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今回は曲パロー✨
上手じゃなくても許してください……！
曲がわかった子は、💬してくださーい！
固定します( . .)“
それではどうぞ！
桃視点
桃)っそれでねー！
モブ)なんだよそれーw
桃)ｯとぉ”ｯ…ｹﾞﾎｯ
モブ)桃？どしたの…？
桃)っ”ぁれぇ”？何話そうどｯ…ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎｯ！
モブ)！？、先生ｯｸﾞｽｯ
俺はわずか10歳で不整脈という病気にかかった
不整脈とは人間では普通に通常とは違うほどの脈の速さになることがあるが(性的興奮や運動後など)それとは違い、通常の生活の間に
脈が早くなったり遅くなったり…、症状は人による
俺は気が付くと呼吸が早くなり、苦しくなる
入院になった
治る希望は薄いが、入院させられることになり学校ともお別れをした
小学校生活、1番悲しかった出来事だった
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ……
先生)あの窓際から2番目のベットがあなたのベットだよ、桃くん
桃)……ありがとうございました
先生)失礼するわね
ばたん
俺のベットは窓際から2番目
1番窓際には窓の方を向いていて顔の見えなかったけれど、
青く、綺麗な髪を揺らしていた男の子がいた
桃)……こんにちはw
青)ﾋﾞｸｯ
青)あ…こんにちはﾆｺｯ
青)ここになったの？
桃)はい、w
青)お隣やん！お話いっぱいしようや！！✨
桃)あ…名前は？
青)……青
桃)青ねwよろしく！
青)ん！よろしく桃たん！
桃)なんで名前……？
青)名札下げとるやんw
桃)あ、w
青)バカやんw
桃)バカにすんなーw！
青とよく話す様になった
青は俺より2個上の12歳
青は新生児の時に肺炎を発病し、赤子の頃から家に入ったことはないそうだ
外の景色を全く知らない彼に、俺はよく病院の外の話をしていた
青)ｯそれでなぁ”ｯ…びゅ”ぅｯ……
桃)青ｯ！？
青)ひ”ゅｯ…ご”ほｯ……！
桃)ナースコールｯ！
ビピーッ！
先生や看護師さんが部屋に入ってきて、青を介抱する
青は喉から酷い音を鳴らしたり、咳が止まらなくなったりする
酷い時は、血を吐いてしまう
そんな姿を俺は隣のベットで見ることしか出来ない
そんな無力感から涙をよく隣で流した
何も出来ない自分が嫌いだ
青)桃？
桃)…ｯん？
青)俺はお前が居るから生きていけるんや、どんな薬よりも桃が大事なんやで、？
桃)ｯん…ｸﾞｽｯ
青)……げー、
桃)どしたの？w
青)今日の病院食不味いやつや、飽きたんよなーw
桃)そーなの？w
青)毎回上手いと思うなよw
桃)そーなんだ…
青)たまには違うもんが食いてーなーw
桃)どろどろしてないの食べたいよねw
ずっと、見ていたから分かる
青にはお見舞いが来たことが無い
親が会いに来ることが一切ないのだ
ある日、言われた
｢桃、桃が俺に愛を教えてや、？｣
ー何十回の夜をベットの上で過ごした
窓から見える月も愛は教えてくれない
世界一、幸せなフルコースが欲しいー
君が言う、窓に向かって
俺は寝たふりをしてよく聞いていた
声がだんだん、途切れる
涙を流していたのだ
青視点
俺には12年、隣の子がいなかった
新しく入ってきてくれた桃
俺が隣になってからよく笑ってくれるけど、それと同じくらい泣いている
その顔を見る度に胸が痛くなる
よく話すから、喧嘩だってよくしたけど泣いていたのは桃やった
泣き虫w
桃)えー、青どしたの？それw
青)？それって？
桃)その頭についてるお花ーw
青)えｯ……///
青)ほんまやんw
頭に桜の花弁が落ちていた
桃の褒めてくれたこの容姿がもうすぐ手術で変わってしまうかもしれない
変わりたくない
桃が隣に居てくれるだけで俺は楽になれた
愛の存在なんて隣で掴めそうなくらい近くにあるんにね
ー何百回、月を見たって言ってくれないほどの、俺なりの愛を並べるから
あなたには最高な未来を届けたいー
今夜も1人窓から見る月に呟く
この願いが届くことを毎日、毎日涙と共に願う
桃)…！
桃)青っ！！
青)おぉ、どしたんやw
俺のベットに急いで駆けつける桃
俺の、想い人
目には明るい光が映る
桃)……俺っ！退院ｯ……だって……！
青)ｯ……え？
嬉しかった、桃の退院
それと同時に隣が空く
7年、俺の隣は桃だった
桃は高校2年
青春には良い年頃
俺の心にも穴が空くような感覚がした
青)よ……かったな！ﾆｺｯ
桃)うんっ……泣
桃)青……？
青)ん？なんや、？
声の震えを隠す
桃)、好きです
桃)7年、俺の隣に居てくれた青が、世界一好きですっ……！
青)ｯは……？
彼も声が震えている
手もふるふると怖がっているようだ
年下にここまでさせたんなら俺もそれ相応のことをせなあかんな、笑
青)…、おーれも
青)俺も、好きやで、？
桃)っ青”ぉ……泣
初めて俺らは抱き合った
いつもはベット越しだから
彼には温もりがあった
俺はたくさんの機械に包まれていたが、そんなのを気にせず、数分
幸せな時が流れた
桃)んじゃぁ…ね、
青)ん、またあしたな
桃)ん！！
桃)明日も、明後日でも！毎日青に会いに行くから！
青)いつでも、待っとるからw
桃)絶対、退院しよーね！
青)約束、な
桃)ん！約束！
きゅっ、と小指を交わす
お決まりの歌を歌いながら
桃)約束、破るなよ？
青)もちろんw
桃)じゃ、またね
青)はーい、またな
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…ばたん
