テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,338
澄んだ空気に落ち着く雰囲気_
どこか懐かしさすら感じる。
見た目は近未来的。かつ閉鎖的な空間なのは
火を見るより明らかだ。
だがしかし、
本質は、開放的な草原と、そう変わりない。
何故か直感がそう語る。
Machina「ようこソ、**本部**ヘ。」
後から入ってきた彼が私に言う。
未だ信じられないこの現実を、
直視させるかの様に_
A.M.0.「マキナ。ここに居るのは全て…エージェント_」
A.M.0.「つまりは私と同じ、死者…なのですか?」
Machina「まア……そう言う事になるナ!」
Machina「人生の終着駅がまさかこんな場所だとは~…私も思わなかったヨ!」
笑いながら彼は言う。
だが私には分かる。
彼は冗談を言ってるのではなく、
本音を打ち明けているのだ。
きっと彼にも何か生前、色々あったのだろう。
あえてそのことについては、口を噤んだ。
友人になれても、聞くにはまだ早い。
そんな事の深さを、私は感じる。
暫く会話を交わしながら、
本部の中を案内して貰った。
医療施設や武器の注文、
フードコートや
捨てられた動物達を育てる、
人工的に作られた自然環境。
本部に住む為の住居区域だってある。
そして一番驚くべきは、
エージェントで居る限り、
それら全てを無償、
又は安価で利用出来るらしい。
私の勤めてた会社と比べたら、 天と地の差…
いいや、正に天国と地獄の差と 言える程だ。
Machinaはある程度の案内をし終わったら、とあるところで立ち止まった。
Machina「アモ、ここが君の部屋ダ」
アモ、0(ゼロ)がO(オー)に見えるからである。
つまりは親しき仲での、あだ名というものだ。
Machina「中にいる観測者と話をするんダ、そうすれば模様替えをさせてくれル!」
Machina「そしテ、少し休憩するとイイ。今は不安だろうガ、すぐに慣れル。」
Machina「ジャ、また何かあったら部屋に居るかラ、遠慮なく来てくレ!」
A.M.0.「ありがとうございます…!」
部屋に入ったはいいものの、
その観測者とやらが居ない。
だが、今の私にはそんな事、
どうでもよかった。
簡素な部屋の角に設置された、
私好みの硬さのベッドに寝転がる。
こんなにちゃんとした場所で
寝れるのはいつぶりだろうか_
とても落ち着く。
これからの事も考えなきゃだが、
今はただ、この安らぎに感謝を。
そして、おやすみなさい。
コメント
1件
「安らぎに感謝を」…このタイトル、胸にじんわり沁みました。マキナの軽い口調の裏にある本音、アモが口を噤んだ優しさ、すべてが温かかった。本部が天国と地獄の差だって表現、すごく伝わってきた。ベッドでやっと休めるシーン、私も一緒に息を吐いた気分。この安らぎ、ちゃんと届きました。次が楽しみです🌙