テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
太←太宰治
中←中原中也
R-18指定本編軸are you OK?
過去多め一寸メンヘラ気味(最後モブ注意⚠️)
改変等少しあります
let’s go( ✌︎’ω’)✌︎
太「中也なんか」
中「太宰なんか」
『大っ嫌いだ!!!』
太宰治 嫌いなものは犬と中原中也
中原中也 嫌いなものは太宰治
そんな二人は躰の関係に在る
何故犬猿の仲の二人がそうなったのか
刻は16の時に遡る
執務室*.。.:**・゜゚・*
太「はぁぁあああ…」
中「だらしねえ声出してんじゃねェよ糞太宰」
太「ぅぐぇっ」
背丈等からはイメージのつかない細い体の持ち主が、太宰の体を蹴り上げる。見てくれからは想像のできない軽い体は宙に浮きそして吹き飛ばされる。
太「痛ったいなあ!もう少しは人を気遣うとか考えたりする脳はないのかなぁちゅーやくーん⁉︎」
中「煩え」 シュッ
中也は先刻と同じ様に太宰に向かい細い脚を振り上げたが流石に太宰は早々同じ手には引っかかりはしない。がしかし直ぐに中也を煽ってしまう悪い癖がある。
太「ふふーん同じ手には引っかかりはしないよ中也!君みたいな脳みそ空っぽ駄犬と違って僕には脳g」
ドゴォォォォオオオオンッッッ
太「ッッ…」
太「…うわぁ」
煽り耐性のない頃の中也(現在もないが)はすぐ手足を出してしまうタチで
中「死なす…」
またもや太宰の執務室の壁に穴を開けてしまった…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太「全く…君之で何回目?おかげで首領に怒られちゃったじゃんもう」
中「手前が煽るのが悪い」
太「はあ!?元はと言えば君が蹴り飛ばすから…っ!」
勢いに任せ太宰は中也の服に手を掛けぐいっと引っ張った。突然の事で反射が追いつかず中也はぐらついた。が、太宰は中也が体勢を崩すとは思わず勢い余って中也に凭れ掛かり倒れ込んでしまった。押し倒す様な形で倒れた太宰は思わず声を荒げた。
太「ちょっと‼︎君のその筋肉は飾りなの⁉︎スマートに支えるとか出来ない訳⁉︎」
中「あ”⁉︎手前が引っ張るから悪ィんだろ‼︎!」
太「何さ、君は体だけが取り柄だろう!か弱い僕を支えるくらい楽勝だろう!」
中「…っ、良いから離れろ糞っ!」
流石の中也も体だけが取り柄と言われて少し堪えたのか、哀しそうな、か弱くもある強みを見せた声を出した。いつもは頭の冴える太宰も中也が絡むとオツムが弱くなってしまう様で、中也の哀しい声などには気づかなかった。此の頃は未だ互いの些細な変化に気づき合える”相棒”と言えるまでの存在ではなかった。
中「もういい、」
太宰は何故之程迄にも中也が激昂しているのか判らず、此の時は楽観的に、まァいいや、としか考えて居なかった。然し、一ヶ月程経っても中也が太宰と口を聞くことはない儘だった。之は拙い、と悟ったのか太宰は中也の心のうちを聞き出そうとする。
太「ぁ、のさ…良い加減一言位発してくれないかな」
中也からの返事は勿論ない
太「ごめ、ん…あの時は気が立ってて…」
太「ちゅうや、」
太宰の手が中也の肩に触れる。
然し中也は其れを振り払う。
中「…」
此れ程迄に、と思わんばかりの形相で太宰を睨みつける。触るなと叫ぶ其の瞳の青は何処か儚げであった。
太「…ぁ」
声にならない空気の様な声が太宰の喉から出た。
そんな太宰を振り返ることもなく中也はズカズカと怒りを露わにした歩みで太宰から遠ざかってゆく。強く見える筈の其の背中は哀しげな表情をしていた。そう感じた。
それから二週間程経った頃、矢張り中也は太宰とは会話をすることがなかった。太宰もそんな中也を見て話しかけようとすることを辞めた。別に何か任務に支障がある訳でもないし、と悪態をついてなにも知らないフリをした。そんな態度が気に食わなかったのか遂に中也は言葉を発した。
…かと思いきや、立ち上がって他の場所へ行ってしまった。だが、そんなことは最近では日常茶飯事で太宰はもう何も云わなかった。
