“独り”
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『なぁ、今日遊ばね?』
“あ〜、ごめん、今日塾があってさ、”
また断るしかないのか。
『…お前っていつもノリわりぃよな〜』
“ごめん、ごめん笑”
『まぁいいや、塾あるんだろ?早く行きな?』
“…うん、ほんとごめんね、っ!”
俺だって断りたくない。
唯一の友だちと呼べる存在を、こんな形で手離したくない。
でも…でも……。
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今日は遊べる。
やっとだ。
“ねぇねぇ!!”
『…あ?なに?』
“放課後遊ばないっ!?”
友だちの表情が一気に暗くなる。
『は?お前いっつも俺の遊び断るくせによ。自分から誘うとかなんなの?』
そんなつもりじゃ…。
“……”
声…でない…。
『もういいや。絶交しよ。お前といると悪く見られる。』
姿が小さくなる友だちを見て最後の言葉を放った。
“…ぁ…ね、っ
なんで……?
待って…置いてかないで…”
それからは挨拶しようとしても。
謝ろうとしても。
弁解しようとしても。
……無視だった。
コメント
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相変わらず語彙力たけぇ………