この作品はいかがでしたか?
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「なあ、マリー。
さっき魔術師っつってたけど
何級魔術師なんだ?」
「私?」
「私は1級だよ。」
「1級て…、
たしかリトルは2級魔術師と同じくらいの
技術を持っていたんだろ?」
「てことは、リトルより
魔術の技術が 上ってことか?」
「あのねぇ、テオ。
言ってることは正しいかもだけど、
リトルは魔術師ではないんだよ?」
「魔術師でもないのに2級魔術師と
同じくらい技術があるのは
とんでもない事だよ。」
「例えばだよ?
鳥使いが急に手から水を出して、
その水を変形なんてさせないでしょ」
「まあそうかもだけどさ、
そもそもなんで水を変形させるんだ?」
「2級魔術師の試験が水を変形
させる事だからね、
2級以上の魔術師は みんは出来るよ」
「水をロープのように扱ったり、
まあそんな感じ」
「水をロープのように、か…。
炎属性の魔物には効くかもな」
「実際、炎属性相手にはよく使うよ。
今度見せてあげる」
「…今日はもう寝ようか。
明日も早いんだから」
「おやすみ、テオ」
名前を知らない美しい鳥の鳴き声に
起こされ、テントから出ると
烈々とした太陽が雲を裂き、
木が影を失っている。
「寝起きには辛い光だなぁ…、」
「ん、マリー起きたのか」
「うん、今起きたよ。
テオもおはよう。」
「で、今日はどこ行くんだ?」
「ん〜、ちょっとほしい
魔術書が あるんだよね」
「たしかその魔術書がある所、
珍しい形の弓もあったような〜…」
「んじゃ、そこ行くか。」
「は〜い♪」
「それじゃ行こうか、アキセアに。」
コメント
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あったかい雰囲気好きぃ…