太「チッ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなことが続いたある日
他の同じ組織[[rb:仲間 > メンバー]]と仲良さそうに話している中也をシャッター街で見かけた。其の頃にはもう話さない中也の事など頭になく、否、眼中に無いと思わないといけない、いけなかった太宰は腸が煮えくり帰る様な思いでいっぱいだった。何故彼等なのだろうか、如何して自分の前では其の様な顔をしてくれないのか、彼等と自分は何が違うのだろうか、何故自分には其の顔を見せてくれないのだろう、何故笑ってくれないのだろう。負の感情が太宰を取り巻く。内心泣きそうで泣きそうで
、此の場から離れたい逃げ出したい泣き叫びたい、そんな事が頭の中で渦となって巻いている様な感覚に太宰は吐き出しそうだった。居ても経っても居られなくなりやがて嗚咽を繰り返しながら其の場から離れた。そんな太宰を中也は見て居た。見つめて居た。嫉妬で如何にかなりそうだと気づいたのは其れから約五時間が経過した頃だった。其の取り巻く派の感情は、中也に対する嫉妬であった。自分には見せてくれない君を、他の奴には易々と、其れが気に入らなかったのだと其の時漸く理解した。理解したくなかった。嗚呼、自分は最低だと。そんな自分では彼には釣り合わないと、そう、悟ってしまったからだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中「だざい…」
俺は最低だ。最悪だ。ずっと、ずぅぅぅぅっと‼︎!彼奴を、彼奴の瞳を!脚を!背中を!追い続けた!追い続けてきた筈なのに、背を向けてしまった。気づいてはいけない感情に気づいた時、感情の赴く儘に奴から目を逸らした。一瞬でもだ。彼の隣に背を並べられない。それどころか彼の心に傷をつけた。彼奴は優しいから、きっと俺を傷つけたと思っている。態度ではそうでも、心の奥底で彼奴は負の感情ばかり取り纏ってる。俺が悪い。
中「体だけが取り柄…か…」
そうだよな、そうだな!手前がそう云うんだそうに違いない!何も間違って居ない。彼奴の云うことは何も間違っていない。いつだって彼奴の作戦は正しかった。いつだって失敗したことはなかった。いつも、いつだって
中「彼奴が間違ったことはないもんな…っ」
ポロポロと大粒の涙が頬を伝った。いつも自分が悪い。そう思いつつも態度では其の様に示すことができない。一年は一緒に居るのにどうしてか彼奴の前では素直になれないと云う悲しみが中也に纏う。彼奴の前では格好いい奴でいたい、素直でいたい、笑っていたい、隣にいていいと思いたい!ずっと願っていた。でもいつも居るのは彼奴の後ろだ。俺がいていい場所は彼奴の下だ。肩を並べるなどもってのほか。ずっと彼奴を見上げていたい。そう願うたび幾度も笑って誤魔化した。太宰の前では出せない、出してはいけない感情を彼奴らの前なら出せた。否、出せていない。出せているフリをしたかった。彼を見上げていると錯覚するために笑っていたかった。笑わずにはいられなかった。辛い。辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い…辛い‼︎!辛くて仕方がない。泣き出したい。今直ぐに。でも彼奴はもっと辛いから。首領に気に入られ、幹部コース真っしぐらだった彼奴はとても弱く見えた。だがそんなことはなかった。彼奴は強くて格好いい。俺が演じてる俺なんかよりよっぽど。だからこそ彼奴は辛かった筈だ。期待の目に彼方此方から滅多刺しにされ、其れに耐えながら首領の直近である幹部という肩書きの針の上を歩き、年端もいかない子供が組織のためにと灼熱業火を生き抜いた。俺にはそんな事はできない。だと云うのに俺は彼奴を振り払った。蹴り飛ばした。睨んだ。無視した。彼奴の心に響く行動を多く犯してしまった。許してもらえる訳がない、許してもらおうなんて考え甘すぎる。彼奴がいないと俺はどこまで行っても腐っている。好きだ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
其れから二時間半程経ったろうか…?
