この小説はpixivにて2025年2/20に投稿されたものと同じ内容です
茜輝です!
源輝の過去にトラウマがあるような設定があります
妄想設定苦手な方はご注意を!
「「「うわぁぁぁぁ!?!?」」」
旧校舎の女子トイレに響き渡る悲鳴と煙幕
時間は少し前に遡る___
「不思議道具?」
「そう!花子くんがね珍しいものを手に入れたから皆に見せたいんだって!」
お昼休み、そう言ってキラキラした目で僕を誘うのは八尋さん
「源後輩だけで十分でしょ
僕が行く必要ある?」
「さっき見てきただけでも沢山あったのよ!
茜くんが気に入るものもあるかもしれないじゃない!」
はぁ……と押されて渋々ついて行くことにした。
まぁあのエロガキ7番様のことだ、どうせ変な道具ばかりなのだろう
まぁもしアオちゃんが危険になるようなものは僕が壊しておかないと行けないし、アオちゃんが欲しそうなものがあれば貰えばいいし?
そんなことを考えているうちに、女子トイレに到着した。
「あ!八尋先輩!!!」
「あれ蒼井も来たの」
そこには源後輩と会長
おおかた会長は源後輩に誘われてきたのだろう
「蒼井も見物?」
「まぁ……会長は危険物がないかの確認ですか?」
「そんなところかなー」
「ちょっと少年にヤシロっっ
なんでよりによってこの2人を連れてくるのさっ」
「変なもんがあれば俺と兄ちゃんでぶっ壊すためだ!」
「土籠先生やヤコさんには断られちゃったのよ」
「……はぁ
まぁいいや別に怪しいものなんて無いしぃ?
み〜んなちゃんと見て聞いて驚くんだよ」
ごくり
「じゃっじゃーーーん!!
まずはこれ!
スケスケメガネ!!!
この眼鏡をするとどんなものでも透けて見えちゃってね〜
ほ〜らヤシロの下着とk「ふんっっ!!!!」
バチンッ!と八尋さんが7番様のほを叩く
そりゃそうなるだろ
「……やっぱりこんなこったろうと思ったぜ」
「うわぁ」
「7番様って学習しないんですね
死んでるからですか?」
「言い過ぎでしょッッ!!!」
7番様の後ろにある風呂敷……
他にも沢山の不思議道具が入っているっぽいけど、今と同じ低レベル下ネタ道具ばかりと考えるだけで軽蔑するな……
「ちょっと1番!そんな目で見ないでくれる!?
あるからッッちゃんとしたものもあるからッッ」
ゴソゴソも風呂敷を漁っている7番様。
その時にヒュッと何かが出てきた気がした
ピンク色の怪異、いや不思議道具か……?
もっけ……?いや少し形が違うようなそれは僕に向かって来た
やば、時計ポケットだ
避けられない____
「蒼井!」
ドンッ
一瞬何が起こったか分からなかったが、会長に突き飛ばされたようだ
会長は直ぐに霊刀を抜き不思議道具を真っ二つに。
なんだか分からないけど、助かった?
と思った瞬間に
ボフンッ
その塊から煙がでて女子トイレ全体に準満する。
「「「うわぁぁぁぁぁ!?!?」」」
「いや〜……その……本当に申し訳ないというか……」
「申し訳ねぇってんなら兄ちゃんになにか言うことあんだろ」
「すみませんでした………」
「源先輩!!
私たちは少し離れてたから大丈夫でしたけど怪我とかっ大丈夫ですか!?」
「大丈夫だよ
心配してくれてありがとう八尋さん」
「ハヴッ!?」
結局あの煙の後異常はなし。
7番様は会長にこってり絞られてたけど
でも何の異常も無いことってあるのか……?
「会長、本当になんともないんですか?」
「ん?大丈夫だよ」
「さっきの煙というか、道具って……」
「道具って言うより怪異かなー
何度か見たことあるからすぐ分かったよ
このくらいの煙も受けたことあるから慣れてる」
「えっ……そうなんですか」
「そんなことより、皆教室に戻ろう
そろそろ昼休みも終わるからね」
「あっやべー!俺次体育だっ」
「ハッ、茜くん!私達次移動教室じゃない!?
