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#挿絵
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コメント
1件
うわ…これ、読んでて胸がぎゅっとなった。 「空へ行った」「屋上から」って、はっきり書かずに伝えてくるところが逆に刺さるわ。長袖とか包帯の伏線も切なかった。主人公にできたのが「いつも通り話すことだけ」っていう無力感、すごく伝わってきた。涙でぐちゃぐちゃになりながら空に手を振るラスト、静かで美しくて苦しかった…。続きも読むつもり。
しんゆうわそらがすきだった
おきにいりのえほんはくものえほん
いっしょにおそとであそぶときわ
あのくもわなににみえるかふたりではなした
ぼくね、おおきくなったらおそらにいきたい!
しんゆうはぼくにそういった
親友は空がすきだった
どれだけ暑い日だとしても長そでばかり着るようになった彼はあいかわらず空の本を読んでいた。目をかがやかせて読んでいた。ときどきぼくに天気や雲の豆知識を教えてくれた。
親友は空が好きだった。
彼は窓際の席から空を見ていた。ゆったりと流れる雲を眺めていた。手元には空の本。最近表情が硬い。僕と話す時も無理に笑っているようだった。制服の袖から包帯が見えた気がした。彼は帰宅が一番憂鬱だと言っていた。いっそのこと空に行けたらなぁ…と呟いた。僕に出来たのは、いつもと同じように彼と話すことだけだった。
翌月、親友は空へ行った。
屋上から行ったらしい。
僕は涙が止まらなかった。
僕は空に手を振った。
涙でぐちゃぐちゃの顔のまま手を振った。
彼が自由に過ごしているであろう空へ。
彼が大好きだった空へ。