太宰は熱病に魘されていた。
太「ぅ”、うぅ〜”ん、」
恐らく三九度程はあるであろう。部屋で独り、太宰は唯魘されるだけであった。
中「おい」
太「ぇ…」
中「メールしても電話しても出ねえから何だと思って来てみりゃあ、最高の状態じゃあねェか」
太宰の携帯には着信履歴が沢山入っていた
太「ちゅ、や」
太「ごめ、…」
中「…謝ンなよ」
先程迄辛いだなんだのと脳内で騒ぎまくっていた人とは思えないほど冷静である。手慣れた手つきで洗面器に水を入れ、清潔なタオルを水に浸し絞って太宰の額に乗せた。幹部になってから未だ慣れないのか太宰はよく体調を崩す。最近は頻度が減っていたから慣れて来たのかと思ったが、思い違いの様だった。そんな太宰を見ていたら思わず、出そうと思っていなかった言葉が不意に出て来た。
中「すき…」
彼奴には聞こえていない様だった。良かったと云う安堵感が強かったが、心のどこかで聞こえていたらどうなっていただろうかと云う期待の気持ちがあるように感じた。俺は此奴の事を何も知らない。分からない。此奴が本当の此奴を見せてくれないからだ。とは云うが中也も本当の太宰を見ようとした事はなかった。見ようとして、振り払われるのが厭だったからだ。そんな中也に向かい太宰が言葉を発した。
太「…僕も」
か弱く発せられたその言葉は中也を身体の芯から震わせた。聞こえていたのかと云う疑念と不安の気持ちでいっぱいだった。だが、此奴の様子を見るにそうではないと直ぐに気づけた。
中「え、」
太「…嘘。嫌いだよ」
含みを持った其の言い方に俺は期待の眼差しを向けてしまった。
中「俺も嫌い。大嫌い」
彼奴は外方を向いた
太「はは、だよ”ね”知って”る”」
熱を出しているのに無理して声を出すからだ、と思いつつも、内心可愛くて可愛くて堪らなく、息が詰まった。俺のために態々無理をしてまで声を出してくれたことがとても嬉しかった。
中「太宰、無理すんなよ」
外方を向いた顔が又此方を振り向いた。
太「君らしくも”な”い」
中「悪い事をした」
太「?」
咄嗟に声が出た。謝罪と贖罪。
中「八つ当たりみたいだった。餓鬼みてぇに怒りをぶつけた。すまねぇ」
太「ふはっ…」
太宰は笑い出した
笑った…太宰が「ふはっ」て子供らしく
太「ふふ、餓鬼みたいって、僕たち餓鬼じゃない」
中「そうだけどよ!」
また太宰は大きく笑い出した
中「笑うんじゃねえよ!」
ゴホッォゴホ、
中「あーあー無理すっから…」
そっと太宰の頭を撫でた。彼奴は目を見開いて固まった。凄く可愛い。ずっとずっと格好いいと思って追い続けてきた奴が俺と同じく子供だと気づいて自分が莫迦らしく思えてきた。
太「ぢゅう”や」
中「喋んな、喉大事にしろ」
太「んぅ…」
長くは此処に居られない。そう思い声を発する。
中「じゃあ俺は帰るわ、無理すんなよだざ…」
太宰が中也の服の裾をくいっと引っ張り引き留める。
中「どうした?」
太「や、…行かな」
ぽろっと小粒の水が目から溢れ落ちた。いつもは黒く濁っている目には光が入っていた。よくない事だが見惚れてしまっていた。其の小さな言葉のお願いに逆らえる訳もなく、太宰が寝付き、朝になるまで同じ空間に居てやった。此奴の顔は薄らと笑っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
和解した二人はその後は良い関係が構築