葵のこと待たせてるかも!早く行かないと!」
「え!?まずいアオちゃんを待たせるなんて!!」
「じゃ、蒼井また放課後」
「あっ……
会長!!」
「なに?」
「庇ってくれてありがとうございました
でも次から庇わなくたって大丈夫ですから
あんまり身体酷にしちゃダメですよ」
「……ん」
「花子くん!」
「んーなに?ヤシロ」
「さっきの煙がでてた道具、結局なんだったの?」
「あー……
あんまり知らない方がいい…かも」
「源先輩が煙直撃してたのよ!何かあったら大変じゃない!」
「…………
なんとかなるでしょ!」
「花子くん……」
「そんな呆れた目で見ないでよ〜ヤシロ〜」
キーンコーンカーンコーン……
疲れた……昼休みにあんなことがあったからか?
とりあえず今日は生徒会の仕事で作らなきゃいけない資料が2つ
会長に確認してもらってるのが1つだからなんとか終わりそうだな
「茜くん、今日も生徒会?」
「アオちゃん!うん、そうだよ」
「今日は園芸部でやることがあるから
もし私が生徒会室に行く前に終わったら連絡してね
多分私の方が先に終わると思うけど…」
「うん!!勿論!!!!!」
よし豪速球で終わらせて早く帰ろう
そう思って生徒会室に入ろうとした時、
「あ、もしかして副会長の蒼井茜くん?」
「はい。そうですけど」
見たことない顔……身長的に先輩か?
「実は源会長が体調不良で保健室にいてさ
俺が保健委員だから鞄とか持っていったら蒼井くんを呼んでくれって言われて!
多分生徒会のことでなにか言いたいことがあるじゃないかな
大分体調悪そうだから早めに行ってあげて欲しいんだよね」
「ありがとうございます
今から行ってきます」
「ありがとう!助かるよ」
会長が体調不良か……
珍しいな
あんまり人の前で弱みとか人間らしいところ見せる人じゃないと思ってたから
前も怪我した時にすぐ治るって言って保健室のほの字もなかった人が……
コンコンコン
「失礼します」
そう言って保健室の中に入ろうとすると
バチバチバチバチッッッ
「いっっっってぇ!?なんだこれ!?!?」
「あ、あおいー?」
「そうですけど!!
なんで保健室に結界なんか張ってあるんですか!
迷惑なんですけど!!!」
これ他の生徒が受けたらどうするんだよ!と思ったが人払いの結界も張られていた
なんで……?
「ごめんごめん、人払いはかけてあるんだけど
怪異が入って来れないようにもしたくてさ」
「はぁ……
それでこんなに厳重に結界張って僕を呼んだ理由は何ですか
体調悪いんでしょ」
「んー……
時計守の時間停止、今日の分もう使っちゃった?」
「いやまだですけど」
「じゃぁ、僕に1回だけくれない?」
「えっなんでですか」
「5分以内に学校出るから」
「別に普通に帰れば良くないですか」
「できればそうしたいんだけど
あんまりこうゆう姿見られたくないからさー」
「……まぁいいですけど」
「ありがと」
なにか引っかかる……
「……よっと」
会長が保健室のベットから起き上がる
本当に体調が悪いのか、起き上がるだけでも随分とキツそうに見える
「会長、
なんでそれだけ言うためにこんな頑丈な結界張ったんですか?」
「それは、それだけ僕が弱った姿を皆に見られたくないからだよ」
「それにしても厳重過ぎません?」
「……
勘がいいのも考えものだね」
「は?
