が乗り込んできた
そして一夜にして真っ白だった国は真っ赤に染まった
(ああ本当に忌々しい)
ドフラミンゴを倒す為に七武海になったが海軍本部は苦でしかなかった 本懐を遂げるという目標でなんとか耐えたが海軍の気配がずっとするというのは正直地獄だった 船に帰ったらすぐ風呂場に行き身体中をくまなく洗いまくった
(結局1回しか行かなかったな)
別に行かなくてもいい為、結局海軍本部には1度しか行かなかった
善人ぶってニコニコ愛想笑いをしてその仮面の下ではニヤニヤとみんなを嘲笑っている 海兵たちは人をも平気で殺せるのだ たとえそれが罪なき住民でも
(本当に反吐が出る)
情けない話だが正直怖い まあ愛想笑いをしてこそはいないものの俺も体のいい仮面を被ってその下で海兵どもを揶揄っているがな 馬鹿馬鹿しい話だ 俺だって恐怖の対象と同じように穢れていて醜いというのに
ーー
「だっだいま〜!!」「ただいま!エッエッエッ」「楽しかったぜスーパー☆」
街に行っていた奴らが帰ってきた そいつらに船に残っていた鼻屋が質問する
「また何か問題でも起こしたのか?」
「いえ 今日は特になかったわ ふふっ」
「お!珍しいな!」
「良かったですねヨホホ」
珍しいのはどうかと思うが何もなかったのはいいだろう
(麦わら屋っていかにも問題児って感じだもんな)
「あ!トラ男!これやる!」「俺たちからのプレゼントだエッエッエッ」
そう言って麦わら屋が俺の前に色褪せた花束を差し出した もっとも俺にはそう見えるだけで本来は綺麗に彩られていると思うが せっかく渡してくれているのによくみえないのが申し訳ない
「、、、いいのか?」
本当に俺が受け取っていいのだろうか こんな汚い手で
「ああ!俺がお前にあげたいんだ」
「俺もだぞ!」
「!、、、ああ頂くとする ありがとうな麦わら屋、トニー屋」
これでこいつらに感謝するのは何度目になるのだろう 俺にも贈り物をしてくれるところが素直に嬉しくてつい口元が緩んだ
「ニシシ!」
「そんなに褒められても嬉しくねえぞコノヤロー」
この照れ方をみるのも何度目になるのだろうか
トニー屋は笑い方も照れ方も可愛いから見てて面白い ドレスローザに着くまでのひと時、最後のひと時ぐらいこんなんでもいいのではないか
「ふふっ楽しそうね」「も〜ルフィったらあんなに懐いちゃって」「あちらの船長さんにも何か惹かれるものがあるのかしらね」「あとで花のお金請求してやるんだから!」
その頃麦わらの紅一点二人、、、いやこの場合は紅二点というべきか?まあいいその二人は己の船の船長、船医と同盟相手の海賊が戯れているのを眺めながらお茶会を楽しそうにしていたとかしていなかったとか
ーー
生きてしまった そう生きてしまったのだ、、、ああ!どうしよう!カイドウ戦で死んでしまおうか、、、でもそれはそれで腹が立つな
「うわーん龍之介ぇぇえ」「うぉぉおお前は男だぜぇ!!」
ああそういえば、ここには龍できたのだった、、、絵でできた ああうるせぇ
「おい 早く行くぞ」
「!トラ男!」「お前ハクジョーだな!」
「はぁ ああ薄情だよ 置いてくぞ」
「あ!っおいちょっと待てよトラ男!!ゾロ!!おいお前ら!行くぞ」
「おう!」「ええ」「じゃあな龍之介ぇ」
「よし!!ゾウだ〜!!!」
ーー
俺はいま麦わらの一味と歩いている なぜかというと俺のクルーを手っ取り早く紹介する為だ
「っ〜〜!船長ぉぉおぉぉぉ!!!!!!!!」
「!」
「おいお前ら!船長が来たぞ!」「うおぉおぉおぉぉお!!!!!」「帰ってくるって信じてましたよ!」「なんで置き手紙1つで出ていっちゃうんですか!」
(なんか死のうとしてたの悪いな、、、、、まぁまたすぐ死ぬつもりだが)
「ああ悪かった」
「「「船長の声だぁぁぁぁああ!!フゥゥうぅ!!」」」
「、、、おいお前ら」