される訳もなく
太「だーかーらー!君が彼処で異能を使ってれば!」
中「だーっ!其れは手前が少し触れてて発動出来なかったんだよ!」
ギャーギャーピーピー騒ぎまくって首領に怒られた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんやかんやで十七歳。此処迄二人は躰の関係は持っていない儘だった。一体何があっての今なのだろうか。
中「うあぁだっ!?」
またもや中也は太宰に押し倒されてしまった
中「痛っつ〜っ…」
見上げるとそこには真剣な顔の太宰が居た。黒い外套を纏った其の男は酷く赤面していた。
中「太宰…?」
青い瞳の男に名を呼ばれハッとした様に目を見開く。
太「っ…ごめ!」
汗がダラダラと噴き出ていた。恥ずかしさ?それだけではない。知りうることのない筈の感情に犯されて太宰の頭は破裂寸前だった。反射で押し倒していた手を宙に浮かせる。それを見つめる青は揺らいでいた。意気地なしめ、と中也はそれに合わせて起き上がり太宰に抱きついた。太宰は混乱した。どう云うことか、中也は何故今此の様な事をしているのか、考えれば考えるほど妄想が膨らんでいく。唯、そんな淡い期待のシャボンは弾け飛ぶだろうと考えていた。然し中也はシャボンの様な柔な男ではない。腕を太宰の背に絡めたまま上を見上げ、見つめる。太宰の瞳は其の青に飲み込まれそうだった。
中「いつまでそうやってダラダラと引き伸ばしてんだ青鯖。俺は覚悟できてんだよ」
太「…っ!」
二人は”双黒”と云った風に呼ばれ、いつしか『相棒』と云った関係が構築されていた。其の中では勿論。相棒、仕事仲間としての意識はあれど、年頃の男子二人だ。それだけの意識ではない事は誰だって判るだろう。もとより二人は互いに恋焦がれていた。だが言い出せずすれ違いが続いてしまった。そんな二人の関係に進展が訪れようとしているのだ。そう、太宰のその感情は『恋』だったのだ。
太「云ったね、私はどうなっても知らないよ」
中「はっ、煩えよ!俺は手前みてえなタマじゃねェよ」
だが調子に乗り過ぎてしまった様だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数時間後…
中「ぁあっ!はっ、はぅ…うにゃぁああっ///」
ヒクヒクと腰を唸らせ甘い嬌声をあげる。猫の様に腰を動かして売女の様に汚らしく喘ぐ。其の姿に酷く興奮を覚える。私にしか見せない其の姿を誰にも奪われたくない、奪わせない。ずっと私のもの。と言わんばかりにせわしく打ちつける。
中「っあ!ひぅぅう…んぅぅううぁ//」
抵抗する気力がないのか、はたまた抵抗する気がないのか分からないが、目の前にいる男は、私と同様に酷く激しく興奮してる様に思える。まるで誘っているかの様に。ずっと此の時間が続くといい、そう願って。
太「ふ、さっきまで軽口叩いて煽ってた癖に随分と気持ちよさそうじゃないか」
中「煩え…っぅん//」
太「口答え出来る気力があるなら大丈夫そうだね」
中「へ」
中也が言葉を発するまでもなく又激しく打ちつける。
想像していなかった快楽に瞬く間に堕ちてしまっていた。
中「ぅやあぁぁぁぁぁぁあっんっぅ///んあっ、はっ」
中「〜〜〜っ////♡♡♡」
中「だっ、だじゃ♡」
中「もっ♡無理ぃ///♡」
プシャアッと静かに音を立て透明な液体が飛び出した。