ちょっと今のどういう意味ですか」
「いいから僕がドア開けたら時間停止してよね」
そう言って鞄を持ってドアに向かって歩く会長
だけどその足は千鳥足でまともに歩けそうな身体ではない
「ッ……」
「会長?」
フラフラと歩く会長は、ベットからドアまでそれほどの距離じゃないのに息がどんどん荒くなっていく
「あ、やば」
バタンッ
「ちょっ、会長!!!」
「あはは
ごめんごめんフラついちゃって」
そう笑う会長の顔は真っ赤だった。直ぐに立ち上がる様子もなく、その場に倒れ込んでいる
「会長、やっぱり一人で帰るのは無理ですよ
誰か呼びましょう」
「父さんは仕事で来れないよ
光には心配かけたくないし」
そう言って倒れた会長を起こそうと肩にそっと触れる
カタカタと震わせる会長はいつも見ている姿とは真逆で本当に弱っているみたいだった
「身体あっつ……体温計りました?」
「分かんない……」
「は!?測った方がいいですよ」
「大丈夫、熱じゃないから」
「熱じゃないってこんなに具合悪そうで身体が熱いのに風邪じゃないならどんな…………」
あれ
もしかして
「会長、昼休みの時の怪異ってどんな怪異なんですか?」
「今聞く?」
「はい」
「……知らない方がいいこともあるんじゃないかな」
「それが原因なんですね」
「そうとは言ってないでしょ」
「そうといってるようなもんですよ」
「……」
「会長、なにか手伝えるかもしれないでしょう
教えてください。」
「手伝えることも何も無い
大丈夫だから」
「だから!
そうやって全部隠すのやめてください
僕はアンタにとってはゴキブリでしょうが、心配してる身にもなってください
目の前で苦しんでる人間を大丈夫の一言で放置するような人間じゃないんです僕は」
「……わかった
簡潔に言うとあの怪異は淫乱効果を持つ怪異
煙を一定量吸ったものは性欲が高まる効果がある」
「えっ……でも僕や八尋さんはそんなことには……」
「どこにでもいる雑魚怪異だからね
直撃しないとそこまで効果は出ないよ
僕は霊力も持ってるし何度か受けたことあるから慣れたかと思ってたけど……そんなことなかったみたいだね……」
「じゃぁ僕がうけてたら……」
「さぁね
まぁ受けたのが僕で良かったよ
この効果僕でも1日は続くからさ。蒼井は親御さんに心配されちゃうでしょ?」
「いや問題はそこじゃないでしょう
これ、治す方法とかってないんですか」
「あるにはある
でもやらない方がいい」
「その方法って……」
「蒼井は知りたがりだなぁ
というか流れで分かるんじゃない?
セックスだよ。無理だって言ったでしょ」
「あ…………」
知らない方がいいこともあるって知ってるけど、ここまでのベクトルのものとは想像していなかった。
よくよく会長を見てみると乱れた呼吸に少し勃っている局部、火照った身体はまさに淫乱効果によるものであると確信できる。
「ごめん、蒼井離してくれない?
少しでも触れると…その、反応しちゃってさ」
「あっ、すみません……」
「謝らなくていいよ
こんなのよくあることだから」
「苦しくないんですか?」
「苦しいよ
自分で抜くか迷ったけど、1回やったら止まらなくなるの知ってるし
我慢の時間だからね
1日待てばいいだけだから大丈夫」
………………。
いやダメだろ大丈夫な訳ないだろ
僕を庇ってくれたから、苦しいんじゃないか
あの時僕がもっと警戒していれば……
「会長」
「……ん?」
「責任とらせてください」
「へっ?」
「僕を庇ってそうなってるんですから
僕がその、会長と……」
「あはは
何言ってるの
そんなことしたら明日から顔見れなくなるよ」
ぺしっと会長が僕の額を突く
「でもっ___」
「責任なんて感じなくていいの
僕が勝手に庇っただけだし」
スっと立ち上がろうとした会長。
「待ってください、本当に僕は大丈夫ですから!」
「うわぁッ!?」
グイッと手を引っ張っると体制を崩した会長が倒れ込んでくる
その身体をぎゅっと抱きしめる
「あっッ〜〜!?♡」
会長がビクンッとはねる
どうやら下腹部の辺りを強く押してしまったらしい。
「やめ、蒼井っ」
「離しません責任取るって言ったでしょう」
グッと抱きしめる力を強くし、暴れる会長を押さえつける
「〜〜ッッ♡♡!?待っッて、さっき言ったよね
感じる……ッから、触らないでってッ……」
「だったら暴れないでください
セックスすればいいんでしょう?