「あの、、、トラ男、、ちょっといい?」
「?なんだナミ屋」
「あの、、、トラ男君って置き手紙1つで自船を出ていったの?」
「いやまさかそんなことないだろ、、、、いやないよな?」
「ああそうだが」
「ちょっとウソップ!あったんだけど!」
「いや置き手紙一つってそりゃこんな叫びますわ、、、」
「?」
何か問題でもあったのだろうか
「お前らの船長も大変だな」
「ルフィとは違うと思ってたのに」
「おい あのバカザルと一緒にするな」
「そうだぞ!船長は凄いんだぞ!!」
「おい!バカってなんだバカって俺はバカじゃねぇぞ!」
「麦わら屋 お前はバカだ」
「っな!」
「もうこの話は終いだ」
「おい!無かったことにすんな」
「ルフィ諦めなさい、、あなたは馬鹿よ」「俺たちにはどうしようもない事実だ、、、!」
「お前らシツレーだなぁ」
「おいお前ら」
「?なんすかキャプテン?」
「ベポは何処だ?」
「あっ!ベポなら食料取りに行ってます!もうすぐ帰ってくるかと、、、」
「そうか」
「あ!キャプテン!?帰ってきてたの〜?!!」
「噂をすればですね」
「キャプテ〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボフッ
ベポが船長に抱きついた、、、あ 船長の帽子が、、帽子ぃぃいぃぃい!!?
「ただぃま、、、ひゅっ」
「⁉︎キャプテンごめん!これ帽子!大丈夫?ごめんね!落ち着いて大丈夫だから俺たちがいるから落ち着いて深呼吸して?ほら僕の真似してひゅーはーひゅーはー」
「ひゅーはーひゅーはー」
「落ち着いた?ごめんねキャプテン><」
「ふぅーふぅーああ、俺も気を抜いていた、、、迷惑かけた、、悪いもう大丈夫だ」
「!迷惑じゃないよ 俺のせいだし、、、俺もごめんね」
「ベポだけが悪いわけじゃない 気にするな」
「、、、うん」
「っほら元気だせ」
はぁぁぁああ 良かった〜〜 キャプテン髪少し白くなってた毛ど大丈夫かな?戦ってたらしいから染めるの忘れたんかな?あとで染めてあっげよ♪
「お話中悪いんだけど、、、大丈夫?なんか呼吸上手くできてないみたいだったけど、、、」
「っ!そうだぞ!何かあったら俺に言えって言っただろ!」
「、、、お気遣い感謝する ナミ屋、トニー屋俺は大丈夫だ」
「っでも!」
「そうだぜ、いきなり呼吸がうまくいかなくなることなんかあるか?」
「本当に大丈夫か?今日は粥にしとくか?」
「、、、お前らは本当にお人好しだな」
「そうだぞ!俺はオヒトヨシだ!」
「いやお前お人好しの意味わかってないだろヾ(-_-;) オイオイ…」
「、、、、、俺は大丈夫だ これは一種のPTSDだ
「「「ぴぃーてぃーえすでぃー?」」」
あ、船長教えちゃうんだ
「別名心的外傷後ストレス障害といって、ひどく衝撃的な出来事ーートラウマを体験した後、1か月以上の時間が過ぎても、その時の体験や記憶を無意識に思い出したり、夢に見たりすることなどが続いて日常生活に支障が出ることを指すんだ」
「ああ その通りだ」
「ん?じゃあ何がトラ男とそのぴぃーてぃえすでぃー?だったんだ?」
「、、、、、帽子」
「帽子だぁ?」「そりゃまたなんで」「?」
「、、、帽子を不本意で脱がされるのがダメだ」
「!じゃあサニー号で!」
「ああ、あの時過呼吸になった訳はそういうことだと」
「っトラ男ごめんなぁ もう2度とやんねぇ!」
「?何かあったのか?」「どうゆうこと?」
「俺、遊びて一回トラ男の帽子取っちまったんだ、、、それで、、」
「別に気にしてねぇよ」
「トラ男でももう2度とやらねぇから!ほら指切り!!」
「、、、」
船長が手を差し出した
「ニシシ!」
麦わらと指切りをした
「、、、もう2度とするんじゃねぇ」
「おう!」
ーー
「トラ男君にもトラウマがあったのね〜」
「彼、ああみえて割と不安定なとこあるのよ」