小指に残る、彼の匂いと温もり
あれから毎日、毎日、どんなに時間が遅くなろうとも桃は会いに来た
俺を撫でて、ハグをして、唇……は
菌が入る可能性があるから出来ていないが
いつも頬やおでこにキスを交わしてくれる
ベットから動くことの出来ない俺を愛してくれる、一人の人
毎日、誰も言ってくれなかった一言を置いて言ってくれる
｢愛してる｣
青)…、何千回の夜を過ごしても分からなかった｢愛してる｣っ…
青)俺なりにｯ……沢山、たくさ”んっ……送るか”らｯ……！泣
青)俺が”ｯ……伝えた愛してる、よりも最高の未来を桃”にｯ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
自分の体のことは自分が1番分かる
限界を、知っていたから
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ！
桃)青っ！
青)あ……桃……w
桃)今日どうしたの？元気ないじゃんw
青)…、桃？
桃)なーに？
青)今日…、今夜な
桃)ん、
青)俺と桃が出会って12年なんよw
桃)あ、そっかw
まるで忘れていたかのように笑う
知っとるで、本当はきちんと覚えとるのも
青)桃……？
桃)なーに、？
青)こっち来て？
桃)……？
ｽﾀｽﾀｯ……
青)ぐいっ！(桃のネクタイを引っ張る)
桃)お”わっ！？ﾋﾞｸｯ
ﾁｭｯ……
桃)青っ！？
青)なーんや、？
桃)唇はだめって……
青)……自分の最期くらい、誰よりも分かるわ
桃)っ……ぇ？
桃)や”だっ……まだ約束叶ってないっ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
青)あー、そんなのあったなーw
桃)やめてよ！青が1番守ろうと努力してたの知ってるから”っ！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
ｷﾞｭｳｯとシーツを桃は泣きながら掴む
青)泣き虫は変わっとらんな、wﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
桃)だって”っ……ゃた”も”んっ……！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
青)俺な、桃と最期にしたいことがあるんよ、？
桃)……な”ーに、？
青)うわ声ガサガサっw
桃)あんまぃ”うなよっ……！ｸﾞｽｯ
青)ごめんなーw
桃)で、なんだよ、？
青)俺、ずっとベットの上に居ったから動けてないんよw
桃)そーだね、？
青)俺と……踊ってや
桃)…そんなおとぎ話みたいなことw
青)俺の夢な、おとぎ話の可愛い子になることやねん、w
桃)初耳
青)初めて言ったからなw
桃)時間そんなあるの、？
青)あらへんよ
青)あとちょっとや
桃)そっか
ｽｯ…(手を出す)
桃)俺と、踊ってくれませんか？
青)病院やけどな、w
青)はい、俺とでええなら泣
桃)泣くなよーw
青)あーもう！”///はよ！はよ！
桃)はいはい、w
ｸﾙｯ……ﾀﾀｯ…ｷﾞｭｳｯ
俺の人生は、楽しくなかった
他の人みたいなカラオケとか、楽しいこと出来なかった
でも、そんな人生だから
桃と出会えたんかな
青)桃、？
桃)な”にっ……？
青)もっかい、きす
桃)わかった、笑
ﾁｭｯ…、
ﾁｭｳｯ
口をゆっくりと離したり、くっつけたり、少しでも長くしていたい、そんな桃の気持ちを感じる
青)んっ……///
桃)青……？
青)なんや、？
桃)ほんとに、自慢の彼女だよ泣
目が潤む
だったよ、では無いのが嬉く感じる
青)俺も自慢の、か”れしやで、？ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
桃)俺の彼女でいてくれて、ほんとにありがとう、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
青)お互い様やろ”っ……
青)っぁ……
ﾊﾞﾀｯ
桃)っ青っ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
青)も”も、？
桃)……！なに！？
青)あ”いしとる、笑
目から涙を流しながら
暗くなる
最期の瞬間に見ていたのは桃の、
こちらを愛おしそうに、悲しそうに、ボロ泣きしている顔だった
幸せ、やったな
桃視点
何万回、月を見たって忘れられない
毎夜呟く
桃)ｯ……”｢愛してる｣”ｯ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
何万回の青の見られなかった未来、俺がもう少ししたら伝えに行くから
俺の部屋にあるベットは2つ
箱の中には、付けられることを待っている銀の輪
同じものが俺の左手の薬指に着いている
もうひとつ、俺よりも小さい輪
届くことの無い暗い夜の中に落とす
何万回の夜を過ごしたって忘れられない、彼との約束
今日も小指にあの日の互いの温もりを思い出す
俺が求めるのは1つ、
夜に溶けた最高な笑顔をした青、何年経っても忘れられない
彼を頂戴
夜にそんな願いを溶かす
彼に届く日を願って
ﾌﾜｯ……
桃)！？！？
唇に暖かい感触
真っ直ぐ、前を見る
大きく俺を飲み込みそうな月がこちらを見ていた
彼もこの月に願いを溶かしていたのかな、？
｢愛してる｣
end
コメント
13件
ほんとに涙でた😭感動すぎる(；；) いいね一生いいね押しときます！
晩餐歌だーーー！ すげーーー！