太「はっ…遂に潮しか出なくなったの」
太「すっかり女の子だね♡」
中「へぁ…?おにゃ…のこ?」
ぬぽっと卑猥な音を立て勢いよく其の魔羅を引き抜いた。
中「はぁんぅぅっっ///♡♡」
中「やっ♡な…にぅ//なんれ、抜いてっ//」プシャアァア
太宰は中也の質問には答えずにあるものを取り出した。
太「コレ、なぁーんだ♡」
中「はぇ…」
血の気がサーッと引くような感覚がした。太宰が取り出したのは尿道ブジー。名前の通り尿道に入れるものだ。だが態々自分から入れたいものかと言われればそうではない。男性器の尿道は精子を作る精巣が奥にあり、それを使えば尿も精子も出る事はない。それがどう云うことか、精子が出ないと云う事は出すと云う事で逃げ出す快楽の逃げ道を塞ぐと云う事だ。逃げ場のない快楽は全身を巡って震え出す。其の感覚は最初であれば酷く痛み快楽などもってのほかの感覚のため中也は正気に戻ってしまった。然し今回は別だ。今精巣を刺激すれば間違いなく堕ちる。
中「其れ、真逆入れるのか…?」
震える声で中也は尋ねる。
太「勿論。入れないで何のためにあるのさ」
嫌がる中也を無視し勢いよく其れを入れた。
中「ぐっあ”あ”っっ…はっ”いっぅ…」
痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ‼︎‼︎
巫山戯んなよ!いきなり入れんなよ!そんな事を思っても痛みで掻き消され声にならない。死にそうなほど苦しい。
太「…」
太「ふーん…痛いの」
えいっ
中「…っ〜〜〜⁉︎⁉︎」
先刻迄とは違う低い声。身体中の細胞が湧き上がる感覚。太宰は其れを強く押した。声にならない悲痛な叫びが部屋中に響く。まるで水風船が弾けたような感覚。
中也の視界はいつの間にかシャットアウトしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太宰は朝起きると下半身に生暖かい感覚があった。
太「うぅ〜ん…”」
太「え?」
信じられないものを見たと云う顔をした。朱み掛かったサラサラとした髪の毛。濁りのない澄んだ青い眼。艶のある肌。暫く其れに見惚れていた。が直ぐに正気に戻る。
太「ちょぉっ⁉︎中也、何で跨っ」
中「はっ、言ってろ」
中「今だけは」
俺が上だ。
そう。目の前の、私より背の低い可愛らしい男は起きて早々昨日の事が夢のように静かに激しく揺らして喘いでいた。私の上に跨り、其の拙い動きで快感を得ている。正直なところ焦ったくて仕方がない。だが、昨日の事を思い出すと無茶はさせたくn
中「んあっ//♡」
…やっぱ無理。
太「中也、少しだけ体勢を変えてくれるかい」
中「ふぁ?嗚呼、別にいいけど」
太「其の儘手を後ろについて」
中「んっ」
太「ちょっと腰を浮かしてくれる」
中「ふっうぅ///♡、こうか?」
目をハートにして声を我慢しながら私の言う通り動く。其の姿が愛おしくて堪らない。
太「も、いいよね♡」
中「…⁉︎ふにゃぁぁぁぁあっっ///♡♡♡」
中「…っ⁉︎はぅ//♡はっ、いっ♡ぁっ」
嬌声をあげ、海老反りの状態でビュルルと白濁したドロドロの液体を撒き散らす。指先がガクガクと震え体を支えるのも精一杯だ。我慢ならずに体制を崩してしまった。
太「あーあ♡我慢できなかったの♡」
太「じゃーあ」
其の次の言葉は誰にでも容易に想像できるだろう。