「え!そうなの?」
「ロビンはよくみてんな〜 俺気づかなかったぜ」
「ふふっ ありがとウソップ」
「でも帽子かぁ、、、」
「?何かあるの?」
「私さ、小さい頃髪の毛がオレンジなの嫌で帽子で隠してたんだよね」
「ナミさんの髪はいつでも綺麗ですよ〜♡♡!!!!!!!!」
「ふふふ、ありがとサンジ君 それでね?トラ男君の帽子が脱げた時に見えちゃったの」
「、、、何が見えたんだ?」ゴクリ
「白い髪」
「白い髪?」
「うん 髪の毛のつむじあたり?が白くなっててそれをみられるのが嫌だったんじゃないかな〜って」
「私にはわからないけど多分そうなんじゃないかしら?」
「ロビンもそう思う?」
「ええ でもこれ以上人の過去を深掘りする必要はないわ」
「!それもそうね!」
「ええ ふふっ」
「よし!ロビン、サンジ君、ウソップ!ワンダの家に戻るわよ!」
「は〜〜いナミさ〜〜〜ん♡♡♡今行きま〜〜す!!」
麦わらの一味の航海士、考古学者、コック、狙撃手は元気に走り出した
ーー 後日談 (復讐ルート)⚠︎わかりづらいです
もう本懐は遂げた、、、同盟を組んだ理由ーーカイドウも倒した もういいだろう 俺が死んでも誰も困らない クルーはベポ以外顔が割れていないし、一人でも稼げるようにしてある、、、もう疲れた 帰ろう
(これで最後だ)
ブゥゥン 少し青みがかった半透明な半円が大きく広がった
!隣の島にどどいた!
「ルーム”シャンブルズ”」
(じゃあな、、お前ら)
白の布地に黒い斑点模様の帽子を被った青年は何処かえ消えてしまった
ーー
「今日でハートの海賊団は解散だ」
「っえ?」
「は?おいペンギンどういうつもりだ!」
「船長はどう思ってるだそのこと!」
「、、、、、これをみてくれ」
そういってペンギンが差し出してきたのは一つの手紙
『今日でハートの海賊団は解散だ。今まで世話になった。俺の机にゾウにいるやつのビブルカードと4つのエターナルポースが置いてある。赤色の縁のやつは先日王族を治療した「サンフト」に繋がっている。心優しい人ばかりだ。すぐ住まわせてくれるだろう。青の縁のやつは医療に特化した建物が多い「アズト」に繋がっている。医療を学びたい、続けたいやつはここにいくといい。緑の縁のやつは「フレドリッチ」に繋がっている。のどかな場所で村が数個あるだけのとこだ。のんびり過ごしたいやつはそこにいくといい。黄色の縁のやつは「カルト」に繋がっている。ちょうどいい涼しさで過ごしやすい。保有している湖も数個あるから魚も釣りやすい。北の海育ちのやつは過ごしやすいはずだ。このうちのどこかに各自行ってくれ。そこで幸せに生きてくれ。ベポ以外は顔は割れていないから過ごしやすいはずだ。間違っても今まで使っていたつなぎは着るなよ。旗も畳め。ポラータングはジョリーロジャーを塗りつぶしたならどう使ってもいい。まあ「ハートの海賊団」と誤認されそうだからあまり使わないでほしいが。ともかくこういうことだ。今までありがとう。最高の仲間たち。 ロー』
「、、、は?」「えっこれどういう」「船長、、、、、?」
「おい!ペンギンっ!これどうゆうことだよ!!?」
「俺もわかんないんだよ!!」
「っ!」
「朝起きたらこの手紙が机に置かれてたんだ!!多分シャンブルズでどこかに、、、」
「っクソ!あの時と同じだ、、、!また一人で」
「でも前回と違ってこれは解散命令だ」
「!」
「今の俺たちができることは船長の命令を聞くこと、、、違うか?」
「、、、、、いや、あってる」
「だろ?船長が何をしようと俺は船長についていくだけだ」
「ああ!よし!みんな聞いたか?」
「「「おう!!!!!!!!」」」
「なら各自行きたいとこを選べ!」
「「「アイアイ!」」」
ーー
ここは海軍本部
カツカツ
誰かの足音がこだまする
(ああ 忌々しい、、、、、!!)
