テラーノベル
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ある日の帰り道。
私はいつも通り、帰り道を歩いていた。だけど、見たことのないはずの道を見つけた。
まるで、『助けて』と叫んでいるように。
懐かしさと、怖さと、使命感に襲われて迷った。普通だったら、迷わないはずなのに。
私は本好きの高校二年生。のはずなのに見たことないはずの道に足を伸ばして、落ちていた。
底は無く、ただの穴では無いことは直ぐに分かった。普通は、分からないはずなのに、何故か直ぐに受け入れられた。
❁
「……か……遥香。起きて」
女性の声が聞こえた。
聞いたことあるけど、知らない声。
……なぜだろう?
私がゆっくりと目を開けると、金髪で、緑色の瞳の女性が私の事を心配そうに見ていた。
「……ん……え? 誰……」
「……落ち着いて聞いて。貴女の名前は今からネネよ。こっちへ来て」
私はそう言われながら、腕を引っ張られた。
名前を改名……連れ去り……は? 誰?
見たことないはずなのに、不思議と道が分かった。
……何? 本の中?
「あはは。説明不足でごめんね。でも、必ず助けてあげる」
助けてあげる……?
そんな危険な状況なの?
「私は、リオンって言うの」
「あの、リオンさん。私は何故こんな事に……」
私が頑張って付いていっているのをよそに、口を開いた。
「貴女にとっては、ここは異世界だね。そして、貴女はここで異世界人扱いされる」
は、はぁ……?
異世界に、異世界人?
どんな状況?
「ま、混乱してるだろうから……こっち! 急いで」
「あ、はい!」
そう返事しながら私は全力疾走した。
大きな門を潜って、大きな扉を通って……お城の中へ着いた。
は? ここは……そして、リオンさんは何者?
「あの、ここは……?」
召使いみたいな人や、騎士みたいな人、魔道士みたいな人、全てファンタジーの中みたいだった。
「王城の中よ」
「お、王城……」
私は思わず声を零してしまった。
「そういえば言ってなかったけど、私跡継ぎなの」
あ、跡継ぎ……
今のところこの人たちから見て私は、国を跡継ぎするお嬢様が連れてきた変人?
「え……?」
私が呆けていると、リオンさんが「この人が私の護衛の、サクヤ。とっても強いの」と騎士一人を紹介した。
サクヤさんと呼ばれる人はあまり乗り気では無く、軽く頭を下げただけだった。
「じゃあ、貴女の部屋に案内するね」
え? 部屋……?
早くない?
うん。これは夢だろう。きっと夢。
部屋に案内されると、休んでおいてと言われ、出て行った。
試しにポッケに入っていたスマホを開いたけど、フリーズして動かない……って事は無かった。ただ単に、圏外ってだけで写真も撮れる。
頬をつねっても痛いし、本当に城だし……何これ?
部屋、絶対に前から準備されてたよね? それとも客室?
それに、丁度、王女が通ったって……絶対連れて帰らないし。それに、名前を知られてたし。どこの馬の骨だか知らないけれど、色々と起きすぎて頭、ショート中。
私は、自分の事を思い出した。
一人暮らしの高校二年生。桜庭遥香。
両親を亡くし、兄は行方不明。
小学校高学年の時は私も行方不明だった。その時の記憶はぽっかりと空いている。
ぼんやりと考えていると、黒いモヤが扉の下から火事の時のように私の部屋に入っていた。
「何これっ!」
私は急いで、パーカーで払おうとするけど迫ってくるばかり。焦げ臭くも無い。
何よ。
知らない人からの改名に、急にきたお城で火事もどきに、ラノベのような異世界やら、国の跡継ぎの王女? 何が起こってるの?
ラノベの世界じゃないんだから、いい加減に出来ないの? ムカつく……
「このっ!」
私がパーカーを振り回していると、リオンが勢い良く扉を開けた。
それと同時に「ネネっ! その霧に触れちゃ駄目っ!」という声が響いた。
「え? リオンさん?」
「説明はまた後で。とりあえず、逃げっ……」
そこまで言うと、手を首に当ててしゃがみ込んでしまった。側にいたサクヤさんが黒い何かと戦っていた。
私は、リオンさんの首元を見た。
色白な肌に、黒いシミができていた。
「今は、動け無いから……ネネと、サクヤは先に逃げてて」
サクヤさんは迷いながら私の腕を掴んで走り出そうとしたが、黒いモヤがサクヤさんの腕へ直撃し、サクヤさんまで動けなくなった。
「え、どうすれば……」
私が何も出来ずに、立ち尽くしていると濃いモヤが私に向かって迫ってきた。
それと同時に、その黒いモヤが私に、対抗出来ずに消え去っていくのを目視した。
〜〜〜〜
こんにちは。こはるです。
今回の作品はテラーノベルの『穴に落ちたら異世界と繋がってしまった件について』のリブート作品となっております。
何かこの作品を見返していると「作り直したいな」という感情が心のどこかからモヤモヤと出てきて……試しに書いてみたのですが、どうでしょうか?
このまま『穴に落ちたら異世界とつながってしまった件』についてのノベルを読みたいという方が居るのならば、ハートをお願いします。
目標としては……まずまずという事で二百を目指しているのでハート、コメント
#ファンタジー
橘靖竜
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コメント
1件
えっと…まず読了お疲れ様でしたっ!✨ いやもう冒頭から「見たことない道」に吸い込まれる感じ、めっちゃ引き込まれたんですけど…!?😳 ネネ(遥香)ちゃんがいきなり王女様に連れ去られて「名前変えて!」って言われるの、異世界転生あるあるだけど焦るよね…💦 でも黒いモヤに対して無意識に抵抗できちゃう謎の力、ココめっちゃ気になる…! 続きが気になりすぎてぴえん🥺 次話も楽しみにしてるよ〜!💕