太「お仕置きだね」
中「やっ///待っれっ、だざ」
中「〜〜〜ッッッ‼︎」
中「いだっ、いやっぅ痛いぃ”」
太「…」
パンッパンッピチャッ
休む暇もなく打ちつける。
中「厭ァッ…ひぅ…」
太「厭、じゃなくて”気持ちいい”でしょ」
中「いやぁぅ、無理ぃ♡」
太「無理じゃない」
中「はっはっ、はぁんっ//♡」
中「も、やめっ♡」
太「そんな欲しそうにしてるのに?」
ヌルッと太宰は其の魔羅を抜こうとする。中也の膣の愛液で出し入れが容易な程ブカブカだ。
中「なっんっ…///やぁっ////♡」
中「抜かなっでぇ//♡♡」
太「どっちさ」
中「抜くなよっぉ//♡」
太「違うでしょ」
中「…だっ、だじゃ、の其れ、気持ち…から♡」
中「俺のぉ♡、ナカにぃっ♡」
中「激しっくぅ入れてっ///くだしゃっ…あっ///♡」
太「良くできました♡」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太「死ぬ…」
中「死”ね”…」
あの後喘ぎすぎて中也の声は枯れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在
太「やぁやぁ其処の綺麗なお姉さん!どうか私と心中しては頂けませんか⁉︎」
綺麗なお姉さん「あ、はは(苦笑)遠慮しておきます」
太「そんな事言わずに!ほら、私の手をとっ」
太「てぇぇぇええええっ(((」
中「おい青鯖、いつまでそんな事やってんだよ」
中「迷惑だし恥ずかしいから辞めろカス」
太「なんだい中也!君には関係ないだろう!」
中「なっ!…ない、けど」
太「じゃあいいじゃないか!」
中「…済みません此の莫迦がご迷惑をお掛けして…」
綺麗なお姉さん「いえっ大丈夫です!」
「あ、あのっ…もし宜しければ一緒にお食事でも…お兄さんタイプで…」
中「えっ⁉︎」
太「はぁぁぁああああ⁉︎⁉︎」
太「此のチビの何処がいいの⁉︎直ぐ暴力振るうよ⁉︎」
綺麗なお姉さん「貴方が原因では?」
太「うっ…」
中「…済みません、有り難いお誘いですがお断りさせて頂きます」
中「俺、好きな人居るんで」
綺麗なお姉さん「あぁ、そうなんですね!ごめんなさい!大丈夫です」
中「いえ」
太「…や……き…の」
中「ア”ァ”?」
太「中也‼︎君一体誰のことが好きなの⁉︎」
中「は?」
太「君に好きな人が居るだなんて…姐さんか⁉︎姐さんなのかい⁉︎」
中「違えよ‼︎それに、姐さんには俺とじゃ釣り合わねえだろ…」
太「やっぱ姐さんじゃん!」
中「違えよ‼︎‼︎」
中「…手前には、死んでも言ってやんねェ」
太「はぁあっ⁉︎ な ん で さ!」
中「言いたくねえからだよ!」
太「ひっどぉい!太宰は傷ついた!」
中「キッッッショ」
太「ぐっ…」
中「…手前なんか嫌いだ」
中「大嫌い」
太「…」
太「其れは、愛の告白として受け取っていいのかい⁉︎」
中「…っはあ⁉︎」
太「ほらだって、君の”嫌い”は”好き”だろう?」
中「何訳の分かんねえ事言ってんだ死ねっ!」