人払いも結界も済んでるんですから
早く終わらせて帰りましょうよ」
「っっ〜〜♡っはッ……っ
わかっッた、分かったからッ
離して、離して……ッ、お願いっ……」
はぁはぁと息を乱す会長の顔は今まで見た中で必死な顔をしていた。
僕は行為をしたあと会長に殺されるレベルで怒られるんだろうな……と思う
でも流石にこんなに苦しそうにしている人間を家に帰せる程腐ってない。多分誰だってそうするだろう。
「会長、立てますか?」
「蒼井のせいで立てないんだよッ……」
ヴッ目線が痛い……
「会長、何度かこの怪異の力受けたことあるって言いましたけど
その時はどうしてたんですか?」
「思い出したくない」
「そうですか……」
一向に立てそうにない会長を抱き上げ、ベットに優しく寝かせる。ローションはないからワセリンとかが良いのかな……性行為の経験なんてないし、ましてや同性となんて
そんなことを考えていた時
「蒼井こっち来て」
「え?何ですか」
「ネクタイ外して」
「はぁ」
そう言ってネクタイをはずすと会長が横になれと言うのでベットに横になる。
するとなぜかネクタイで僕に目隠しをし始めた
「えっ、これなんですか?」
「僕が動くから蒼井はそのままでいて
貸してくれるだけでいいから」
「動けるんですか?
それに入れる前の処理とか……」
「大丈夫なんだよ……準備万端っていうか
この怪異の気味悪いとこだよね
それと絶対、絶対に目隠し取らないでね
見られたくないから付けるんだから
僕が良いっていったらとるんだよ」
「はい分かりました」
カチャカチャとズボンを下ろす音と下ろされる感覚。
責任取るって言った割にこうして寝ているだけでいいのか……?と思うけど多分会長は見られたくないから自分が上で動きたいんだろう
「始めるよ」
「あっはい」
会長が少し震えた声で僕に伝えると同時に局部にちゅと唇が触れる感覚。
「会長……?口でやるんですか……?」
「少し勃ってないと入れずらいんだよね
不快かもしれないけど我慢して」
そういうものなのか
とゆうか何でそんなこと知って……?
「ンッ……ん……」
ぐちゅぐちゅという音と会長の声だけが保健室に響く。
人払いができているおかげで静かな部屋に鳴る音と陰部に伝わる初めての感覚は僕のモノを興奮されるには充分だった
「ンッぷはっ……意外と早く勃つんだね
もしかして蒼井って変態?」
「違いますけどっ……
っていうかなんか慣れてるというか
アンタこういうこと今までしてきたことあるんですか」
「はいはい変なこと聞かないで
挿入れるから、ビックリしないでね」
くちゅ……っと音をたてて僕のものが会長のナカには挿入って行く感覚
「ッッ……ナカあっつ…………」
「そういうことッ……いわないでよ……んっ」
最初はゆっくりとした振動が音を大きくして、振動もどんどん早くなっていく
「………………ッッ♡♡ンッ……ッ♡はーっ♡ハッ♡……ッ」
会長は口を抑えているのか、喘ぎ声はそれ程聞こえてこない。
というかそれ以上に肌と肌がぶつかり合う音と、ナカの卑猥な音が僕の耳の中で鳴っている
「かいちょ、大丈夫ですか……っ」
「……っ♡うんッ……………あ゛ッ♡
だい、じょうぶ……っ……ッ♡」
「すみません、もう僕イきそうで……」
「いいよっ……ッぼくも、イきそ、♡
抜くの、むりそうだからッ♡ナカに出してッ……♡」
「っっ……ナカに出せとか、言うもんじゃ、」
「大丈夫、♡妊娠なんてしないからッ……ねっ」
「くっ……そッ……やば、イクッッ、……♡」
「ンッ、う、ッ♡〜〜〜〜〜〜ッッ♡ん゛♡ンあ゛っ、」
はーっ、はーっ、ヤバすぎるこんなの
まだ心臓もバクバクしてるし、ぎゅうぎゅうと陰部を締め付ける会長のナカは蕩けそうだった
「っ゛っ♡♡はっ、はっ、♡♡きも、ちぃ……♡」
「ちょ、会長!?まだやるんですかっ」
「あ゛、ごめん、っでも♡腰止まんない゛♡
言ったでしょ、止まらなくなるってッ♡……ッ♡」
「〜〜っっこんなんずっとやってたらッ死ぬ……っ」
「〜〜〜ッッ♡ごめ、あ゛う♡〜〜♡っっ……♡♡」
僕が静止しても会長は腰を振るのを辞めない。多分辞めようとしても止めれないんだろう。そうは分かっているものの、ずっとこの快楽を与えられていたら僕までおかしくなりそうだ
手探りで会長を止めようとするにも目が見えないからどうにも難しい。それに、目隠しをしていると傷つけてしまうかもしれない
会長、すいません………………っ
「会長っ!」
ばっと目隠しを、外し会長を見上げる
そこには蕩けきった会長の顔があった
「ッ…………!?
