TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する





涼ちゃんと別れてから10分ほど経ったころだった。上着のポケットに入れたスマホから通知の音がした。俺はすぐにメールアプリを開く。するとそこには、元貴からの返信がきていた。




『いいよ』


『今日とかどう?』




元貴の返信を見て、俺はすぐにこう返した。




『じゃあ19時にいつもの居酒屋で』




このあとは特に予定もないし、できるだけ早く話した方がいいだろう。俺は家に帰ることなく、そのまま居酒屋へと直行した。

























辺りは暗くなり、街灯がよく目立つ時間。居酒屋の提灯の暖かい明かりが目に入ると、人々の笑い合う声が聞こえてくる。俺は居酒屋の引き戸を引き、店内に入る。




「いらっしゃいませ!何名様ですか?」




「2名で」




店に入るなり、高いポニーテールがよく似合った、まさにアルバイトって感じの女性が出向いてくれた。女性は「奥の席にどうぞ!」とペンを握った手で、店の奥の仕切りの着いた小さな向かい席を示した。



席に着くなり、品書きでも見ようと、テーブルの上に置かれた品書きを取ろうとしたその時。引き戸が開くのとともに、グレーのパーカーを着た元貴が店に入ってくる。元貴は店員に話しかけられるなり、俺を探すように店内を見回す。俺が小さく手を上げると、すぐに気づいたようで、店員に伝え、こちらにトコトコとやってくる。




「お待たせ」




元貴は俺の向かいの席に腰を下ろす。



なんだか落ち着かない。


元貴になんて言えばいいんだっけ?最近彼女さんとどんな調子か聞くのと、彼女さんのこと本当はどう思っているのかと…あとそれと……。頭の中で会話のレパートリーがぐるぐると渦を巻く。なかなか喋り出さない俺を他所に、元貴はなにやら品書きを眺めている。




「んー、何飲もっかな」


「若井はお酒弱いし、ノンアル?」




元貴の視線が品書きから、俺の方へ向けられる。顎に手をつき、無意識の上目遣い。そんな仕草に、内心ドキッとしながら、俺はなんとか気まづい空気を作らないよう、元貴からの問いに答える。




「ノンアル……にしよっかな!」




「別にアルコール飲んでもいいけど、若井絶対めんどくさくなるよね〜」




元貴は品書きを元の位置に戻すなり、厨房側の方へ「すみません」と店員を呼ぶ。



確かに、俺はものすごくお酒が弱い。少し飲んだだけでもすぐに眠気がくるし、沢山飲んだ日なんかは記憶が飛んでしまう。今日はちゃんと元貴の話を聞く。それで、元貴のこと、俺がサポートしなきゃ。だから今日は絶対に記憶なんて飛ばせられない。




「……で?何から話すの?」




元貴が腕をのばしながら、ラフな感じで聞いてくる。この様子からは、特に疲れてるような、悩んでいるようなものは感じない。でも、元貴のことだから。上手く隠しているのかもしれない。俺は机の下で、ぎゅっと拳を握り、元貴と目を合わせる。




「元貴……最近、彼女さんとどう?」




俺の問いかけに、元貴は一瞬ぽかんとした顔をするも、すぐに少し顔を背けて吹き出す。




「前置きもなしに本題入る人いる?」




「ぇ…あ、ごめん!突然すぎた……?」




別に?、と元貴はお冷のグラスを持ち、氷をカラカラと鳴らしながら言う。



読めない。元貴の今の感情が全く読めない。特に感情的な声色でもないし、目を泳がせることもない。ただ、俺の様子を伺っているような、逆に俺の感情、考えを探っているような感じがする。




「…で?俺と彼女の何が聞きたいの?」




元貴の瞳は、俺の方を見て動かない。




怒ってはいない、どちらかと言えば会話を楽しんでいる感じなのに、何故か圧を感じる。発しようとする言葉が、全て喉の奥で止まってしまう。こんなんじゃダメだ。元貴のプライベートのことを聞けて、それを支えられるのは、同級生であって”親友”の俺だけなんだから。




「その……元貴は彼女さんのこと……どう思ってるの?」




「っ…どう思ってるって……」




元貴は少し困ったように笑う。



直球すぎたかな?やっぱり元貴の言うように、段階をつけた方が良かったかな?



元貴が口を開いたその時。




「お待たせしました〜!ノンアルビール2杯と、焼き鳥タレのネギまです!」




入店した時も対応してくれたアルバイト風な女の子が、片手にジョッキ2本、もう片方の手に焼き鳥のお皿を持ってやってくる。




「お、ありがとうございまーす」




元貴はすぐにテーブルに乗せていた手をどけ、小さく姿勢を正す。



あと少しだったのに。また話がそれたらどうしよう。ここまで勇気出したのに……。



































- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄



ちょっとだけお久しぶりです!

最近インフルに感染してトホホな作者です🥵もう喉がめちゃくちゃ痛くて!!のど飴買っとけばよかったな、なんて何度も後悔しました🥲💭最近ようやく熱が微熱と平熱を行ったり来たりみたいな感じになってきて、少しずつ回復してます!!


あとものすごい話していいですか?😏✨実は作者、初の長編作品書いてます!!学パロっていうのかな?高校生の若井さんのお話なんですけど、めちゃくちゃ頑張って書いてます!詳しいことはまだ何も言えませんけど、とにかくめっちゃ頑張ってます!笑 多分ボツ作にはならないと思うので、気長に待っててくれると嬉しいです😌💫


ではまた次のお話で^^


NEXT ▶︎ ♡1,000

この作品はいかがでしたか?

1,254

コメント

7

ユーザー

やっぱ若さん受けはヤンキー受けに近いくらいの栄養素があると思うんですよね🤔(遅コメすみません)

ユーザー

・・・わぁ、すきすぎます 店員さんが彼女さんに見えてしまって話に集中できないです 不器用わかさんほんとにかわいい 大森さんもかっこいいです 好きな連載が増えてしまった ふぉろーしつれいします✨️

ユーザー

若いさん、、不器用でかわいいですね🙃🙃

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