あの青年だ 彼は先日まで海賊だった「トラファルガー・ロー」 そのような人物が一体ここで何をしているのだろうか
(壊す壊す壊す壊す壊す壊す!!!!!!!!)
ムカつくムカつく!ああ!気持ち悪い!だが、今日は壊すためにここに来たのだ 髪も染めず、カラコンもつけず すぐ死ぬのは分かってる
(でも、できる限り殺し尽くす)
死ぬ前に、一人でもクソ野郎どもを葬り去ってやる!道連れにしてやる!
よしっ!いくぞ!!
青年は建物から飛び降りた
ーー
バッコン ゴワァン ドゴォォオン バァン
(何が起きている、、、、!?)
突如海軍本部が崩壊を始めた 海兵たちはパニックになっている
コンコン
「っ失礼します!サカズキ元帥緊急です!今毒ガスが撒かれたと、、、!」
「なにぃ?」
「今のところの崩壊状況はこの紙にまとめられてます!」
「よこさんか」
「どうぞ!」
(?なんじゃこれはぁ 建物の崩壊、炎の広がり、死傷者全てのものり得ない数になっている)
「誰がこんなことをしたのか分かっているのか?」
「いいえ!現状ではまだ、、、」
「チッ!」
無能が、、、
「わしが出るでぇ」
「っはい!こちらにどうぞ!」
建物からでた瞬間まず見えてきたのは地獄だった
(ここが海軍本部じゃと?)
壊れて燃えた建物、人 空が見えないような煙 聞こえる悲鳴
(いったい何があったんじゃけぇ)
「っでてこい!!これをやった元凶め!!ワシが殺りかえしてやるは!!!!!!!!」
シュウィン
視界が曲がった いや、、首が落ちたのだ
「キャハハハハハハハハハハハ」
上の方から耳障りな笑い声が聞こえる
「だれじゃおまえ」
くっそ 能力が使えない 倦怠感もある 海楼石でもつけられたか、、、、、
ヒョイ
片手で己の首が持ち上げられた
「っトラファルガァァア!!!!!!!!」
ワシの目の前にいたのはよく手配書で見る顔だった だが髪も、目も、記憶より白みがかっている
「お前がやったんか!!あ?」
「ハハハ ああそうだ 俺がやった!!!!!!!!」
(こいつにこんな力が、、、)
「ああ 惨めだなぁ ククク 自業自得だけ ハハハ」
「自業自得じゃとぉ?」
「お前なら知ってるかな、、、、、俺はフレバンスの生き残りだ」
「!」
「いいねぇその驚いた顔 それでも元帥か?」
「お前らはモンスターじゃ 駆除して当然だった むしろ感謝されたじゃけぇ」
「あ”?」
「お前がこんなことしでかしとるっちゅう時点でおまんら『化け物』じゃ」
「、、、、、俺のせいだと?」
「お前のおかげで確実に『化け物』になったな」
「っ違う!違う違う俺たちは人間だ!黙れ!!喋るな!!違うと言え!!!!!!!!」
「お前らは「化け物」じゃけぇ!!!」