なッ……、取らないでってッ♡言ったのにっ……」
「すみません、でも会長がおかしいから、」
「おかしくなるにッ♡決まってるでしょ……っ
あ゛っ……♡ッこんなに身体あつくてっっ……♡♡
気持ちいいの止まんないのにッ♡
だからっ、だから言ったの゛♡
やらない方がいいってッ♡♡
僕ッ、止まんなく、ッ……♡なっちゃうからっっ……♡♡」
そう言っているあいだも会長は腰を振って、会長のモノからは白い液体がだらだらとこぼれ落ちていく
「見ないでッ……♡♡お願いっっ蒼井゛っ♡♡」
「……昔、この怪異の症状が出た時もこんな感じだったんですか」
「な゛っ♡♡そんなこと、いまッ゛♡」
「誰かとこういうことしてたってことじゃないですか」
「っっ…………♡♡それ、はっ♡」
「会長、なんか慣れてましたもんね」
「っっ〜〜〜うるさいっ!!
しょうがないでしょ!!僕だって好きでこんな風になってる訳じゃないんだから゛っ!!♡ぁ゛う♡」
「っ、」
「あ゛う♡♡ぁ゛、や、ば声、でちゃ、ぁあ゛っ♡♡
んあ゛♡やっだッ♡っっ……
あお、あおい、゛♡♡みみっ塞いでッッ♡♡あ゛あ゛っ♡♡♡」
大きな声を出したせいか会長の喘ぎ声が鮮明に聞こえるようになる。
「やだ、やだッみみとめ、塞いでっ♡♡んあ゛♡
蒼井、お願い見ないで、あう゛ッ♡こんな姿゛♡♡」
「会長っ、落ち着いてください」
「うるさいっ、♡♡
目隠し取るなって言ったのに、こんなことしない方が良いって言ったのに、♡♡……あ゛っ♡やッ♡
蒼井の、っせいでしょ゛っ♡馬鹿馬鹿、ぁ゛ッ」
暴れる会長を押さえつけようにも、どう考えても体格と筋力の差で抑えられない
こうなったら、
ぱちゅんっッ♡♡
「かはっ♡♡ぇ、あえ゛……?♡」
手を腰に回してできるだけ思いっ切り腰を突き上げた
これ、僕もキッツい、ナカが気持ちよすぎる
「なっ、……♡♡に、これ、…………?♡♡゛」
急な快楽に腰が止まった
今だ
ぐるんっと身体を回転させて会長を押し倒す。
下にいるよりかはこうして押し倒していた方が良い。
「会長、少し落ち着きましたかっ……」
「………はっ…はっ…ごめ、……うっ…」
「え、会長泣いて」
「つ…」
ゴンッと頭に鈍い音がはしる
「い゛っ!?!?」
どうやら会長に頭突きされたよう。
僕も涙が出そうなくらい痛いんですけど
おでこが痛い…とそれよりも今は目の前で泣いてるこの人をどうにかしないと僕の心と身体がもたないだろう
一旦会長も落ち着いただろう、優しく腰を引いて中のものを抜き出す。ヤれば治るのは本当だったようで、先程まで火照っていた身体よりは落ち着いている
だけど会長の涙は止まらないようで
「会長」
「お礼なんて言わないから」
「分かってます」
「明日、絶対消す」
「今じゃなくていいんですか」
「うるさい」
「帰れますか」
「こんな状態で帰れない
蒼井の馬鹿、阿呆、ド変態眼鏡」
「うっ……」
震えながら罵詈雑言を浴びせてくる会長に僕は何も反論できない…どう考えても僕が悪いから
「会長寒いですよね、これ新しい掛け布団持ってきたんで
あと変えの体操着持ってきます」
「いい、そんなに汚れてないしここに居て」
「………顔合わせてるのも気まずくないですか」
「傷心した人間の言うこと聞いてくれないなんて蒼井は酷いなぁ
赤根さんにいいつけちゃお」
