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ピピピピッ、ピピピピッ
Nk 「んっ、、くぁ〜」
いつものアラーム音に、いつも見上げてる天井、朝の新しい風が注ぎ込んでいることを知らせるカーテン
あれから何度、カレンダーをめくっただろう。気がつけば街は雪化粧をしていた
鼻がつんとする寒さは熱々のコーヒーを冷ますために吐く息すらも可視化してくれた
ニュースなどでは真っ白な世界になってきたと報道されるが、その白ですら今の俺には鮮やかに彩られてるように見えた。
道を通り過ぎる人々は皆、人肌が恋しいだとか寒すぎて痛いだとかぼやいているけれど俺にはみんながついているから大丈夫。
俺が見ているこの景色も、俺が感じている寒さも、この季節だからこそ楽しめる味わいのあるシュトーレンも、早朝に仕込みで忙しそうなパン屋さんの香りも、冬の遅れた日の出にようやく目を覚ました鳥のさえずりも
俺が感じている五感全てはみんなに届いているから。俺はひとりじゃないから。
そして俺は気分の良さを足のステップで表しながら今日もみんなの元へと会いにいく
Nk 「みんなただいまー!」
と言いながら駆け足で階段を登り、鼻歌を歌いながら廊下を歩いていく。
ガチャ
Nk 「ごめんっ遅くなった」
Nk 「今日はね、じゃじゃーん!
手袋買ってきたんだー、最近寒いじゃん?」
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〈no side〉
⁇ 「NK作戦失敗から数ヶ月、様子はどうだ」
⁇ 「それがー、、~~~~~といった感じです」
⁇ 「はぁあ、、、そうか。」
カキカキ
⁇ 「追記の報告書だ。代表に渡してきてくれ、」
⁇ 「承知しました」
NK報告書〜追記〜
精神病段階(壱)
現在は事件現場の屋敷と自宅を行き来。6人分の手袋を購入後に入室しているのを目撃
現在もなお事件後の現場で彼らに会いに行っていると推定し、精神の安定状況からこれ以上の魔力暴走は怒らないと判断。
監視レベルの引き下げを所望する。
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〈nakamu side〉
Nk 「えへ、お揃いだね」
俺はそうして真っ白なベッドの上に6色の花束と6色の手袋をそっとおいて目を閉じた。
ぶるーく、きりやん、シャークん、スマイル、きんとき、
それともうひとりの俺、
ゆっくり眠れますように。
Nk 「また来るよ」
凍てつく寒さに耐えながら右手にだけ水色の手袋をして寒空の下、柔らかい雪の上をしっかりと踏みしめて自宅を目指した。
そして俺はひとりで夢を見るよ。
番外編 〜白夜 end〜
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こんにちは柊です
最後まで読んでいただきありがとうございました!自分の言語力をあげたくて少し背伸びした表現方法を使っていたので、拙い部分もあったかと思いますし、時系列もかなりごちゃごちゃしてしまいましたが、楽しんでいただけていたら嬉しいです
まず最終話を読んでくれた方は違和感を覚えた方も多いと思います。
え、最後の終わり方中途半端じゃない?
(番外編抜きで)続きあるんじゃないの?
はい。ぜひ1話目まだ戻っていただければその違和感はすっきりすると思います
戻って確認していただけたでしょうか?
そう、こちらの作品は1話目にまた戻ってループしているんです。
結果的にはバッドエンドと言われるものにはなりますが、なかむはあのあと自ら深い夢の中へと眠っていくのです。
それも何度も何度も同じ夢を繰り返して、同じ苦しさを感じて、愛を感じて、そうしてなかむは彼らとの記憶を美化させて自分の中で留めておくのです
流石に物語の細部まで丁寧に表すことはできませんでしたが、結末を知ってからだと2週目ではまた違った感覚でお読みいただけると思います
また、今回の作品では哲学的な部分も入れ込んでみました
皆さんは『愛』とはなんだと思いますか?ぜひ皆さんの思う愛についても教えていただきたいです
忙しく毎日を過ごしているとそういうことも考えなくなってしまいます。なのでこの作品が一旦ゆっくり考えるというきっかけ作りになっていれば幸いです
番外編につきましては今作品1夜〜15夜とはまた別の視点として読んでいただければ嬉しいです!
15夜では夢を見続け、何度も循環して思い出のみんなの姿に執着する姿。
白夜では現実を受け入れながらも、みんなの愛を胸に持ち続け、ひとりであることを自覚している姿。
そういったものを書かせていただきました
本編についてのちょこっと補足はほんとに実はループしてたんだよくらいしかないんです
現在はまた新しい作品を書き始めているので次回作も楽しみにしていただければと思います!
少し匂わせをしておくと、🟦🟥と🟧🟨のBL作品になります
あ、分かりやすすぎましたか?
リクエストもじゃんじゃん欲しいと思ってます
まだまだ趣味程度でしかないですけど暖かく見守っていただければと思います!
これからもよろしくお願いします
それでは、夢の中へといってらっしゃいませ