ぐちゃぐちゃ ごぼっ げちゃあ べちゃ ぐあっぁああ ギリッ ザクッザクッ
「あ、殺しちゃった」
まぁあいつが悪いからいっか
ーー
『海軍本部1日にして壊滅!?サカズキ元帥死亡 首謀者は元七武海トラファルガー・ロー!?』という新聞が世界中を駆け回った
「あ、はいこれベリー」
ニュースクルーにきちんと値切ったベリーを渡して新聞を受け取る
「、、、、、ぇ?」
バタバタバタ
「みんなっ!!!!」
「ナミさんどうしたんだ!」「っおい大丈夫か?」「そんなに勢い余ってどうした!!?!」
「っそれがトラ男君が、、、!」
そう言って私は新聞を机に広げた
「∑なんだこれ!!!?」「トラ男がやったのかよこれ、、、」「結構悲惨だな、、」「嘘だろ?」
「トラ男がこんなことする訳ねぇだろ!!!!!!!!」
「おいキャプテン!トラ男の船に電伝虫掛けるぞ!」
「!おう!頼むサンジ!」
プルルルル プルルルル ガチャ
「?誰だ?」
「こちらサンジ 麦わらのコックだ」
「、、、っ麦わら はぁ新聞のことだろ?」
「っ!ああ!ある本当なのか?」
「ああ、、、多分」
「っ多分ってどういうことだよ!」
「実は1週間ほど前、ハートの海賊団は解散したんだ」
「解散、、、、、?」
「ああ」
「そりゃなんでまた」
「そこまでは言えないっていう気理由も分からない ある日突然言い渡されたんだ」
「ある日突然、、、」
「まぁだから俺たちはわからない 力になれなくてごめん」
「いいよ お前らもローが何処にいるかわからなくて不安な時期だっただろう?悪い」
「いいよ別に でもキャプテンには海軍本部を壊す動機があるからないとは言い切れない」
「同期?」
「うん何かはキャプテンのプライバシーに関するから言えないけど」
「大丈夫だ!ありがとう助かった!」
「ああ!」
「じゃあな」
「おう!」
「動機があるって言ってたわね、、、」
「可能性が無いとは言い切れない、、か」
「あ!俺トラ男のビブルカード持ってるぞ!」
「「「それを早く言わんか〜〜〜〜〜!!!!!!!!」」」
「あてっ よし!!じゃあトラ男にあいにいくぞおぉぉお!!!!」
「「「おう!!」」」「展開はやっ」「ふふっ」
ーー
俺は今無人島にいる ここで余生を楽しむのである もう復讐もしたしな!満足とは言えないが、、、あれ以上あそこにとどまるのは危険だった
(コラさん、、、ごめん)
復讐=コラさんへの冒涜ということになる だが、俺はやってしまった でもDRで生き残ってしまったんだ、しょうがない、フレバンスで亡くなった皆んなと俺の自己満のため そう言い訳する
(よし!水やり行くか!)
俺は今野菜を育てている 成長しきるのが楽しみだ
「トラ男〜〜〜!!!!!!!!」
「!?」
は?麦わら屋?見聞色広げとくべきだったか、、、!