「なっ…分かりましたよ…
涙止まらないですね」
「デリカシーのない男は嫌われるよ」
「話を聞いてあげようかと思ったんです」
「僕を泣かせてるの蒼井じゃん」
「根っこの部分ですよ
吐き出した方がいいこともあるでしょう」
「話したって何も変わらないよ」
「僕の周りの人ってなんでこんな人ばっかりなんだろうなぁ…」
「赤根さんのことバカにしたでしょ」
「会長のことです」
「ふぅん」
話して気持ちが楽になるとか言うけど、誰かを頼るとかそういうの苦手なんだよなぁ
会長として、兄として、祓い屋として頼られることの方が多かったしどうやって頼ればいいのか分からないし
僕も庇うの辞めればいいのにって思う時があるけど、結局身体が先に動いてるから意味がない
この怪異を見た時も自分がどうなるか分かってた
でも自分以外が受けたらきっと大変だろうし僕が我慢すれば何とかなる、たった1日のことだから
怖いとか辛いとか、小さい頃に体験し過ぎて無くなったと思ってたんだけど
思い出すのがいけないんだよなぁ…
最初はまだ小学生低学年の頃
その時はまだ何も分からなくてただの熱だと思ってた
それがあったのは6年生
症状が治るの待っていられなくて
馬鹿だよなぁ
その次は中学生2年生
最近は…高1の春か
あーあ、なんでこんなに鮮明に覚えてるんだろ
自分の記憶力が嫌になる
そのせいで涙止まんないし
蒼井には抱かれるし
また1つ嫌な記憶増えちゃった
「こんな記憶上書き出来たらいいのに……」
「行為の…ですか?」
「大人になってしたいと思えないよねーこんな体験ばっかりしてたらさ」
「……」
「普通の恋愛とかしてみたいのにね」
「上書きするくらいならできるんじゃないですか」
「そんなの誰がしてくれるの」
「僕がしてあげましょうか」
…
「は?
蒼井、頭おかしくなったんじゃないの」
「一度も2度も同じでしょう
それに責任とるって言いましたし」
本当に頭がおかしくなったんじゃないか?
蒼井がこんなこと言うなんて
あの怪異に…ってそんなことは無い
そんなことを考えていると視界がぐらっと揺らぐ
油断している間に押し倒されてしまった
蒼井が僕のことをじっと見つめる
「ほ、本気?」
「嫌なことを思い出す前に、思い出せなくなるくらいに抱いてあげます」
「はっ………何言ってんの、童貞のくせに」
「さっき卒業しました」
「素人と変わらないでしょ…!」
いくら怪異の効果が落ち着いたからといってまだ完全じゃない。この状態でもう1回なんて無理
それに1回だけでも絶対明日顔合わせるの気まずくなるのに、何言ってんだ
「会長」
なんで、なんで身体が動かないだよ。これだから嫌なんだ
怪異の変な効力で自分も相手もおかしくなるなんていつもならこんな性欲に負けない筈なのに
怪異なんて大嫌いだ
「挿入れますよ」
「ッ、あっ……うっ…」
「ゆっくりしますから」
「いやっ…抜いてッ♡」
「口だけじゃないですか嫌がってるの」
「っ……………」
「図星」
「くっ…あっッ、はっ♡やっ…ッ」
「はやく?」
「〜〜〜〜っ!!言ってないッ馬鹿っ」
怖い、怖い快楽に溺れるのが
自分の声、卑猥な音、お腹の感覚、全部全部大嫌い
蒼井のせいでずっと涙止まらないじゃん
溢れて止まらないからぎゅっと目を瞑る
嫌なのに気持ちいいの、うんざりなのに
…………?