なんでそんな嬉しそうなんだよ。判んねぇ…此奴はずっと判らないまんまだ。相棒なんかという肩書き、そんなのは唯の肩書きで俺は此奴のことなんか微塵も判らない。判っていない。十八の頃いきなりいなくなった。それから四年の時間が経ち久々に再開。正直昔の此奴はもっと黒かった。だか今はそんな事はない。マフィアの黒だのなんだのと。此奴はもう俺とは違う。唯俺は恋焦がれるしかない。此奴を遠くから見るほか何もない。近くにいるようで遠くにいる。此奴みたいになれたら。もっと生きやすいかもしれない。俺は此奴の穴埋めで幹部になった様なものだ。此奴が居れば俺が幹部になる事はきっとなかったろう。いずれは此奴が首領になっていた筈だった。俺は其れでもよかった。そうすればずっと見上げてられるから。若しかしたら、隣に置いてくれるかもしれないなんて淡い期待を抱いて。
太「中也?」
中「え、」
目の前の男は泣いていた。何故だか判らない。何か私は君の気に障る様な事をしてしまったのか。私が出来るのならば、精一杯彼を慰めたかった。きっと彼は拒絶するだろう。でもそんな考えとは裏腹に、咄嗟に声が出てしまった。
太「大丈夫かい、ほら之で拭きなさい」
中「ぅ、ん」
瞳がキラキラと光り輝く。綺麗だ。
太「中也」
思わず彼を抱きしめてしまった。あの時彼が私にした様に。其れよりも強く抱きしめた。彼は驚いた顔をした。そりゃそうだ。嫌いな相手にいきなり抱かれたら困惑するだろう。然し、其の行動に対する言葉は予想外なものだった。
中「なァ、[[rb:接吻 > キス]]…して」
太「え」
中「やだ…?」
今直ぐにでも目の前から居なくなって、消えてしまいそうな命を逃したくなくて声を大きく上げてしまった。
太「っ厭じゃない!」
今迄此の様な行為はしたことがなかった。きっと下手糞だったろう。ゆっくり目を閉じて唇を合わせ、舌を入れた。頬裏を舐め、口蓋をなぞる様にねっとりとした接吻をした。思いの外気持ちよかったようで、彼は其の儘力が抜けて私に凭れ掛かった。
中「んっふぅ…はっ」
息が…っ出来ねえ!気持ちいい…今迄そう云う行為は散々してきたが接吻は初めて。こんなに熱の溜まるものなのかと考えていたらそんなの考える気力も無くなるほど、身体中の筋肉が壊死したかの様に力が抜けてしまった。好きだ、大好き。目の前にいる此奴が。
中「はっ…はあっゴホッゥ」
太「ごめっ…大丈夫?」
中「…」
太「中也?」
上目遣いで太宰を見つめる。此奴はどんな反応をするのか。気になって、出来心で。
太「…っ!」
可愛い可愛いっ!そんな顔できたんだ、初めて見た!ずっと見せてくれなかったのに今初めて!
太「好き!」
中「…⁉︎」
太「中也大好き!僕じゃ響かないかもだけど、すっごい可愛いかった!今の!大好き!」
中「ぇ、あ…そんな、すきっていうな…莫迦」
中「でも、俺」
中「太宰の事が、好き」
中「ずっとずっと大好きだ…!」
太「え⁉︎(裏声)」
太「そうなの⁉︎」
中「う、ん」
太「じゃあ両想いじゃん!」
中「…!」
太「やっぱ今の無し、恥ず…//」
中「すき」
ぎゅっと強く抱き返す。
中「此処じゃやだ、ゆっくり二人で話してェ」
太「そっか、何でも聞くよ」
初めて太宰と判り合えた気がした。
初めて中也と判り合えた気がした。
ずっとすれ違っていた二人は漸く歯車が噛み合った。嫌いという言葉が二人にとって潤滑油となったのだ。
因みに、二人は街中で話していた為、色んな人に見られていた。勿論知り合いも含まれる。探偵社やポートマフィアは全員総出で二人を見守っていた。其れに二人が気づくのは、また別の御噺…
コメント
2件
ひゃ〜♡可愛いです!!!♡ 最高♡