「おい!逃げんな!ゴムゴムの〜!!!!!!!!」
「うわっ!」
肩に手が置かれた
「ちょっちょっと待て〜!?!?!!!」
「つーかまえた」
ゴンっ
「ってー!!」
麦わら屋がそのまま足を浮かせて突撃きてきた
「おいテメェどういう了見だ!」
「確かめにきた!」
「はぁ?」
「そうだ!ローアレはお前がやったのか?」「そうだそうだ!ロー君本当に君がやったのかね!」「おいウソップ喋り方どうした」
「アレってなんだよアレって」
「海軍本部のことだ!!」
「海軍本部?、、、ああ俺が壊したってやつか」
「ああ!お前がやったのか?」
「ああ そうだニヤッ」
「!なんで!」
「別にどうだっていいだろう」
「よくねぇ!人が死んでんだぞ!」「そうだそうだ!」「おいウルセェ バシッ」「あてっ」
「いいだろ どうせあいつらは『化け物』だ」
「っ!トラ男!どうしちまったんだよ!!」
「?」
「そうだよ!お前そんなんじゃなかっただろ?子供達も治してくれたし!」
「、、、トニー屋、生憎俺は初めからこんなんだ」
「!嘘だ!」
「ハッほざけ 勝手な理想を押し付けといて悲しんでんなよ」
「ちょっとそれは!」
「なんだ?俺がやってないとでも思ってたのか?笑えるな」
「ああ!信じてた」
「!ハハハハッ ふふっ」
「何がおかしい!」「俺、、、なんかトラ男が怖ぇ」「右に同じく ひえぇ」
「さっきも言った通りお前らは勝手な理想を俺に押し付けているだけだ これは菌を駆除しただけだ」
「さっきからなんなんだよ、、、!」
「ん?」
「人間が、生き物が無差別に殺されていいわけないだろ!」
「別に無差別じゃないし、、、俺が殺したのは『化け物』だけだ」
「それも!さっきから人のことを『化け物』『菌』って!馬鹿にするなよ!」
「ああ 俺もそう思う 人を無差別に『化け物』『菌』といって駆除するのは間違いだ!」
「!じゃあ!」「なら!」「っトラ男君!」
「でもあいつらは正真正銘の『化け物』で『菌』なんだ だから俺が駆除してやったんだ 感謝してほしいくらいだ、、、いらないが」
バシン
「ってぇ」
ボコっ がぼっ ぐはっ ゴポ
「おい何する麦わら屋」
麦わら屋に殴られた、、、割と痛い
「おまえ自分が何言ってるのかわからないのか?!目覚ましてくれよ!」
「とっくに冷めてるが」
「っ!」
ひそひそ 「ねぇトラ男君の髪、、、」「白いわね」「あいつまだジジイじゃないだろ」
「っ!?おいどけ麦わら屋!!!」
「いやだ!!!!!!!!トラ男が分かってくれるまで退かねぇ!!!!!!!!」
「っじゃあ かはっ ひゅっ ぼぅし ああ 嫌だ ぼうしぃ 麦わらゃあ」
「!わ、悪い!」
「ルフィ待て、帽子をとりあげればトラ男は俺たちに勝てないんじゃないのか?」「そうだ!その手があった!別に帽子がなくても過呼吸は治るんだろ?」「じゃあそれを取引にあげれば!」
「っごめんなさい ”シエンフルール”」
「っ!なんで!むぃわらゃあ ひゅっ いやらぁ ぼぅし やめれぇ ひゅっ かはっ」
「ルフィちょっと退いて!トラ男落ち着け」
〜〜
あれからトニー屋のおかげで落ち着けたものの気絶してしまった
そして気がついたら麦わら屋の船のマストにくくりつけられていた
「あ!トラ男気づいたぞ!」
「チッ」
「舌打ちしないでくれる」
「嫌だね」
「あらそう、”セイスフルール”でも私はあなたをどうとでもできるわよ?」
「はぁ やらかしたなぁ」
「んじゃ!尋問を始めるわよ!」
「?尋問?」
「ここに空の瓶があるでしょ?ここには心の声が具現化する薬が入っていたの、それをトラ男君が気絶している間に飲まさせてもらったわ!トラ男君にに私たちが質問するから答えてね!」
「嘘をついたら?」
「もちろんお仕置きよ!うちのクルーが強いのはあなたも知ってるでしょ?」
「、、、ああ分かった」
「話がはやくて助かるわ!じゃあ順番に質問していくわね!サンジ君!」
「は〜いナミさぁん♡承りました〜♡♡」
こんなんで大丈夫なのか、、、
「おい!おまえの心声みえてるんだからな!」
ああそういえばそうだった
「じゃあ質問だ なぜ海軍本部に乗り込んだ?」
「なぜって、、そりゃあ、、、あいつらが俺を『化け物』と呼んだからだ」
「『化け物』?」
「ああ、サカズキも死ぬ時俺を『化け物』だと罵って死んだ」
あいつらの方がよっぽど化け物だというのに
「でも海軍本部に乗り込んできたやつのことだろ?そりゃあ『化け物』と呼ばれても不思議じゃ」
「違う!!」
違う違う違う!!