あれ、なんか音聞こえなくなった………?
気付くと蒼井の手が僕の耳を塞いでいた。
完全にとはいかないけど僕の嫌いな音が聞こえてこない
トントンっとさっきの言葉通りゆっくり解されていく。いつもはかなり乱れるしこんなに落ち着いて居られないからかえってもどかしい
でも、なんかいつもよりふわふわする感覚
なんだろうこれ
目を開けると、蒼井が優しい眼差しで僕を見ていた
なんでそんな目で見てるんだよ
こっちが感情ぐちゃぐちゃで忙しいの、お前のせいなんだからな
「はっ…♡ぁ、あぅッ」
もっと、奥攻めて欲しい
さっきからずっとお腹が疼いて仕方ない
こんなに気持ちいいのが欲しいの初めてかも
「あおいッ、♡奥、奥がいいっもっと…♡」
その瞬間お腹にとてつもない快感が走る
「ぁっ、ッ♡はっ、♡」
おくきた、♡これっ、気持ちいい……っ
流石に耳を塞ぐのも疲れてきたのか、少し耳を塞ぐ手の力が緩んできて音が聞こえるようになってきた。でももうそんなことどうでも良くて、ただ今は………
ぎゅっと蒼井の手を掴む
「蒼井っ、ありがと…ッ♡もう怖くないから、大丈夫ッ」
「えっ、でも音嫌そうにしてたじゃないですか」
「よく分かったね、でももういいのッ…」
「そりゃ何となく分かりますよ
それにナカも分かってきましたアンタが何処が好きなのか」
「へ?
ぅあ゛っ…!?♡あっッ♡、ぁッ」
「ここさっきからずっと反応してますよ」
「なんっ♡、そんなのッ僕も知らないのにぃ♡♡」
「会長、そんな顔するんですね」
「ばかっ、見るんじゃないッ♡あ゛ッ♡」
恥ずかしくて背を向ける
どうしよう止まらない、気持ちいいの止まらない
でも怖くないそれ以上にもっとして欲しいって気持ちになる
こんな心あったかいセックス初めて
「会長腰動いてますよ
そんなに良いですか?」
「……っうん♡気持ちいい、さっきやった時よりずっと、昔よりずっとッ…♡
でも、もっと欲しいッ♡足りないッ♡♡」
「大丈夫ですよ、潰れるまでやってあげます」
「んぁッ♡は、あぅ、ぁッ♡
いっ、ぁ゛〜〜〜〜〜っっはっ♡♡♡」
「っ、ナカ急に絞めないでくださいよ」
「そんなこと言ったってッ♡
ぁ゛ッ!?♡ちょ、♡腰、はやっ、」
「足りないんでしょ?僕もイキたいのでっ、」
「僕はイッたばっかりッ♡だからっ…
やっ…あぅッ♡ぁ゛♡や゛〜〜っっ、
まって、待って、またッ♡」
「一緒にイけば怖くないですよ」
「ぁ♡蒼井ッ」
「1番奥?」
「ぁ゛、♡♡〜〜!?♡♡♡〜〜〜ッッ♡」
「〜〜ッッ…、ははっ派手にイってますね」
「ぁ゛ッ♡、はっ、……♡」
しあわせ、しあわせ、気持ちいい
もうそれしか考えられない。恥ずかしいとか怖いとか苦しいとかもう一欠片も無い
ずっとこうしていたい…………
「大丈夫ですよ会長、時間はまだ沢山ありますから」
後日顔を合わせられなくなったはまた別の話。
下記、この小説の前に描いていた漫画です
先に何故か後日談を描いてました
⚠こちらの漫画はpixivにて2024年12/23に投稿された源輝つめ3に入っている内容です
コメント
2件
うぁぁぁ".... ぁあ"……ぁ"…すき……う… 漫画も上手すぎて…ぅ…最高です… ありがとうございます…(泣)
え、尊すぎます… 尊すぎてずっと一人で暴れてました!! 最後の漫画とか、その後も書いてくれてありがたすぎました!! これからも頑張ってください!!!