「!?どうゆうことだ、、?」
「っあいつらは俺の家族を、友達を!シスターを!みんなみんな『化け物』って言ったんだ!」
ああ忌々しい くそっ!くそ!なんでなんでみんな人間なのに、、なのに!!ギリィ
「おいそりゃあどうゆうことだ?」「そいつらって多分一般市民だよな?」「海軍がそんなことを、、、?」
「どうゆうことって!そのまんまだよ!みんなを貶したんだ!っ!反省もしないで!むしろ感謝されるべきだと、、、!」
「反省?」
「みんなみんなみんなみんなみんな!!海軍に殺された、、、!」
「!」
「売店のおばさんも、お花屋さんのおじいさんも、友達も、シスターも、家族さえも!国ごと俺以外殺したんだ!!」
あいつらは悪魔だ化け物だ!!!!!!!!
「マジかよ」「うそ、、」「おいおい冗談キツいぜ」「少し同情しちまう」「ひどいっ!」
「だから!だから!許せなくて、、、、、やった」
「そういうことだったのか、、、過去を抉って悪かった」
「ふぅ お前が謝ることではない 少し感情的になった」
なんか一緒に別の薬でも盛られたか?
「ああ悪い自白剤を少々、、」
「ああそういうことが」
「ああ」
「トラ男!!!!!!!!」
麦わら屋?
「それはそいつらが悪い!俺だって家族が、友達が、仲間が殺されたら許せない!!でももう!誰も殺さないでくれ、、、」
「、、、、、俺は海賊だぞ?」
「でももう辞めたんだろ?」
ああそうだった
「分かった」
「!ほんとか!」
「ああ 俺の心臓を預ける 俺が嘘をついたら戸惑いなく潰してくれて構わない」
別に死んでも構わないしな あ、、聞こえてるんだっけ?まぁいいや
「いらねぇ」
「?」
「そんなのいらねぇ!俺はトラ男を信じる!!」
要らねぇ!?俺の精一杯の信頼の証だぞ、、、
「おいおいいのかよルフィ」「それで精一杯、、」「チャンスだぞ!」
「ああいらねぇ!だけどトラ男!指切りだ!」
「指切り?」
「おう!」
「分かった、、、その前に縄を解いてくれ 指切りができん」
「ええ分かったわ ふふっ」
何笑ってやがる
〜〜
あの後指切りをして、薬を解毒する薬を飲んだ ラミたちには悪いけどもう復讐はしないつもりだ
ごめんねシスターごめんねみんなごめんね父様ごめんね母様ごめんねラミ でも俺は前に進んでいく
〜〜
「お〜いトラ男!!!!!!!!」
あれから二週間、俺は麦わら屋、、ゴホン もといルフィの船に乗ることになった
「麦、ルフィなんだ?」
「飯の時間だ!はやくこいよ!」
船に乗るに至って俺の過去を話したが何故か泣きながら聞いてくれた
(泣く必要あったか?よくわからない、、、)
髪が白いことも目の色素がほとんどないことも清く受け入れてくれた
そして飯はリハビリをするという黒、サンジの意見にみんなが乗っかってリハビリすることになった
まだあまり治ってないけど周りが騒がしいから飯の時間は割と好きだ そしてたまに元クルーの奴らと電伝虫越しに会話をする とても楽しい ああ
(俺って幸せだな)
俺なんかが幸せになっていいのか でもルフィが幸せになってくれというなら俺は
ーーーーその期待に応えようーーーー
「?トラ男?はやくこいよ!」
「ああ 今行くキャプテン」
「!ニシシッ!おう!」
fin.